忙しい人のためのセキュリティ・インテリジェンス No.36 - 2021/05/31
#忙しい人のためのセキュリティ・インテリジェンス_バックナンバー
今週のおすすめ/一言所管
金融庁から「犯罪収益移転防止法におけるオンラインで完結可能な本人確認方法に関する金融機関向けQ&A」がリリースされています。(特にオンライン身元確認の)反収法に関する質問に対する回答を網羅的に記載しているので、事あるごとに見返す事になりそう。また、エルサルバドルのビットコイン法定通貨化には今後振り回されそうである。
Microsoft
AzureAD
Defender
Announcing Microsoft 365 Defender Streaming API Public Preview
Azure StorageやEvet HubにDefenderで取得したEventsをストリームするAPI
このAPIを任意に使う、、、ということは出来なさそうだ...残念
How to migrate advanced hunting to Microsoft 365 Defender
MDfE上のadvanced huntingをMicrosoft 365 Defenderに移管するための注意点
MDfEのDeviceAlertEvents テーブルが365では、AlertInfoとAlertEvidence に散っている
下記のように ServiceSource で抽出し、AlertIdで AlertInfo と AlertEvidenceでjoinすればおk
code:query
AlertInfo
| where Timestamp > ago(7d)
| where ServiceSource == "Microsoft Defender for Endpoint"
| join AlertEvidence on AlertId
Sentinel
Now Available: Pricing changes to Azure Sentinel and Azure Monitor to help you reduce costs
SentinelとLog analyticsのcommitmentに
高ティア(1tb/d, 2tb/d, 5tb/d)が追加
What’s new: Detect credential leaks using built-in Azure Sentinel notebooks!
Azure Machine Learning (とvault, storage)のサービス有効化が前提 :cry:
それを使って、Jupyter Notebookでクレデンシャルの漏洩を検知
AWSS S3クライアントシークレットとか、HTP Authorization Headerや一般的なパスワードも検知できるnotebook
Compliance
Intune/Windows10
他
AWS
AWS Toolkit for JetBrains での AWS App Runner 統合のご紹介
JetBrainのIDEからApp Runnerにデプロイできるように。便利
AWS Nitro Enclaveについて
色々触って情報をまとめました
まだやることあり
smogcloud #osint
AWSのインターネットfacingなリソースをOSINT?するためのツール
Google
トラスト/ガバナンス
電子認証とは—電子認証基盤の全体像とマイナンバー制度 - サインのリ・デザイン
ヨーロッパが自前のIDウォレットを作ろうとしてるらしい
EUは"framework for European e-ID” という規制を提案
FacebookやAppleにeIDsによるログインをサポートしろとかも書いてある
ウェブブラウザに「trust certificates」の導入や、その証明書を「信頼できる」とユーザーにDisplayするとこをもとたり
EU Commission Proposes ‘Digital Identity Wallet’
概要把握用
Europe wants to go its own way on digital identity
概要把握に加えて、IDウォレットの課題↓について書かれてて良い
eIDを識別できるようにすること
eiIDを利用できるようにすること
充分な数のプラットフォームがそれをサポートすること
SPがウオレットを充分堅牢でセキュアな方法で提供できるようになること
ウェブブラウザに上記の仕様を実装すること
SPもプラットフォーマーも、サーバーサイドもクライアントサイドもサポートしなきゃだから大変
トラストに関するワーキングチーム(第3回)
トラスト基盤の法制度と法的効果
トラスト基盤を支える法制度の構造、法定すべき内容について
トラストサービスの国際相互運用について
EUとのトラストアンカー間の接続の仕組みの提案など
ブロックチェーン/Confidential Computing
Secure intent and connections to the Secure Enclave - Apple サポート
AppleのSecure Intent: OSやアプリプロセッサーによる仲介なしに、ユーザーの意思を確認できる仕組み
物理的なボタンから直接Secure Enclaveにリンクすることで、仮にルート権限やカーネルが掌握されていても 詐称されないことを確かにできる
Forget “don’t Be Evil.” The Real Opportunity Is “CAN’T Be Evil”
米国におけるConfidential Computingの捉え方を示した記事
ENISA Cybersecurity Research Directions for the EU’s Digital Strategic Autonomy Trsutからは米国プラットフォームに依存しないEUとしての安全保障・社会保障を目的とするSelf Sovrin
米国では、プラットフォームが構築してきたビッグデータが資産から負債に変わりうる懸念からの競争戦略
時代の潮流として、プライバシーファーストになってきたことによる資産 -> 負債化
Don't Be Evilではなく、そもそもEvilになることができないことを証明することで、情報を預ける顧客の信頼を維持したい、という腹
そのために、ユーザー自信がプラットフォーム側のデータ処理を自分で監査・検査できるようにする
これが、米国におけるConfidential Computingの意義っぽい
Posture assessment: Shift left and build in security!
