袖を通さずに肩だけで羽織る
ジャケットやカーディガンの肩かけで、袖に腕は通さずに、肩パッドのくぼみを肩の凸に引っ掛けてるだけで羽織ってる着方があります。
ファッション雑誌や写真だけでなく、実際にしている人を見かけることもありますよね。 あれって
格好いいのですが、
「落ちないのかな?」
とも思いますよね。
やってみたくはあるのですが、まあつり革につかまるくらいの動作で相当落ちそう。
町で見かけるのなら、呼び止めて「それやってて、ずり落ちませんか?」と聞いてみたくなる。
それで、
「え? 別に」って帰ってきたなら、「そうか……私と彼らは違うんだ……。諦めよう」と思えるし、
「何言ってるの?! ずり落ちるに決まってるでしょ! 無理してやってんだよ!」って言われるなら、「そうか! やはりみんな無理はしてるのか。なら、私もここぞというときだけ、覚悟して、がんばってそれはやることにしよう」と、諦められます。
しかし、そんなことを見ず知らずの人に聞いてみることができないのが一般的文化的市民ですし、聞かれもしないのに「私、これ無理して着てるの! ずり落ちそうなんだけど、格好いいから、頑張って着てるの!」なんて宣言して回ってる人もまたいません。
てことは、真相は闇の中。世の中に1人くらいはずり落ちない人もいるのかもしれない、という幻想を棄却できない。 「ハイヒールは、誰がはいたって足が痛くなるに決まってる!!」ほどには、想像力が自明じゃないのが悩ましい。
うーむ。
実話の寓話的な意味合いでこれを書くこともできるし、「みんな、ブログ書こうぜ!」という意味合いで書くこともできる、と。