読書について(小林秀雄)
Amazon
https://m.media-amazon.com/images/I/61+wtjP66EL._SY466_.jpg
#books
#小林秀雄
p15 人間は自分を知るのに、他人という加賀民を持っているだけだ。自己反省とか自己分析とかいうロマン派文学の産んだ精神傾向は、鑑賞と虚栄との惑わしに充ちた、架空な未熟な業に過ぎない。
p16 自らを忘れるために他者になりきる。外からの刺激に屈従する。(正常なのは自ら行動することによって我を忘れる)この傾向を元々は小説が、今は映画が担っている
p147 文化という言葉にはないが、cultureには栽培するという意味が含まれている。文化とは精神による価値のある実物の生産。