「さっき思いついたこと」をもう一度思い出そうとするときの、あの感覚
さっき思いついたこと」をもう一度思い出そうとするときの、あの感覚
日常暮らしていて、思いつくアイデアって、「あっ、これはあれと似てるんだ!」
ということが多い。それをメモとして書きとめたい。
しかし、これが相当難しい。
キラッととメモ動作の間の時間に、大した動作や刺激がはさまらなくても難しい。
たいてい、思い浮かぶときには、
メモ→システム1で思いつき、システム2で書きとめる というシステムのつなぎ目が発生すると思う。
システム1は連想を幅広く広げる
システム2は幅をある程度制限した連想を進める
システム1の環境下でも、何かと何かが似ている感じる連想は容易に働く
ということが書いてあったはず。
だから、思いついたその段階では、[まだ覚えてる/何を思いついたか忘れた]の以前に、『何がどうだから何』の「何か」を、実は、言語的に書きとめられるほどにはっきりとは思いつけてすらいないのではないのか。
「あっ、この感覚は知ってる!」と、脳の最深部が自動的動作としてひらめいた段階では、
「今知ったことの どの部分が、昔見た何の、どの部分と、どんな点で似ているのか」すら知覚できないまま、『似てるぞ!』というアラームだけが鳴りひびく。
いや、だから何と似てるんだって。
その言語化すらされない感覚を、脳に汗をかいて探索する。システム2的な動作として。 そして、それをつかめたなら、今度はそれを言語化する。読み取り可能なように。それも、できれば時間がたった後の自分ですら意味が分かるレベルで書きたいと願いながら。
重労働だよ、それは。
着想が失われた、という以前に、「着想にまだ手が届いていない」のだから。
「何を思いつきかけた? 今俺は!」