平成ライダーシリーズ一気見感想
ファイナルベント…!じゃない!
はじめに
皆さん、仮面ライダーって知ってますか?
勿論有名な作品なので「そりゃあ知ってるよ!」という方は当然多いと思います。
しかし、「実際に仮面ライダーを見たことがありますか?何を見ましたか?」と問われれば、人によって回答もだいぶ変わってくると思います。
藤岡弘の出てくるものだけ、人におすすめされたからこの作品だけ、なんなら名前は知ってるけど見たことは無い…など。
全作見ている人という話になるとかなり一般的には少ないんじゃないでしょうか。
それだけ長い期間に渡って沢山の作品が作られたというほどライダーシリーズと言えば現在でも絶賛放送中の長く広く大勢に愛されているシリーズです。
私もこの仮面ライダーシリーズ全体で言うとほんの数作品、しかも平成以降のものしか見れていない状態でした。
なので、「今の子供に限らず広い世代から愛されてるのにろくに知らないままってもしかして勿体ない…?」と思い、他の方の知らないライダー作品を視聴している様子に感化されとりあえず既に数作品見た事のある平成ライダーシリーズを全部見てみよう決意しました。
なので最近は何かを見るなら基本ずっとライダー漬けの生活をしていました。
その過程で「比較的新しい作品とはいえ平成ライダーだけでも20作全部見た人の感想ってまとめて記載されてるものは余りみないし、なんならこうしてまとめてみてる人も少ないよな?」と思ったので同じように有名作品だけど気になる…!という人に向けて簡単にこの作品はここがよかった!どんな特徴があるといった箇所がわかるように書きつつ個人的に印象に残った部分の感想を交えて書けたらいいなということでまとめさせて頂きます。
こちらの記事を書いてる現在で 視聴済みの作品はエグゼイドまでになるので、まだ完走していない作品については後日追記して再度Fediverse上のアカウントでこの記録を更新したことを告知させていただきます。
そもそも仮面ライダーって?
複数作品の感想を書く前にまず仮面ライダーシリーズそのものについておさらいしてみましょう。
仮面ライダーが初めて制作されテレビで放送されたのは1971年(昭和46年)、この記事を書いている2023年からおよそ50年以上前になります。
1971年、他にあったこと有名なことと言えばマクドナルド日本第1号店が銀座にオープンしたり、「8時だヨ!全員集合」が視聴率50パーセントを達成したりした年で、つまるところテレビを視聴する文化が広く根付いて楽しまれるようになっていた時代です。
当時、同じ時間帯にある他局の番組に対し、視聴率で苦戦していた毎日放送が「子供向け新番組を作成しないか」と東映テレビに打診し、東映テレビ側が原作に石ノ森章太郎先生を招き企画した番組になります。
石ノ森章太郎先生は当時既にスター作家で同じく有名作品である『サイボーグ009』を書き始めて数年程度たっていた時期になります。
この企画は実際に放送が始まる2年前である1969年には始まっていたものです。どうにかヒットさせるためにと当時人気のあった『タイガーマスク』や50年代に人気のあった『月光仮面』などを参考に、仮面ヒーロー物を再構築し、なおかつ今までの焼き直しにならないようアニメという媒体は避けて実写で変身モノをするというコンセプトで企画が進行したようです。そのうちオートバイに乗るですとか今の仮面ライダーの特徴に近い案が追加されていきます。
当時、石ノ森先生は東映の企画のキャラクターデザインを担当し、その後そのキャラが登場する漫画作品を描く形で企画に参加しました。キャラクターデザインはなかなか難航したようで十字架面から髑髏モチーフなどいろいろな案が出されました。最終的に以前から存在するようなものではなくパンチのあるデザインにしたいと考えた中で作られたとバッタをモチーフにしたデザイン画を子供に見せて聞いてみようということで息子に見せたところ、数多くある他のデザインの中からそのバッタモチーフのものが良いと言われ、それが持ち込まれ現在のデザインに近い『仮面ライダーホッパーキング』が作成されこのタイトルでは長すぎるということから省略された結果『仮面ライダー』という作品になったそうです。
放送開始当初、子供向けにしては重い設定であることや雰囲気が子供受けが悪かったこと、また主演の藤岡弘のオートバイ事故による負傷により放送休止を余儀なくされ存続の危機に陥った段階でライダー2号などのテコ入れが行われ、その一環で追加された変身ポーズが子供たちに大ウケし、『変身ブーム』と呼ばれる社会現象を引き起こすことになりました。
こうした大きな成功を受けて、以後長く続く仮面ライダーシリーズが作成されるきっかけになったんですね。
画像を引用しようかとも思ったんですけど縦に長すぎて諦めました
じゃあ平成ライダーって?
