NieR RepliCant / Gestalt
西村: 実は最大10~12本という凄い本数が同時にストリーミングで流れています。中でも曲の使い方が変わっていて、最大4本のレイヤー(パーカッション・ドラム、ベース、メロディなど)構造になっています。普段はパーカッションやドラムなどを鳴らしておきながら、ゲーム中の何かしらのトリガーがあった際に歌やメロディを上に重ねるというようなことを行っています。
横尾: 例えば村があって、ぽろぽろと音楽が鳴っているところで、ある人に近づくと、その人が歌っているような形で歌が乗ったりします。クロスフェードとは異なる、「曲を変える手法」にチャレンジしたかったんです。
西村: 具体的には、CRI Audioの「コンプレックスシンセ」という複数の音を同時に再生できる機能で実現しています。「コンプレックスシンセ」の中に4本の音素材を入れておいて、それぞれを独立してボリューム制御をするという手法です。
横尾: ただ、上手く鳴らせると綺麗なのですが、組み合わせがとても複雑になります。なので、ある場面ではこの4本の音の組み合わせで、それぞれのボリュームレベルはこう、という指示書を僕が書きました。例えば、家からフィールドに移る場合のような基本的な構造と、ストーリー上必要な演出で使うような専用設定があり、非常に膨大な数になりました。
西村: 作曲も4本の組み合わせで考えないといけないので、非常に大変だったとのことです。
フィールド曲と戦闘曲の切り替え
Nier Gameplay Part 5 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=djEWwBu6SPc&feature=youtu.be&t=2m27s
拠点でのデポル、ポポルの歌との同期
ニーアレプリカント クエスト『姉妹の歌』デボル・ポポルが歌う『イニシエノウタ』 - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=rtgqgunUAeU
ネタバレになるので詳しくは書けないが、NieRはこれらの音楽とキャラクターの結びつけを、ストーリーにも絡めて生かしてくるのが上手い。