『これからの「正義」の話をしよう』へのメモ
そのときには、本を買うにはいたらなかった。
「授業を作り上げる能力」はすごいけど、本としてはどうか? と思ったのかもしれないし、 「答えを出さずに『色んな考え方があって』だからこそ『対話が大事』みたいなスタンスがありそう」なことが、当時の欲を刺激しなかったのかもしれないし、
もっと単純に、ほかのことをやっているうちに熱が冷めたのかもしれない。
そんなわけで久しぶりに手に取ってみると(まだkindle立ち読みファイルまでだが)
「あ、これ、シェイクだ!」
往復運動をしながら考えを深める。
《新たな状況に出会って、自分の判断と原則のあいだを行きつ戻りつし、たがいを参照しつつ判断や原則を修正する》
だから、答えがなかったのか。
トロッコ問題も、「自分は1人しかいない待避線に舵を切れると思っていた。同時に太った男を突き落とせるとは思えない。だとしたら私は何を重視しているのだろうか? これを包括するような上位法則を発見できたり、あるいはどちらかの感情を抑制的に制御するべきだろうか?
と。