RS-232C
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RS-232Cとは、電子機器間でシリアル通信を行うための接続規格の一つ。コンピュータのシリアルポートと周辺機器を接続する仕様として、かつては広く普及していた。15mまでの距離を最高115.2kbpsの速度で接続することができる コネクタ形状はD-Sub 9ピンとD-Sub 25ピンの2種類がよく用いられる。コンピュータと周辺機器の接続にはストレートケーブルを、コンピュータ同士の接続には内部の配線の一部が交差しているクロスケーブル(リバースケーブル)を用いる。
1968年に当時のEIA(米電子工業会)が策定した規格で、1991年にANSI(米国国家規格協会)によって標準化された。RS-232Cは初期の名称で、改訂版は「EIA-232-D/E」、最終版は「ANSI/TIA/EIA-232-F-1997」などの規格名で知られる。RS-232C対応をうたう製品には、実際に初期のRS-232C仕様のみに対応しているものと、これらの新版に対応済みのものがある。 1980~90年代にパソコンに標準搭載されており、モデムとの接続などによく使われていたが、現在ではUSBなどにその座を譲っている。産業機械や測定機器などの制御用といった用途では現在でも利用されているほか、伝送速度などを向上させた後継規格のRS-422やRS-485などもよく用いられる。