世界観概要
土で覆われた天蓋、暗く湿気った大空洞。外界から一切の隔絶がされた共団体では「技術」、「医学」、「宗教」、これら三つの要素が多くの影響を齎し、都市として基盤を生成した。然し、ある病が蔓延したことを切っ掛けに都市は混迷の時代を極める。今では「異能」と呼ばれるそれは異能と死と災厄の種となり、法による統治ではなく力と権力による弱肉強食の社会を築き上げていた。 裏社会は既に裏側の体裁を持たず、秩序は力に踏みつぶされた。
組織や個人の陰謀・思想に振り回されながら今日も人々は息をする。
そこは地下都市『イル』と呼ばれていた。