「世界で一番きみが好き」
という言葉の意味が、昔よく分からなかった。
ええと、仮に男の子Aが、女の子Bにこれを言ったとして、
A君が、35億人の女の子のなかから、Bちゃんのことを1位として好きだよということを伝えている。
A君が伝えたいのは、「Bちゃんのことを好きな男の子は世界中に30億人くらいいるかもしれないけど、そのなかで『好き』という気持ちが一番強いのはこの僕だ! ということ……
この2つの意味が解釈できてしまううちのどっちなのだろうと。
で、まあ前者なのだろうけど、それを伝えられたとして、情報としての価値がBさんに増えないよね。Aが何人と比較してその中で一番なのかしらないし、今一番だとしても今後どうなるかわからないし、一番好きだからこそ近づいてきてるんだろうし、そうだったとしても、具体的にどのように尽くしてくれるのか言明してないしさ。
向こうが好きだとしても、こっちで好きになってあげなくちゃいけない義理もないわけだから。
で、後者だとしたら、競争者間の相対評価になるから、多少は報告価値が増すけど(つまり、Aくんをフッてしまったら、次に声をかけてくれる人は、かならずAくんよりも気持ちが小さいことになるわけで、そのことからAくんが有料物件であることが分かる)、
しかし、後者の大弱点は、「それをどうやって調べたの? どうやって証明するの?」って問題があることで、要するに不可能なんだよね。
だから、「どっちも一長一短だよなあ」と考えて、そこで思考が止まってしまっていた。やれやれ。
まあ、「好きだーっ!!」という気持ちになったら、あとさき考えずにそれを口にしちゃうもんというアニマルスピリットや、誰かに好かれたらそれだけで嬉しくなるし、そしたら相手のことも好きになっちゃうかも、という返報性からも縁遠かった、子供時代の私がよく分かるね!