なぜリーダー/マネージャーが育たないのか
早さ・品質を求めると、自分では判断したりチャレンジしたりしない方が効率的 仕事では「誰かが経験したことのある仕事」の方が圧倒的に多い
先輩が経験していたり
他社で誰かが経験していたり
本になっていたり
早さを求めるならば「言われた通りにやる」「その通りにやってみる」が基本となる
仕事ではスピードが求められがちだ
入社すぐ。早く成果を出して、みんなから信頼を得ないと。
スタートアップ。資金が3ヶ月持たないから、早く成果を出さないと。
チーム組成後。最初の1人がやってきたことをまず学んだ方が速いぞ。
会社が大きくなると、最初から品質も求められるようになる
会社のブランドイメージを損なわないために。
既存顧客に失望され、解約されないように。
結果、新人は「判断・チャレンジ」をしなくなっていく
決断機会が増え、圧倒的に成長していくマネージャーと
無知・恐怖ゆえ自分では決断できないプレイヤーの2極化が進む
マネジメント難易度が上がっていくため、以下いずれかの道を辿ることに
1. マネージャーの採用に多大なお金をかけ、成長速度を保つ
採用力が低い組織では選べない道
2. メンバーレベルまでアウトプットの品質が下がる
「1人で成果を出せない人のお守り」の構造になる
出来る人にとって割に合わない組織になる
出しているアウトプットに対して給与が見合わない
成長・チャレンジをしたいのに、成果が出ないメンバーのお守りばかり
達成目標がステイでも、メンバー/外環境が変わると達成難度は大きく変わるが、現場はマネージャーに任せているので上層部は本人の創意工夫・苦労を知ることがない
滅私の精神で現場を支えていたミドルマネジメントが一人辞めると、立て続けに退職が続き、低出力の組織から変われなくなる
つまり、リーダー/マネージャーの育成に早めからしっかり投資しなければ、事業成長は厳しいということ
ナレッジワーカーになるには「余白」が欠かせない
「新しいことにも、自らの知恵と勇気で立ち向かう」のがナレッジワーカーの価値
不安で当たり前。心が揺れて当たり前
苦手なこともたくさんだ
心の余白
今までは「そういうもの」としてきたモノにも疑問を持ち、本質的な理解をしていく
時間の余白
優れた決断(の前提にある思考)をするために、試行錯誤や知識を体得しなければならない
中途をナレッジワーカーに育てるのは厳しいsawachin.icon
余白が持ちにくい
スキルや実績を踏まえて、新卒よりも高い給料をもらっている
「早く成果を出さないと」「戦力にならないと」がつよい
歳を重ねていて、余白が持ちにくいのもある
家族がいて、時間/余裕がない
人生の全ての時間を捧げるだけの体力・根性が消えている
テクニカルスキルが高くて給料が高い場合、ポータブルスキルやマインドセットを成長させるインセンティブを生みにくい