『仮面ライダーBLACK RX』終了から10年ぶりにテレビ向けに制作・放送された仮面ライダー作品が『平成ライダーシリーズ』と呼称される作品群のうち、記念すべき1作目の『仮面ライダークウガ』です。
実はこのテレビ放送される仮面ライダーシリーズ以前に平成期には1992年からVシネ『真・仮面ライダー序章』 1993年劇場映画『仮面ライダーZO』、1994年『仮面ライダーJ』という作品があり、これらはネオライダーと呼ばれています。
なんでブランクがこんなに?と思うかもしれませんが逆にそれ以前のライダーシリーズは継続し続けているというものでもなかったりします。初代ライダーから続く昭和の仮面ライダーシリーズ(昭和第1期と呼ばれる)は視聴率の低迷とともに仮面ライダーストロンガーで一度終わったものの、その数年後にリバイバルブームで他作品がつくられるがまた視聴率の低迷に伴い終了するといったように、同様に長年の人気シリーズであるスーパー戦隊シリーズとはすこし事情が違っていました。
平成ライダーも本来仮面ライダーシリーズを再開して長く続けるという意味で始まったものではなく、当初はクウガ・アギトで終了する予定だったところをライダー人気を受けてシリーズ継続、その後も試行錯誤を続けながら平成ライダーだけで20作品も続くシリーズになり、令和になった現在もなお日曜朝の仮面ライダーシリーズは継続しているという結果になりました。
つまり、それだけ面白い作品ですとか視聴者に楽しんでもらうという意味で意欲的な作品が多くあるのが平成ライダーになります。
また平成ライダーには第1期(クウガ~ディケイドまでの10作)、第2期(W~ジオウまでの10作)と期間で分けて呼ぶ非公式の呼称があったりします。これらは公式用語ではありませんが、次の10年に向けた新シリーズとしてWが制作されたこともあり制作側で以前の作品と違ったものを作るという意識があったのではないかと考えられているそうです。
感想一覧
前置きが長くなりました。以上の事前知識を踏まえたうえでこの次の項目から仮面ライダー各シリーズの重大なネタバレにならない範囲での概要、特徴に触れつつ視聴時の私個人の感想を記していけたらと考えています。
今回平成ライダー一気見をするにあたって、この記事を書くまでの期間に間に合わせたいという気持ちがあり、既に視聴済みの『仮面ライダー龍騎』『仮面ライダーオーズ』の視聴は割愛させていただきます。
また、平成ライダーシリーズと称するように平成期に日曜朝の時間帯に放送されていた仮面ライダーシリーズを対象にした感想なのでネオライダーや昭和版ライダーのリメイク作品等は含みません。
また劇場版やTVスペシャルも本編から独立したエピソードが多いため今回の記事を書くために一気見からは一度外しています(後日視聴予定です)
また概要ページには各ライダーの違いまで含む公式のめっちゃ丁寧な説明が読める仮面ライダー作品ガイドのリンクを貼っておきます!これがあれば私の記事いらんとちゃうかな
仮面ライダーシリーズは東映特撮ファンクラブで全シリーズ、平成ライダーに関してはU-NEXT、Hulu、DMM TVなどで配信中です。(2023.12時点)
1.仮面ライダークウガ
https://youtu.be/o9UcHDc_Y6k?si=dpFvQiD_vSbjeCbw
記念すべき平成ライダーシリーズ第1作目
あらすじ
「変身。」
遥か昔、人類を殺戮する謎の集団「グロンギ」と戦士「クウガ」の戦いがあった。そして時は流れ、西暦2000年。復活したグロンギから人々を守るため、古代のベルトをその身に宿した冒険家・五代雄介は仮面ライダークウガとして戦い始める。次々に出現する怪人たち。激化する戦いの中で、より強力な形態を獲得していくクウガ。「みんなの笑顔を守るため」。五代は刑事・一条薫をはじめとする多くの人々に支えられながら、グロンギとの死闘を繰り広げていく。
感想
上述の平成ライダーの項目でも説明した平成仮面ライダーシリーズの幕開けとなる記念すべき1作品目がこの『仮面ライダークウガ』です。クウガという字は空我と漢字表記出来るようで…カッコイイ…。プロデューサーは『仮面ライダーBLACK』などを担当した髙寺成紀氏が務めており、主人公五代雄介を演じるのは現在では有名俳優であるオダギリジョーが務めています。
クウガは昭和のライダーシリーズと違いを押し出すために世界観は一新しているものの、過去シリーズのオマージュのセリフや設定も多くあったようです。
