ドラえもんで学ぶ社会科
ドラえもんで学ぶ社会科
ドラえもんから漫画作品を借りつつ、小学校理科の内容を解説する文章を付け加えた学習本みたいなものがある。そして、ドラえもんは、最終的な作品は突飛であっても、話しのネタの発想元になんらかの科学のエッセンスはある作品は多いから、そういう方向性でドラえもんを見ている人は一定数いると思う。
しかしその一方で、ドラえもんの「SF」的側面は、科学技術的なものだけじゃなくて、「社会を思考実験する」ようなものがいくつかあって、結構「社会科の基礎教養」っぽい目的で使えるんじゃないかとも思ったりする。 下記ツイートの時にあげた、
ネコが会社を作ったよ
フエール銀行
テレビ局をはじめたよ
がそのメインだし、他にも
ポータブル国会
Yロウ
自動販売タイムマシン
税金鳥
……、なんてものも思い浮かぶ。
収益化、利子(複利)、スポンサーとCM、法案によって社会が決まる感覚、権力者がいる場合の人間模様、社会の経済的発展……。
「なんでテレビはただで見られるのか? DVDはただじゃないのに」とか、「なんでCMがいちいちいいところで入るのか」とか、「CMで紹介してるものは、向こうが売りたいものであって、良い物だからとは限らない」とか、そういうことを説明するのに、「うまい屋のおじさん」を見ててもらってから説明すると、説明のしやすさがかなりラクになる。 さらには、「なんでチャンネルを持ってるだけで、CMを出すのはそんなに高いのか」とか、
「なんで番組の作成者は、スポンサーの意向に逆らえないのか」みたいな話題を話すときにも、
まずそういった複数の利害のある関係者同士の関わり方、のイメージを持っていてもらうと格段にラクなはずですよね。
とか、いろいろ思い浮かぶ。(とりあえず11巻と15巻買ってみてください。(フエール銀行は30巻、税金鳥は22巻ですが)
他にも
「あやとり世界」とか「ねむりの天才のび太」、「家元かんばん」、「流行性ネコシャクシビールス」などの人々の価値観を相対化する話
とかね。バイバインで算数、とか。
他にも候補がありそうでしたら、ツイッター @ikkiTime までご意見お寄せください(笑)
意外と、こういう社会的知識をうまいこと娯楽として扱っている作品って、どらえもん、いやいや藤子作品に限らず、あまり見かけない気がする。
ikkiTime 2018/01/13 11:49
『チンプイ』に出てくるアルミ・マツタケ貿易なんかも、希少性と貿易の概念をすげえ上手く扱ってたな、そういえば。 「エリ&チンプイカンパニー」
アニメ第24話A
原作 第29話、らしい。