Attestationがどのようにシステムレベルでの緩和策と堅牢性を提供するか、というブログ
Attestationの検証がボトルネックにならないようスケールするために別HWに切り出してるという話から、そのHW外のリモートで検証する仕組みに関する概要ブログ
https://gyazo.com/c64f0f5bec13dd20fcd6f565ffafd897
後で読みたい
https://datatracker.ietf.org/doc/draft-ietf-rats-tpm-based-network-device-attest/
NIST SP800-193
脅威/脆弱性/インシデント
Microsoft社のデジタル署名を悪用した「Cobalt Strike loader」による標的型攻撃〜攻撃者グループAPT41 | セキュリティ対策のラック
Microsoft者のデジタル署名されたマルウェアCobalt Strike Loaderに関する分析
FireEyeのAPT41と似た特徴をもつ
CAPTCHAはもう終わりなのか
KasperskyによるCaptchaの話
CAPTCHAは人間とボットを見分けるための仕組みだけど、最近は人間が動員されるクリックファームによって、そもそも人間が不正行為を実行するようになったから、効果が下がったよね、という主張
金融
The future of FAPI (Financial-grade API) adoption
日本の場合、オープン API / オープンバンキングやるなら "OAuth2.0"(Not OAuth 2.0)になりがち
2018年の改正銀行法にともなう2020年5月までのオープンAPI実装の努力義務に向けて、API・セキュリティ分科会 | 一般社団法人Fintech協会に潜り込んだことがある。この際に、「OIDCはスコープにいれない?」という質問をしたところ「そこまでいくと技術を深堀りすぎているので、まずはOAuth 2.0を把握する」という回答をもらった記憶がある。今、思えば、これが上記ブログにおける内容につながってそうな気がする。
事実、分科会の成果物である金融機関とAPI接続先のためのAPI接続チェックリスト解説書 では OAuth2.0 だが、RFC6749では OAuth 2.0 となっている。それが、FAPIの普及に妨げになりかねないということを言ってる気がする↓
FAPI ではなく、独自にプロファイリングした "OAuth2.0"(← "OAuth 2.0" ではないことに注意)が、ことオープン API / オープンバンキングにとっては誰の得にもならないばかりか、逆に普及の妨げになりかねないことは、今後も機会があれば表明していきたいと思う。
【第12回】昭和金融恐慌と投資 | 東証マネ部!
なんだこりゃ、おもしろいな
いつから日本人は投資から貯蓄へシフトしたか
関東大震災 -> 震災手形による銀行への資金供給 -> 不良債権化 in 台湾銀行 -> 政府による救済措置の秘訣 -> インターバンク直撃 -> 台湾銀行に資金提供していた銀行が資金改修できずシステミックリスク発動 -> 昭和金融恐慌
そこから、民間銀行の信頼が失われ、かつ郵便貯金へのty金が製f付によって症例されるようになる
同時に複利計算が教えられなくなるといった教育への影響もでる
銀行と証券、企業向け一体営業 顧客情報共有解禁へ
銀行(バイサイド)と証券間(セルサイド)の法人顧客情報共有を、書面による事前同意を必須とする制限の緩和
いわゆるファイアウオール規制の緩和
嬉しいのはメガバンなどの銀行と証券をもつ機関
野村みたいなのは影響はなさそう
日本はグラス・スティーガル法 を真似しすぎて、本来業務が分掌されていればいいのを情報共有にまで適用しちゃったのが辛かった
(有料)銀証連携の虚実
メガバンによる銀証連携から、リテールの拡大へ。リテールによる顧客への金融ソリューションの提供。
それぞれのメガバンでは顧客層、手動部署、商品構成と、かなり異なる
でも、銀証連携の規制は緩和されるんだよね?
