小さな泉を作る
小さな泉を作る
砂漠のような荒野で、澄んだ泉のような、小さな池をつくって水をたくわえよう。
もしかしたら、そんなことが「生きる」ってことのイメージだったかもしれない。
そんなことを最初に思ったのは、「これから、競争社会の、厳しい世の中に出ていかなければならない」「でも、僕は人の心を失いたくない」「小さくてもいいから、自分の周りにやさしい世界を作ってみたい」 って頃だったと思う。
「社会は厳しい。それはそうかもしれない。だけどそれでも自分は正しいまま生き残りたい。そして、正しいけど弱いせいで苦しんでいる人がいるのなら、手の届く範囲でそんな人を守りたい。そんな思いを、世界や運命に認めさせたい」 今ではどうだろうか。もちろん競争社会(資本主義)は格差の拡大をともなってより激しくなっているけれど、目下の課題は「お金」や「自立」よりも「情報」や「感情」になってきたかもしれない。 落ち込むニュースばかりの中、自分を、身の回りの人を楽しめる空間を守っていく
振り回されたり、無力感を感じることが多いけど、なんとか自己効力感をたもって生きていく