WSL2の利用ガイド
Windows上でLinuxターミナル環境を構築する方法の1つに WSL2 があります。WSL2はWindowsが公式で提供するアプリケーションです。2020年10月現在、Linuxターミナル環境をWindowsで構築するにはWSL2を用いるのが一番良いでしょう。ここではWSL2のインストールについて述べます。
インストール方法
公式ドキュメント が丁寧に説明をしてあるので、こちらを参照してください。ドキュメントに書いていない補足情報を下記に記します。ディストリビューションはこだわりがない限りは Ubuntu 20.xx LTSを選択してください。 管理者権限でPowerShellを起動する
WSLを導入するときPowerShellを管理者権限で起動する必要があります。PowerShellを管理者権限で起動するには Windowsキーを押したあと、検索窓で「PowerShell」と入力します。PowerShellが表示されると、その上で右クリック -> 管理者として実行をクリックします。
https://gyazo.com/2d0a9709617b3ff79ea2036eefbd18e1
WSL 上で Windows に保存されているファイルを参照する
WSL を起動したときのルートディレクトリは WSL のために用意されたディレクトリであるため、Windows のファイルにアクセスするには cd コマンド でディレクトリを移動する必要があります。Cドライブ直下に移動するには以下のコマンドを実行します。
code: Cドライブ直下に移動する
$ cd /mnt/c
もしDドライブなどに移動したいときは cd /mnt/${目的のドライブのアルファベット} を実行すれば良いでしょう。
Q&A
Q. VirtualBoxなどの仮想化ソフトウェアとは何が違う?
A. Windows上で他のOSをエミュレートをする点では同じです。しかしWSLではCUIのみをエミュレートしています。そのためWSLのほうが動作が軽快であると言えるでしょう。また、VirtualBox で OS をエミュレートするには OS のインストールメディアが必要ですが、WSLは自身で用意する必要はなく導入までの時間が短縮できる良い点もあります。