作曲家による包括的なインタラクティブミュージック制作 -Metal Gear SurviveのBGM制作事例-
Waveごとに緊張感が高まるようなアレンジと、拠点が攻撃されていることを知らせるためのAlert、Wave終了を知らせるLastMinutes、Waveの間のInterval、リザルト曲、といったパーツが1ステージに実装されている。
Waveの通常から終了間際のLastMinutesは長いクロスフェード。
全体としてAlertになるとき以外は変化幅が大きくなく、一番大きくてもLastMinutesでギターリフが入る程度、それ以外は音全体の厚みなど自然な変化を主体にしたそう。
Alertから戻す際は、急激に戻すとまたすぐAlertになったりして振動してしまうので、それを避けるためにプログラム的に2秒間の判定待ちを用意。
LastMinutesはWave終了とは同期していないので、終了時はSEとWoosh音のクレッシェンドで締める。
ボスが出たときの曲は、チーム全体に知らせて対処する必要を感じたため全員の曲を変えるようにした。
作曲家による一貫したワークフローが強みだが、一人でなんとかするのではなく、プログラマーと早めに相談するべきこともある!という知見。