カイヨワの遊びの4分類
カイヨワは、人類の遊びを「意志⇔脱意志」「ルール⇔脱ルール」という2つの軸でとらえました。そしてこれを直交させることで、4つの類型をみちびきました。
意志+ルールは、参加者がルールの下で明確な意志を持って参加する類型を言います。例えばチェスなどがそうですね。これを「アゴン」(競争)といいます。チェスなどのボードゲームの他、競技スポーツ一般がここに属します。 これに対し、ルールはあるものの、参加者の意志で進行するわけではない遊びの類型もあります。例えば、ギャンブル。「勝ちたい」という意志は皆共通ですが、結果はそうした意志とは関係ありません。一方で、ルールは妥協の余地なく厳密に適用されます。これを「アレア」(偶然)と呼びます。 一方、ルールの側が否定されるタイプの遊びもあります。例えば子供のごっこ遊びは、積極的な意志のもとで遊ばれるものの、勝敗は付きません。これを「ミミクリー」(模擬)と言います。おままごとなどが該当しますし、演劇もここに含まれます。 そして、意志とルールのどちらも否定される遊び。これらに対してカイヨワは「イリンクス」(めまい)という呼び名を与えました。ブランコからジェットコースターまで、たいへん大きなカテゴリーになってきます。 リストに直しておこう。
競争
偶然
模倣
めまい
個人的には、「上達」とか「操作」とか、そんな要素は分離させておきたい気はする。 また、「めまい」に分類されるような要素は、食欲や性欲を物理的に満たすような場合以外は、個人的には混乱ばかり招いてあんまり楽しくない。
「不思議の国のアリス」みたいな、「予想を裏切る展開であればそれでいい」みたいなストーリーは、どうもうまく楽しめない。
もう一段メタな視点で、「で、だから?」と言いたくなってしまう。
作者に。これを出すことで、どうなってほしいの? と。
分類はできるけど、要素の抽出にはなっていない感じか?