『スーパーベターになろう』
『スーパーベターになろう』
実際に読むと、まず前半はレジリエンスとそのレシピを用意しよう(人生のゲームのマジックポーションみたいなものになってくれます)ということに、丁寧に重点を置いて書かれています。 しかし、個人的に特に印象に残っているのは、後半にあるクエスト16
「不要な障害を見つける」と題されたこの節は、いま直面する困難に対して、「最悪の、一番役に立たない反応」を考えてみようと問いかける。
例として挙がっているのを2つほど。
本の原稿をあらゆる出版社に突っぱねられる→今後もう一語たりとも書かない
なかなか妊娠できない→悲しみのあまり毎晩アイスをやけ食いし、夫との喧嘩が絶えなくなる。最終的にはお互いに性的魅力を感じなくなる
上2例目の悩みの不穏さからわかるけど、この本は、かなり深刻な悩みにぶつかり、その衝撃から立ち直れていない人が、なんとか人生に前向きさを取り戻そうとすることを一つのテーマにしている。 (で、それによって難病から立ち直ったみたいなエピソードものってしまっていたりもする。このあたりは慎重に読みましょう)
そこまでのクエストは、
小さな目標を立てて、それに挑戦することにワクワクしてみよう。それによって楽しさを人生にもう一度取り戻そう そして後半は、
みたいなものが多くあった気がする。
「その最悪さえしなければ、今日だって自分は負けていない」
その認識があるからこそ、「もう少し」を望める。失ったものの方ではなく。
人生の困難に出会って、打ちひしがれている人には、出会う前よりも、人間として成長したと思える境地を、