忙しい人のためのセキュリティ・インテリジェンス No.26 - 2021/03/22
#2021034th #202103 #忙しい人のためのセキュリティ・インテリジェンス_バックナンバー
今週のおすすめ/一言所管
Detecting Post-Compromise Threat Activity in Microsoft Cloud Environments
今更だけど、SolarWindsにおけるCISAのレポートを読んだ。正確に言うと、Solarwindsの脆弱性を使わないケースもあり、その場合オンプレADFSとAzureAD環境をラテラルする形になる。ハイブリッド環境における意味では少なくとも自分はCISAがこのようなレポートを出してることは知らないため、貴重な資料。各攻撃のステージおよび、各ツールで何を検知すべきか、ということを明らかにしている。特にstg2以降はAzure ADの話なのでMust Read
Microsoft #microsoft #ms
AzureAD #idp
Widnows10/Intune/Endpoint
Troubleshooting BitLocker policies from the client side
BitLockerのデバッグの仕方。とても参考になる
Defender/Security/Sentinel #xdr #edr #siem
Virus TotalにSentinelで検知したalertのIPを送る
New threat and vulnerability management experiences in Microsoft 365 security
今後Threat and Vul mgtの機能はsecuritymicrosoft.comでしか見れなくなる
エンドポイントの脆弱性管理がより効果的に。とても見やすい
上記に限らず、どんどんsecurity.microsoft.com によっていく。そして体験が損なわれないのはすごい
Launching threat analytics for Microsoft 365 Defender
Intune Public Preview - Windows 10 Device diagnostics
Intune経由でデバイスの診断情報を集める。便利...
ファイル、レジストリ、イベントビューワーなどが集められる。便利...
ユーザーデータフォルダからは収集できない
Compliance
他
Introducing Bounty Awards for Teams Desktop Client Security Research
TeamsがBug Bountyの対象に
シナリオベースなら$6k~$30k, それ以外なら$0.5k~$15k
AWS #aws
Scaling up a Serverless Web Crawler and Search Engine
stepfunction, s3, dynamo, s3, kendraでクローラーと検索エンジンを作る話
Building resilient serverless patterns by combining messaging services
SNS, SQS, EventBridgeを組み合わせてレジリエントなサーバーレスパターンを作る
SNS -> SQSにしてスループットをあげたり、メッセージ配送失敗におけるメッセージ保存の冗長性をもたせたり
Eventbridge -> SNSにして、機能保管をしたり(よくわかってない)
Eventbridge -> SQSにして、マイクロサービスのダウンストリームにおける冗長性つくったり
AWS SSOとAzureAD
ABACができるようになったみたい
Amazon RDS Proxy adds read-only endpoints for Amazon Aurora Replicas
いままでプライマリに向いてたRDS Proxyに、向け先をレプリカにしたリードオンリエンドポイントを作れるように
Amazon ECS now allows you to execute commands in a container running on Amazon EC2 or AWS Fargate
コンテナにSSHするのはいけてない,,,,でも中に入りたい,,,というニーズを叶えたIAMベースでの制御をするECS Exec登場
初日からFargateサポートするのが嬉しい
AWS Config Adds 3 New Config Rules for Amazon Secrets Manager
AWS Configに、Secrets MangerがCMKを使ってるか、ローテーションを設定してるか、そもそも一定期間以上使われてないかをチェックするルールが追加された
S3 Object Lambda allows you to add your own code to S3 GET requests to modify and process data as it is returned to an application
S3オブジェクトのGetリクエストに対してLambdaが発動する機能。
生データ整形して、別バケットにおくとかしなくてよくなるじゃないですか、やだ〜
可能性しか感じない
IAM Access Analyzer Update – Policy Validation
IAM Access Analayzerで、IAMポリシーの事前検証ができるように。助かる
Automatically block suspicious traffic with AWS Network Firewall and Amazon GuardDuty
GuardDuty -> SecurityHub -> EventBridge -> Lambd Step Functions -> DynamoDBにIP登録 -> Network Firewallへ
Approaches for authenticating external applications in a machine-to-machine scenario
AWS外部のマシン -> AWSマシンをどう認証するかパターンわけ
Now you can use AWS CloudTrail to log data-plane API activity to monitor, alarm, and archive item-level activity in your Amazon DynamoDB tables
ClouTrail上でDynamo DBテーブル操作が記録されるように
もーちょっと、CloudTrailへの記録が早いといいんだけどな...
Google
トラスト/ガバナンス #trust
第5回 Society5.0時代のデジタル・ガバナンス検討会
デジタルガバナンスの話なのに、DXの話してる...? 謎...
Society5.0推進タイミングでDXがはやりだして、悪魔合体してよくわからないものになっちゃった感じ...
The trust infrastructure of self-sovereign identity ecosystems.
