引きずらない
引きずらない。
蓄えるが、縛られない。
こんなツイートを見かけた。
考える=記憶のシャッフル、と捉えると、今の自分は記憶ディーラー。 記憶に囚われないようにしつつ、記憶をうまく活かしていく。
この「ディーラー」という語がどんなゲームのどんな役割かは言及されていないけど、とりあえず私は「トランプギャンブルのカードを配ってくれる人」のつもりで読んだ。
ところで、「カード」と言うと、発想法などとして使う京大式などのカードも思い浮かべるけど、遊戯王カードなどのゲームも思い浮かべる。 人も、自分の経験を武器に変えて、人生の課題に適合できる鍵を作ろうとする。 このときに、いつも同じカードが必ずデッキを占領してしまうとしたら、それだけ組み合わせの幅は狭まってしまう。
経験の数が有限なのだから、その組み合わせまで限定させすぎたくない。
「毎日違う自分になる」というような警句がある。「毎日成長しよう」というよりも、より潔い。開拓したり、実験する段階では、得になる保証して進むことはできないから。 短期的には失敗するとしても、変わり続けようと。
で、その警句がさらに別の色をここで持つ。
記憶や経験には、そのときの「感情」という色が付いている。それは、生物がそもそも何かを記憶しようと思う動機がそういうものなんだから、仕方がないのだけど、それでも縛られすぎは自らの手を狭めてしまう。
過去の記憶は今の自分にとって、もはや分人にすぎない。 感情を解放していこう。
また、明日の、「ディーラーとしての自分」の可能性を狭めないためには、今日の自分を引きずらないように、明日へ持ち越さないといけない。
そのように考えれば、いまの強感情を肯定しつつ囚われないようにすることもできるようになるかもしれない。
61. Your internal monolog or dialog is not YOU
Recognizing that you do not have to OBEY the thought loops in your head is the first step in the path to freedom.
(DeepL翻訳:あなたの内部のモノローグや対話は、あなたではありません
あなたの頭の中の思考のループに従う必要がないことを認識することは、自由への道の最初のステップです。)
「あなたの知らないあなたになる」
私たちが「読む・書く・考える」を行うのは、自分が知らない自分になるためだ。そのような変身を、止めることなく繰り返していくこと。
それはある面では、生物界における進化に似てるのかもしれない。変身した先が、「善なるもの」(≒環境に適応したもの)とは限らないからだ。