『東野を翔る』
https://youtu.be/m11ov0cwMrY?si=8jjy90yX3qXj5R2w
カラー、56分。
当時、日本語版と英語版が作られたが、英語版を元に東野高校から30分に短縮された版が公開されている。 埼玉県入間市の狭山丘陵の一角、茶畑などの農地や農家住宅に囲まれた場所に、本来の地形や地域特有の風土を生かし新たにつくられた盈進学園東野高校キャンパスの建設記録。人間教育、個性教育の器としてのキャンパスづくりが狙いだった。設計を依頼した、カリフォルニア大学クリフトファー・アレグザンダーの「建築にとって最も大切なのは人間の感情に根差すことだ」「自然と折り合って暮らす」「設計にユーザーが参加する」「最終的な完成イメージはおかず、環境にかかわるすべてのイメージから決定はみちびかれる」という考えにもとづき、キャンパスに生命を与える池を中心に、キャンパス内や周辺環境との調和を考えて、建物配置や規模、デザイン、材料、色彩などが検討され変更が加えられてゆく。設計や検討過程には、アレグザンダーや建築管理担当の西ドイツの建築家ハンス・ヨアヒム・ナイスを核に多くの教職員、施工業者がその都度参加し、「詳細図は立ち上がりを見ながら工事中にしめされてゆく」という異例の方法で進められた。