「有名人には政治的なテーマで発言してほしくない」という気持ちは私にも確かにある。
これは何なのだろう?
心情世界の住人が、具体世界に混ざり合うの? という違和感か、
「自分の人生に影響を与えた作家がしょうもない陰謀論に踊らされてTwitterで発言する程度の人だと認識したくない」 なのか。
単純にステレオタイプ学習として、
「有名になった人が、その有名さに納得できるほどのプロの技とは不釣り合いなほど、政治的認識は拙い」ということを何度も見てきてしまって、身構えてしまう、というのもある。
それで今度は、作品の方まで、拙く見えてくるとかね。
もう一つ言えるのが、結局「反体制・反権力」しか言えないように見えること。 そういう意味では、日頃から賛成と反対を1:1くらいで口にして徐々に滑り出し、馴染んできたら賛成7:反対3 くらいに落ち着けていく、ということにしたら、その人の一貫性が見て取れるようになるかもしれない。
あと、社会への不信もあるかもしれない。
有名人がそんなことつぶやいたら、影響される人がたくさん出てきそう、という。
影響力が高過ぎて、「感想」が「扇動」になってしまう。 「勝手に神格化するな」という話ではあるかもしれないけど、「アイドルに恋愛してほしくない」というのと同じで、「そりゃ、頭ではこっちだって分かってますけど、そのことも含めて作品に価値が今まで付いてましたよ?」ということは起こるかも。