慣性の法則と惰性の拘束
お借りしたトラックが非公開になっていたので、こちらも非公開にしました
code: 歌詞
<verse1>
夕暮れ 帰り道 日の沈む方向へと
ゆるくて長い上り坂をただ だらだらとあるき続けてる
足が少し痛くてズキズキしたりするけど
無視してひたすらひたすらにただ歩き続けている
この坂道の終わりには新しい何かが待っているのだろうか
この坂道の始まりはどんな景色だったのだろうか
前は茜色が眩しいから目がくらんでしまうし
後ろはもう夜が深くて全然先が見えないや
<hook1>
好きなこと やってみたいこと 成し遂げたい夢
楽しいことのはずなのに 一つも思いつかなくて
結局惨めな気持ちになってしまうな いつも
一体全体どうしてうまくいかないんだろうなあ
今日はすごく嫌なことがあった なんてこともないのに
明日もきっと今日と同じくらい何事もないはずなのに
歩いているだけで涙がこぼれてしまいそうになるのは
一体…
<verse2>
夜が更けた 帰り道 月に背を向ける方向へ
家は通り過ぎたけどまだなんとなく歩き続けてる
もう歩かないほうがいいってくらいに足の痛みがひどくなってきたけど
意味も当ても目的もなく ただひたすらに歩き続けてる
ヘッドホンで現実のノイズを全部キャンセルアウトして
耳触りのいい曲だけ選んでスマホから爆音で流してる
頭のなかで反響する過去の失敗とその記憶が全部
流し雛みたいにどこか遠くへ洗い流せてしまえばいいのに
客観的な正しさというものはまるで鋭い刃物のようで
首を切り落とすためのギロチンかハラキリに使う刀みたいだ
橋の下を覗き込んでると断頭台のイメージがよぎるから
音と言の葉をつなぎ合わせて見えない執行人を説き伏せている
誰かのビートに合わせて即興でとりとめない歌詞をつけて
周りの誰にも聞こえないように そっと口ずさむ
例え世界中の誰一人にも聞かれない歌だったとしても
今この世に生まれてきた意味がどこかにあればいいなと思った
<hook2>
好きなこと 正しいこと 出来ること それに成すべきこと
どれも何が自分にとってそうなのかよく分からないから
楽しい方じゃなくて楽な方につい流れてしまうんだいつも
一体どうすれば良かったんだろうな
今日もすごく良いことなんてただの一つだってなかったのに
明日もきっと今日と同じくらい何もない日のはずなのに
憂鬱を思い巡らすだけで足が全く動かないのは
一体…
<verse3>
もう真夜中月は 真上から見下ろしていて
ゆるくて長い上り坂の 途中で足が止まっている
水ぶくれができては割れて 足が何回か攣っていて
力尽きて少し湿った ガードレールに腰掛けている
地図を見ようとスマホを開くも 圏外で電波が弱く
爆音を流し続けたせいで バッテリーもあと僅か
なんとかアプリが開きそう ほんのもう一歩のところで
画面は 無常にも ブラックアウトする
先の事を考える頭が 自分にはまるでないから
ふと気づけば こんな所まで来てしまったな
自分のことしか見えない この馬鹿さ加減は
死ななければ一生このまま 直らないのでしょうか
でもとりあえず来た道さえ 素直に戻っていけば
いつかは温かいお家に 辿りつくはずなのだけど
どのくらいの距離歩いたのか まるで記憶がないや
ぼんやり夜の向こうの 帰り道を眺める
<bridge>
この坂道はいったい どこから始まったのだろうか
この坂道はいったい どこまで続くのだろうか
懐中電灯の明かりでは歯が 立たないくらい闇が深すぎて
上った先も下った先も まるで見えないな
この道をボロボロになりながら 進むことは正しいのだろうか
違和感を押しつぶすように 不安だけが膨らんでいった
この道を引き返したときに 自分には何か残るのだろうか
でも 仮に何も残らなかったとしても
<hook3>
好きなこと やってみたいこと いつか成し遂げたい夢
楽しいことを考えてるはずなのに 一つも思いつかなくて
結局惨めな気持ちに なってしまうな いつも
一体全体どうしてなんだろうな
今日はすごく嫌なことがあった なんてこともないのに
明日もきっと今日と同じくらい幸せなはずなのに
歩いているだけで涙が こぼれそうになるのは
一体どうしてかなんてそんなことは最初からわかっていた
好きなことと出来ることと 成すべきこと
どれも何が自分にとって そうなのかわからないから
今は馬鹿な自分の直感を ただ信じて進むしかないのかな
それが果たして正解だったのか ○×が付いてくれたら楽なのにな
今日はすごく良いことが あったわけでもないから
明日はきっと今日よりましにしたいとは思っているんだ
悪いことばかり思いめぐるのは 一体全体どうしてなのかわからないけど
ギュッと目をつぶって狭い路地に入ってみた
<outro>
しばらくすると大通りに出て
タクシーも簡単に捕まったから
足を引きずりながら乗り込んで
そのまま家まで眠っていた
使用した物
現在は非公開になっているようです。
画像
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