3_和音を気持ち良く感じる物理的な理由①
こんにちは、インスピ史上最も音感がないと噂されている、20期overです。over20期.icon
自分は音楽に関しては完全なる無能ですが、物理学に関する知識は少しだけあるので、
今回は、最近学んだ『波動の観点から考える、和音が気持ちよく感じる理由』を分かりやすく共有したいと思います。
ちなみに私は「気持ちいい和音」「エモい和音」等は全く感じられません。
また、この記事は多くの方にとっては無益です。悪しからず。
1.音とは
音とは「縦波」の空気の振動で、一般的に圧力が高くなったり低くなったりしながら空気を伝わります。
振幅が大きければ大きい音になり、振幅が小さければ小さい音になります。
また、振動数が高ければ高い音になり、振動数が低ければ低い音になります。(高校で習いましたね!物理基礎!)
周波数(≒振動数)とは“音波が一秒間に振動する回数”で、単位はHzで表します。440Hzのラの音は1秒間に440回振動しているのです。
めちゃくちゃ振動してますね。
2.周波数と気持ちよさの関係
国際標準化機構によると、ラの音(A4)は440Hzであると定められており、1オクターブ高いラの音は880Hz、1オクターブ低いラの音は220Hzとなっております。
私たちは1オクターブ違うユニゾンを「オクターブユニゾン」と呼び、これらの音波の重なりを気持ちよく感じます。
なぜでしょう?
それは「周波数の比が簡単な整数倍で表されているから」です。
以下の画像からも分かる通り、440Hzのラと880Hzのラを同時に鳴らすと、1/440秒に1回のタイミングで音波の位相が重なります。これを脳は「気持ち良い」と感じるそうです。
へ~~~~~~~。
https://gyazo.com/05b27f3f1a453d1f270765b003b34fc9
同様に考えると、ファ・ラ・ドの和音が気持ちよく感じる理由が理解できます。
ファは352Hz、ラは440Hz、ドは528Hzであるので、これらの周波数は352:440:528=4:5:6という簡単な整数比で表すことができます。
すなわち、下図の様に(最大公約数である)1/88秒に1回のタイミングで位相が重なります。これによって「気持ちぃぃ」と感じるそうです。
音楽って面白いですね。
https://gyazo.com/7cc98a1781df0c52ff595f2c7ea1c076
3.和音
このような4:5:6の(周波数比の)音の組み合わせが、いわゆる「和音」であり、多くの人がこれを気持ちよく感じることから、様々な曲でよくよく使われています。
有名どころで言うと、
Cメジャー…ド・ミ・ソ
Gメジャー…ソ・シ・レ って感じですね。
また、周波数比が10:12:15の組み合わせもよく使われるので以下のような名前がついています。
Aマイナー…ラ・ド・ミ
Eマイナー…ミ・ソ・シ
これらのコードを組み合わせるとそれっぽい音楽を作ることができます。
アレンジの楽しさに気づけるかと思います。
ちなみに僕は1曲もアレンジをしたことがありません。バンドメンバーの皆様、ごめんなさい。
4.結論
和音やオクターブユニゾンが気持ちよく感じるのは、音の周波数比が簡単な整数比で表されているからで、
このように音の波がピッタリ揃うタイミングを脳は「気持ちイイ」と感じるのです。
ちなみにA4 のラ(440Hz)とA#4のラ#(約466Hz)では、周波数の最大公約数が2なので、約1/2秒に1回、すなわち1秒間に約2回しか波が重なるタイミングがありません。犬猿の仲ですね。すごく気持ち悪く聞こえるのも納得です。
また、何か面白いアイデアが浮かべば、記事にしたいと思います!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!over20期.icon