先輩の昔話 2025/10/17
先輩の昔話
ケイ「今まで触れづらかったんですが、先輩が一番謎なんじゃないかと思います」
サイ「そうだそうだ」
先輩「ミステリアスで良いじゃあないですか。私も実は自分のことを話すのは苦手なのです。単なる与太話だと思われそうで」
サイ「思いませんよ!私たちみんな、先輩のこと大好きですもん」
先輩「そうですか?では、一昨日のお話でもしましょうか。夕方買い物から帰ってくると、空に大きな円盤が浮かんでいるのが見えたのです。しばらくしてあたりが急にオレンジ色に包まれて…」
ケイ「やっぱり与太話じゃないですか」
先輩「あら、やっぱり信じてもらえないのですね。しくしく」
…
先輩の昔話2
先輩「私は前世ではアメリカシロヒトリだったのです。あの頃は楽しかった」
サイ「昔すぎっ!」
先輩「私は以前アメリカ海兵隊にいたことがあったのです」
サイ「Semper Fi(先輩ファイ)!」
先輩「実は私は宇宙人だったのです」
ケイ「だんだん雑になってきているような…」
…
先輩の昔話3
先輩「昔FBIにいた頃、マフィアのおとり捜査をしていたことがあったのです。フーバーが長官をしていた時期でした。なかなかスリリングな経験でしたよ」
サイ「へぇー。やっぱり先輩はすごいなぁ」
ケイ「…」
サイ「ケイちゃん、今日も先輩のお話面白かったね」
ケイ「ちょっといい?」
サイ「?」
ケイ「さっきの先輩の話、ちょっと気になって調べたんだけど…。FBIの長官がフーバーだった時代、おとり捜査はまだ行われていなかったんだよね。それに、先輩はソ連にいたことがあるとも言ってた。ちょうどその時期と被るの」
サイ「ウソってこと?じゃあ先輩は一体…」
ケイ「そもそも、なんでそんな嘘を付くのかもよく分からないし…」