個人の連想辞書を利用した書籍探索システム
https://gyazo.com/9b32bd61475e5cb6ac539d658f224d38
連想辞書を書籍の探索支援に利用するシステムAssocSearcherを開発しました。連想辞書は、個人の思考を代替するエージェントとして作成されます。このシステムの利用者は、これらの連想辞書から連想語を提供されることで書籍探索の視野を広げることができます。連想辞書は、個人が読み書きした文章群からWord2vecとGloVeを用いて作成しました。そうすることで、各連想辞書は、特定の話題やキーワードを持つ各人の特徴である関連語に対応することができます。実験結果から、複数の連想辞書を用いることで様々な観点を渡り歩くことが容易になり、書籍探索の視野を拡げることができたことが確認されました。また、ユーザは「あの人だったらどんな本を推薦してくれるだろう」と元となる人物を意識しながら連想辞書を選択したり、書籍探索結果に意味を見出そうとする傾向があることが観察されました。
https://scrapbox.io/files/65015fe2011938001b13d28a.mov
発表論文
Takumi Oikawa, Yasuyuki Sumi: Serendipitous Book Explorer Using Personalized Associative Dictionaries, HCII 2023, Lecture Notes in Computer Science, vol 14056, pp.131-150, Springer, July 2023. https://dl.sumilab.org/papers/121 及川 拓弥, 角 康之:ユーザの読み書き体験に基づいた書籍探索, 第2回自然言語処理シンポジウム, pp.81-86, 電子情報通信学会, 名古屋, 2015年12月2-4日.(学生研究賞受賞)
及川 拓弥, 角 康之:個人の連想辞書を利用した図書検索システム, ヒューマンインタフェースシンポジウム2015, 8 pages, 函館, 2015年9月1-4日.