SSIにおけるガバナンスとトラストフレームワークの定義。あわせてトラストインフラストラクチャと呼ぶ
提示された情報をどのように・どの様な根拠をもって信頼するか、という問に、ステークホルダーと法的関連性を持ったルールを定義する。
基本的に、トラストフレームワーク上の上に作られたガバナンスフレームワークが作るルール
ガバナンスの定義: establishment of policies, and continuous monitoring of their proper implementation, by the members of the governing body
これは辞書にある
トラストフレームワークの定義: デジタルなやり取りにおける法的枠組みのこと。特定の技術に依存しない
例えば電子的な識別および認証におけるLoA
「グローバルなデータガバナンスに関する特別委員会」第1回を開催しました
あんだけセキュリティ、コンプライアンス、リーガルを採用してたのに、それを活かしきれてない理由を深ぼった方がいいんじゃないかな、とも思う
マイナンバーカード保険証利用 本格運用先送りへ トラブルで
健康保険証としての先行運用でトラブル連発 -> 本格運用先送り
登録データの中が一定でなかったり...
専用パソコンの導入もおくれてる
緊急時に根本から設計を変えるのは、かなり良くないと思う。ゼロトラストとか
ブロックチェーン #blockchain
脅威/脆弱性 #vulnerability #threat #security
Quantitative Risk Analysis Step-By-Step
SLE, ALE, ARO, EF? って簡単に言うけど、どんな数字にすりゃええねん、というのは全俺の意見
そレに対して一定の回答をした資料。尊い。Sans最高
特にEFやAROのデータを(決して多くはないが)事例とともに提示してくれた
Detecting Post-Compromise Threat Activity in Microsoft Cloud Environments
SolarWindsの脆弱性をついた攻撃社がSolarWindsだけじゃなくて他の攻撃もしてる
その攻撃プロセスおよび検知ツールの紹介。まじ尊い
パスワード推測・パスワードスプレー、不適切に保護された管理者のクレデンシャルを使って初期アクセス取得
そこから権限昇格し、WMIでADFSの証明書を取得、でOAuthトークンを偽造して、SPに投げた。そしてラテラル
面白い
Stage2以降のDetection Mehtodsは熟読したほうがよさそう
ENISA - When & How to Report Security Incidents
ENISAによる通信事業者むけセキュリティインシデントの報告の仕方にかんするガイドラインを公開
EmotetとIcedIDとTrickbotをATT&CKを利用して比較したメモ
何かしらの脅威が注目されることで「●●対策」と考えがちですが、個別具体的に対策を考えるのではなく、攻撃のテクニックに着目し、何をしてくるのか?ということを知れば、1つの対策が複数の脅威、今後発生するかもしれない脅威への対策になりえるということは大事なポイント
Trickbotなどのバンキングbotは気づかれないように、Discovery/Credential Accessが充実している、など面白かった
金融 #financial
神戸市、市債の全額「SDGs債」で 1500億円発行
実計画「神戸2025ビジョン」をもとにした市債を全額SDGs債で。自治体では初の試み
FATFによる市中協議文書「暗号資産及び暗号資産交換業者に対するリスクベースアプローチに関するガイダンス改訂案」の公表について
暗号資産交換業者だけでなくステーブルコインも対象になる模様
自分は上記2つに関わる予定はしばらくないので中身は読んでないが、FATFが上記を対象にすることは初めてなのでエポックメイキングかもしれない
行政/会社/団体
ツール/サービス/OSS #tools
OPAのロードマップ
GO SDK w/ Management APIとか暑いな、Impelmenting IAMとかDecision replaw w/ JWtsとか
Sigstore
Introducing sigstore: Easy Code Signing & Verification for Supply Chain Integrity
https://t.co/L5EwEXUPjv?amp=1
Developmentサイクル(サプライチェーン)全体で署名・検証をできるようにするツール
署名・検証単体のツールならいくつもあったけど、異なるフェーズ間で使うにはとても大変だった
その課題にアプローチするツール
transparency logとか気になる
Packages: Container registry now supports GITHUB_TOKEN
GitHub Container Registryがリポジトリ単位でのアクセスが可能に。
GItHub Action内でならPATを使わなくておk。便利。
Greynoise
IPアドレスがただのインターネッツに漂うスキャンか、それともターゲットを絞ったものか見分けるツール
Save Time for Analysisって言葉どおり
shodanチートシート
Cloudquery
覚えておく
Query your cloud assets & configuration with SQL. Solve compliance, security and cost challenges with standard SQL queries and relational tables.
イベント/勉強会/発表資料
GitHub Actions を使って Jamf Pro にスクリプトを自動デプロイしてみた
目指す情シスってこういうことですよね...
プロダクトマネジメントと事業開発に関する私的な振り返り
ゆっくり読みたい。すごいボリューム。プロダクトマネジメントの教科書
最初に、著者がオーナーとして担当したプロダクトの規模・人数などのコンテクストが示されていて、自分好み
インシデント #incident
松井証券口座から不正送金容疑 SCSKエンジニアを逮捕
システムの本番環境と開発環境の両方にアクセスできる権限を持っていた元社員は、本番環境で顧客情報を含むバックアップファイルを作成して開発用システムに転送。開発用システムで210人分の顧客情報を抽出して私用のメールアドレスに転送することで、IDやパスワード、取引暗証番号など取引に必要な情報を不正に入手した
すげ〜
色々言われてる通り、パスワードが平文のままDBに入ってたのかな
その他
John Kindervag, Creator of Zero Trust, joins MSSP ON2IT
Zero Trust提唱者のJohn KindervagがゼロトラストのセキュリティオートメーションおよびオーケストレーションをするON2ITにジョイン
Meet the Authors: Data Governance–The Definitive Guide