「金融所得課税の一体化に関する研究会」(第1回):   議事要旨
デリバティブに含み益課税が検討されてるっぽい。現物とかは関係なさそう
犯罪収益移転防止法におけるオンラインで完結可能な本人確認方法に関する金融機関向けQ&A
オンラインで完結可能な本人確認方法の導入を検討・計画する金融機関向けのQ&Aとして、別紙のとおり公表
Q&A眺めてたらこんな時間になってしまった。
想定本人確認書類に旅券がふくまれてなかったり、撮影と画像送信のタイミング(直ちに送らないとダメ)とか知らないことも色々あった
定期的・業務に応じて見直しそう
エルサルバドルでBitcoingが法定通貨に
それに対するbit Flyer創業者の加納氏の「外国通貨に該当する場合の法的懸念」に関するツイート
(有料)キャッシュレス時代のATM戦略
経費削減と顧客利便性の両立がATM運営の新潮流
ATMの設置台数が減少するキャッシュレス時代において、地銀およびメガバンにおけるATM戦略とボトルネック(通帳)
店舗外ATMとコンビニATMって違うもん?
現金ニーズ低下でも利用拡大につなげるセブンATMの新戦略
セブンATMの新手数料体系について
どっちかっていうとメガバン向けではなく地銀などむけ
行政/会社/団体
次期サイバーセキュリティ戦略の骨子
以下の基本的な考え
サイバー空間: 「自由、公正かつ安全」の確保
サイバー空間における戦略的原則
情報の自由な流通の確保
法の支配
開放性
自律性
多様な主体の連携
目的達成のための施策
経済社会の活力の向上及び持続的発展
この中に サプライチェーン等の信頼性確保に向けた基盤づくりがある
国民が安全で安心して暮らせるデジタル社会の実現
国際社会の平和・安定及び我が国の安全保障への寄与
ツール/サービス/OSS
パスワード流出を確認できる「Have I been Pwned」がオープンソース化へ--FBIと連携も
OSSか、、、と見に行ったら、Azure Functionだった
と思ったけど、いつの間にかPwned Passwordがデータベース化されてた
上のAzure Functionは、Pwned Passwordを保管したAzure Storageに取得しにいくもの
yor #tagMgt
GitHub Action経由でタグ管理を自動化するやつ。っ良さそう。
cloudquery #configMgt
OSqueryを拡張して、AWS/GCP/Azureの構成情報を引っ張り出してテーブルを作成するCloudquery。
Write Terraform with Typescript and Python
cdktfだって、きたわあ
CDKがCloudFormationを作ってたのに対し、コレは完全にTerraformを作る
したがって、AWSに限定されないIaCが可能
pd-actions #osint #recon
github actionsを使ったrecon/vul assessmentツール
サブドメのリスト化、DNSレコードの抽出、ポート洗い出し、Webサーバーprobe、脆弱性スキャン
イベント/勉強会/発表資料
Vulnerability Management Metrics Part 1: 5 Metrics to Start Measuring in Your Vulnerability Management Program #vulnerabilityMgt
脆弱性管理のための5つのmetrics
Scanner Coverage,
Scan Frequency
Number of Open Vulnerabilities
Number of Closed Vulnerabilities
Exclusions
"5 Open-Source Intelligence (OSINT) GitHub Repositories For Every Security Analyst (Cyber Security).👇 Thread " #osint
OSSなOSINTツール5選別
sherlock-project/sherlock: 🔎 Hunt down social media accounts by username across social networks
jofpin/trape: People tracker on the Internet: OSINT analysis and research tool by Jose Pino
twintproject/twint: An advanced Twitter scraping & OSINT tool written in Python that doesn't use Twitter's API, allowing you to scrape a user's followers, following, Tweets and more while evading most API limitations.
mxrch/GHunt: 🕵️‍♂️ Investigate Google emails and documents.
qeeqbox/social-analyzer: API, CLI & Web App for analyzing & finding a person's profile across social media \ websites (Detections are updated regularly)
jivoi/awesome-osint: A curated list of amazingly awesome OSINT
GitHub Actions のデバッグをローカルで行う
サービスコンテナを使い時には工夫が必要
セルフホストランナー(in Docker)が大正義 
最後の表が参考になる
m-mizutani/octovy
GitHubのリポジトリにあるパッケージをスキャンするTrivyベースのGithub App
スキャン結果はS3?に保存され、それを確認するWeb UIも用意
また、結果はGitHub Checkを使ってCI結果として表示される
その他
Associate Director for Joint Cyber Planning Office
CISAのシニアエグゼクティブの募集。以下が職責
連邦全体と各州、民間と国際間のパートナーシップ
awareness/開発/脅威・脆弱性・インシデントの情報共有
国内・国際的なサイバーディフェンスキャンペーンの計画と実行
年収: 132,552 ~ $199,300