仕事したくなくてたまらない
「仕事したくなくてたまらない」と感じているとき、わたしの場合、そこには恐怖感がたいていある。 めんどくさいとか、わからないとか、そういうことよりも、「無能と思われる」とか「失敗して仕事を失う」とか「矢面に立たされる」「針のむしろだ」という感覚が、とてもとてもいやだ。 ところが自分の内面を観察していると、何かのニュースやタスクをやるに際して、「恐怖感を高めよう」という動作をしている瞬間が意外と多いことにも気づく。 ただそれは、怖がることで仕事を進めようとしてるというよりは、
怖がることでは、意識を集中しようとしているという感じだ。
意識が散らばっているとき、やるタスクがたくさん見えすぎているとき、どれかのことを真剣に考えるためには、まず意識を向けないといけないのだけど、欲望を掻き立てられもせず、義憤や不条理を感じるわけでもない対象に向けて考える気力を集めるには、危機感がちょうどよかったのだと思う。 怖がらなくても集中できるなら、それをしなくてもよくなる。
とはいえ、なかなか難しいわけではあるのだが。