そして、クウガの一番特徴的な点は高寺プロデューサーの徹底的なこだわりから来るリアリティ志向でしょうか。
例えば通常アニメや漫画では変身シーンの時に敵は攻撃してこないというお約束がありますが、クウガでは普通に攻撃してきます。
新しい力を手に入れてもそれが何ができる力なのか使いながらようやく理解していきます。
犠牲者たちの殺され方もリアルなので結構エグかったりします。あんまりすぎたせいか当時のPTAから苦情が来るほどだったようで、次作のアギトではそのあたりに変化が起こります…(後述します)
なんならあらすじにも書かれている、古代から存在する謎の集団「グロンギ」という敵怪人は人間の言葉ではない言葉を話します!そりゃそうだ!2000年前語話すわな!なのでグロンギたちが登場し会話するシーンではわざと人間(リント)の言葉を使っているシーン以外は通称グロンギ語と呼ばれる独自の言語を話して会話します。普通に字幕とかないです。何言ってるかちゃんと解読しないとわかりません。そんへん理解力が足りな過ぎたため未だにゲゲルあたりの解説のあった言葉くらいしか自信をもってわかったといえる単語はないです。「ギボヂヂソギギダバ」とか言われてもよくわかりません。ここではリントの言葉で話せ。
このように徹底したリアル志向からくる描写が丁寧さは作中世界観にも表れていて、グロンギたちの出現(グロンギたちは未確認生命体第〇号などと呼称されます)によって社会が混乱しお店が営業を休止したり、移動を自粛したりまるでコロナ禍当時のような描写があり、こういった点も今改めてみると納得感がより大きく感じられるのではないでしょうか。
こんな大変な社会全体すらも大変な状況の中、主人公である五代雄介はものすごい好青年です。古代遺跡から発掘されベルトを身にまとい、戦士クウガに変身する能力を得た彼ですが、もともとは世界各地を気ままに冒険して回っているような青年でした。遺跡で怪人に襲撃された人々を守るためとっさにベルトを装着し、クウガに変身します。しかしそのベルトは一度身に着けると装着者の体に吸収され、取り外すことのないベルトです。なので成り行きでクウガになった彼は、その力をもってクウガとして戦わなければならないという宿命を負うことになります。……重!!!でも、五代雄介はそんな境遇でも明るく人を助け、口癖のように「大丈夫!」と言いサムズアップするような青年です。聖人か?ともかくヒーローとして滅茶苦茶かっこいいです。
そんな彼は、同じく未確認生命体に遭遇した警察官である一条薫と協力しながら、未確認生命体事件に関わっていきます。この一条薫こと一条さんもかなりの好人物で、彼は仮面ライダーに変身できないながらも正義を貫く心を持っていて、そんな一条さんとと五代雄介のやりとりは見ていてとても良いものがあります。
説明をすると更に長くなり続けるのでこれ以上は触れませんが、クウガは前述通り怪人たちの出現により厳しく辛い思いをする人たちがいるという社会がありながらも登場する人物がほとんど見ててよい人だと思えるような人たちばかりで、そういった部分から辛くても「大丈夫!」とまるで視聴者を励ます芯の強さみたいなものを感じます。クウガ、暴力などの描写はリアリティを重視していますがドラマパートに関して言えば教育的というか教訓的な内容が多く、そういった意味で子供似てみてほしい部分が強いのかなと作品全体を通じて感じるところがあります。終盤の展開はそういったエピソードと合わせて五代雄介としての良さをたくさん感じられて私は好きです。
そういったヒーローにあこがれる人にはぜひ見てほしい作品です。
好きなエピソード
40-41話、ヒーローとその力についてのエピソード。このあたりはクウガ全体のテーマかもしれません。その気持ちはとてもわかるなあと共感したくなる私の好きなセリフが出てきます。
好きなキャラクター
一条さんです!今作は複数ライダーが出ない作品なのでライダーに変身はできないのですがそうでありながら五代雄介の良き理解者と言う形で共にグロンギたちとの戦いに向き合っていく姿はかなり好きです。
2.仮面ライダーアギト
https://www.youtube.com/watch?v=DbY8SIhroWc クウガと似た設定を引き継ぐまた別のライダー
あらすじ
「目覚めろ、その魂。」
