バえる
バえる
「映える!花壇の作り方」とか、
「めっちゃ映える花見スポット」とか、
「池に桜の木が映える」
みたいな文字列がyoutubeを見ているときのサムネイルとタイトルの画面に出てきて。
こういうのを見ると、うちの子供たちなら、「映える」を「ばえる」と発音します。
分かる気はする。
今、ちょうど時代が変わっている最中だよね。
この時点では、「映え」という単語の上に「インスタ」という語が接続しているから、音が濁って「ばえ」になるのは自然だった。
で、その後の使用頻度が高くなり、短縮されるときに「いんばえ」とかされないで、「ばえる」だけが切り出されて使われている。
そういうのがないなら、伝統的な用法に照らせば、上に何もつながってない、単独で「映える」が存在してるなら、読みは「はえる」だよね。
さて、「“インスタ”の部分が省略された」仮説にもうひとつ並行する仮説があって、
それは、「インスタ映え」が代表するようなフォトジェニックさ具合というものが、その名の「インスタ」でだけ発生するわけではないこと。
「サムネ映え」「スマホ映え」「LINE映え」「カメラ映え」そういった場面でも、そういう「はえ」具合はほしくなる。
そうなると、それらに共通する傾向としての「ばえ」という用語が独立して使えるのは便利だよね。そういう要因もあったのかもしれない。
ともあれ、そんなあれこれあって、上に「インスタ」の付いていない「映える」という漢字を見ても、もう徐々に「バエる」という読み方をする世代やクラスタが出始めている。
おもしろいよねぇ。