ピラミッドストラクチャー
ピラミッドストラクチャーとは
ピラミッドストラクチャーとは、自身が伝えたい主張とその根拠となる事実を図式化する手法です。ちょうど三角形のピラミッドを横に3分割したような形となるため、ピラミッド構造とも呼ばれています。ピラミッドの上位へ向かうにつれ、項目数が抑えられている点に特徴があります。
つまり
主張を中心に情報を整理する技術
重要なのは「何が主張なのか」「なぜその主張を支持するのか」が明確であること
ピラミッドストラクチャーの例
https://gyazo.com/7f3350a3334c7d4e3dcdcb1fdb7ef43d
毎回「図解」するのは大変なので、Scrapbox.iconでは以下のようにする
1.icon情報だけをスッキリ記載する場合
自社はカジュアルギフト市場に参入すべきだ
自社にとってカジュアルギフト市場は魅力的な市場だ
カジュアルギフト市場は拡大している
カジュアルギフト市場に強い競合は存在しない
カジュアルギフト市場は自社の強みが活かせる
カジュアルギフト市場は自社の投資判断基準を超える
自社の投資判断基準は投資収益率5%以上
カジュアルギフト市場に参入した場合、投資収益率は8%が見込まれる
2.icon「観点漏れがないか」を確認できる状態で記載する場合
自社はカジュアルギフト市場に参入すべきだ
事業機会の観点:
自社にとってカジュアルギフト市場は魅力的な市場だ
市場:カジュアルギフト市場は拡大している
競合:カジュアルギフト市場に強い競合は存在しない
自社:カジュアルギフト市場は自社の強みが活かせる
財務の観点:
カジュアルギフト市場は自社の投資判断基準を超える
自社基準 :自社の投資判断基準は投資収益率5%以上
予想収益率:カジュアルギフト市場に参入した場合、投資収益率は8%が見込まれる
なぜピラミッドストラクチャーで整理するのか
大事なのは結論だけではないから。
結論だけではダメ。根拠が大変重要
具体的には
結論を「良い」と判断した根拠
情報としてはあったけど、今回は不採択とした根拠
根拠の信頼性
根拠が明確になっていない場合…
知識不足・理解不足による「よくない結論」に気付けない。
正反対の案が出てきたときに「なんで違う案が出てきたのか」を究明できない。
解明できないから「どちらの案が正しいか?」という非建設的な議論となる
結論通りにアクションして、もし望まぬ結果となった場合に、「なぜ誤った結論を出してしまったか」を究明できない
結果、「誤った結論(=意思決定)」を繰り返してしまう
上記「カジュアルギフト市場」の例をもとに話をすると
大事なのは上記の「カジュアルギフト市場に参入すべきだ」という結論だけではない。
中段(根拠①、根拠②)という論点整理と下段の5つの根拠が大事。
相談に来てくれた時は、「中断」「下段」の内容の確認を最初に行う
この「質問通した確認作業」がある限り、非同期コミュニケーションでサクッと相談を終えることが難しい。
またこのピラミッドストラクチャーも「候補だったけど入れなかった論拠」があるはずでそこも超大事
なぜ、他の論拠は根拠として入れなかったのか?
そもそも以下だと、主張の信頼度が全然違う
「論拠が100種類見つかっている中で5つ選んだ」
「論拠が5種類見つかって、それを全部選んだ」
以下でも信頼度が全然違う
「その領域の論文・本を全部読んで、今回のケースに当てはまるかを吟味した上で、論拠に持ってきた」
「ウェブ記事を参考に持ってきた」
「自分の経験から直感で描いてみた」