農村における景観配慮の技術マニュアル
概要
農村の環境・景観保全のため、周辺の生態系や景観に配慮した事業推進を実施する調査段階にて、保全すべき景観をまとめて設計に活かすための共通言語としてデザインコードを作成するためのガイドライン。 はじめに
我が国の農村では、水田、畑、集落、雑木林、鎮守の森、用水路、ため池など、人の手が加わった自然が、長い歴史の中で有機的に連携し、そこに多様な生態系や美しい農村景観が形成されてきました。
しかし、近年は、都市周辺農村では混住化が、また中山間地域では過疎化・高齢化が進むなど農家の環境が大きく変化しつつあります。このことは人の手によって維持されてきた、農村地域の環境の質を低下させることにもつながり、耕作放棄地の増加や水路の水質悪化の進行がみられるなど、かつてみられた美しい農村景観が変化してきました。
このような状況を受け、平成 13 年度には土地改良法を改正して、農業の生産性向上を目的とした農地・農業用水路等の生産基盤の整備を図る際には事業対象地域の環境との調和にも配慮することとし、周辺の生態系や景観に配慮した事業が推進されているところです。
農業農村整備事業における景観配慮については、食料・農業・農村政策審議会農村振興分科会農業農村整備部会技術小委員会において検討を行い、「農業農村整備事業における景観配慮の手引き」が策定され、基本的な考え方は整備されましたが、現場で活用可能な技術について解説した技術書はありませんでした。
こうした状況を踏まえて、農林水産省では、景観配慮の具体的な現場技術の開発・整備を進めることが必要と判断し、学識経験者の御指導のもと、「デザインコード」と「視点場」という景観配慮の調査、計画、設計に使われる基本技術についてとりまとめたものが、この技術マニュアルです。
マニュアルに基づいた点施設における視点場設定実証事例
視点場抽出チェックシート(視点場抽出観点指標整理表)
視点場候補地点リスト整理表
視点場候補地点リスト整理表(整理イメージ)
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農水省のサイトでPDFが分断され、まとめのページがなくなってリンク辿れなくなった。いちいち検索して断片化したものをまとめたtkskkd.icon
実は日本の農村環境・景観保全にデザインコード(=パタン・ランゲージ)が使われているということは、もっと知られてもいい事実ではないかと思う。tkskkd.icon