逆・裏・対偶
ところで、日常的に使っていないから、逆と裏はどっちがどっちかごっちゃじゃないか?(私はそうだ) 命題p⇒qが真のとき、
q⇒pが、「逆」逆流、と考えればいいか。
人間であれば、必ず死ぬ。
犬は動物である
が命題だとして、
死ぬのならば、人間である
動物であれば犬である
とは言えない。他にもいる。誤解はしやすそうだが、文は理解できる。
裏
pでなければqじゃない、つまり
人間でなければ死なない
犬でなければ動物でない
すでに言葉がおかしく感じる。指摘するなら「他にもある」ということで、結局反証の存在が否定材料になるだろうけど。
論理学的に[p⇒q]というのは、しばしばpがqに包含されている(左が、カバーする範囲として小さい)か、保有する属性値を列挙するような形になりやすい気がするな。 もともと因果関係を記述するのには向かないのかもしれない。
自然科学・社会科学世界の「因果関係」が完全に成立することはまれだ、ということかもしれないけど。
どちらかというと、こんな風に使いたいのに。
『これを食べたら⇒死ぬ』
『悪意がある奴は⇒犯罪をおこす』
が命題として真だして、
逆
死んだならば、これを食べている(のでは?)
犯罪を起こしたということは、悪意があった
知っている因果関係を無理に見ようとする感じ。
裏は、
これを食べてなければ、死んでない(or 死なずにすんだ?)
悪意がなければ、犯罪はしない
精神論というか、道徳的教義を打ち立てようとする感じ? あるいは仮定法的? 対偶
非常に修辞的
もともとの命題が正しくなければ、対偶にしたって正しくない