不可能犯罪によって人々が変死する事件が発生。それは正体不明の怪人「アンノウン」によるものだった。警視庁「未確認生命体対策班」に所属する氷川誠は、G3と呼ばれるパワードスーツを装着して迎撃にあたるが、怪人の驚異的な力に翻弄され、追い詰められてしまう。そして窮地のG3の前に、金色の戦士「アギト」が現れる……。記憶喪失の青年・津上翔一と水泳選手・葦原涼の身体に起こる異変。アギト、アンノウン、オーパーツの謎。新たな戦いの幕開けと共に、翔一に秘められた過去が明らかにされていく。
感想
平成ライダー1作目はクウガでした。しかし、後々の平成作品の雰囲気のベースにあるのはアギト的な雰囲気なのではないかというくらい1作目のクウガとは違う作風を持つライダー作品です。アギトのプロデューサーは白倉伸一郎P、メイン脚本家は癖の強い脚本家でもあるとして有名な井上敏樹氏です。(合う人は好みだと思います)(私もそう)
あらすじやひとつ前のクウガの感想をよく読んでる方なら気付くと思いますが、こちらにも未確認生命体がいるのがわかりますよね?こういったところから一見クウガの続編に見えますが、実際には別な世界観です。当初はクウガの続編として作成されていたアギトですが、途中でクウガの設定をベースに独自のライダーという形にシフトしました。理由についてはネタバレを含むので割愛しますが、アギトはクウガとよく似た世界のさらに2年後の世界という形になるでしょう。このような事情があるのでクウガを見ないとアギトが見れないということはないです。アギトのみ視聴しても十二分に楽しいと思います。
さて、それを踏まえたうえでよく読んでいる方がもうひとつ気になる点があるとしたら「変死」の個所だと思います。アギトではリアリティ志向だったのものが、PTAからの熱い苦情を受け(それはそう)超常現象的な異常死に変更したようです。木の幹に人が飲み込まれたまま死んでいたり、地中深くから死体が発見されたり。逆に怖いが?
そういった超常的な死を引き起こすアンノウンについて警察や主人公らがある共通点に気づき謎を追っていくという謎解き的な要素がある為、これはいったいなぜだろう…?と気になる点で話に引き込まれると思います。
そしてアギトがクウガと一番大きく違う点はライダーが3人いることでしょう。
1人目のライダー『仮面ライダーアギト』でありで主人公でもある青年、津上翔一(演:賀集利樹)。彼は五代雄介と毛色は違いますが同様に明るく朗らかでちょっと天然気味な性格で周囲の人に好かれています。が、実は彼は記憶喪失です。記憶喪失でありながらもアギトとして変身して戦うことは覚えていたようで彼は自然とアンノウンのいる現場に赴き戦うことになります。
2人目のライダーは『仮面ライダーG3』を装着する警察官、氷川誠。彼は原因不明の海難事故にあったフェリー「あかつき号」に乗っていた人々を助け、その経験を理由に仮面ライダーG3ことG3-Xの装着者としてスカウトされました。仮面ライダーG3は警視庁が開発した対未確認生命体用の装着するタイプのスーツです。そんな正義感の強い氷川さんですが、彼実は滅茶苦茶不器用だったり茶目っ気があります。私は好きです。
3人目のライダーは『仮面ライダーギルス』になってしまった葦原涼。彼に関しては望まずいきなりバケモノのような姿に変身してししまうことで周囲から恐れられ、かなり可哀想な目にあいます。しかし彼自身の性格は悪いわけではないので視聴者としては彼の姿を見ているとどうか頑張ってほしいと応援したくなるのではないでしょうか。
このようにそれぞれ特色の強いライダーがいる上にサブキャラクターも濃いです。そしてそれぞれの個性が生かされていて面白いエピソードから熱いエピソードまで様々展開されます。こういった濃いキャラクター、複数のライダー、幅広いエピソードがこの感想の冒頭に記した私の感じる平成っぽさの元凶ではないかと感じています。個人的に初見向けにおすすめしたい平成ライダーです。脚本家さんが好きな方と言うのもありますがかなり好きです。
好きなエピソード
どの話も好きですし、エピソード全体が好みなんですが個人的に22-23話にある豆腐のエピソードが好きすぎます。氷川さんのキャラが面白くて好きなんですよね。
好きなキャラ
実はライダーに変身する3人全員好きなんでそれは当然としてやはり北條さんかな。滅茶苦茶嫌な人…なんですがただ嫌な人というわけじゃないのが肝なんでしょうね。こういうキャラは見てて楽しいので好きです。
3.仮面ライダー龍騎
https://www.youtube.com/watch?v=d39Mm_2TkUA
戦わなければ生き残れない…!ライダー同士のバトルロワイヤル的作品
あらすじ
「変身!!そしてアドベントせよ!!」
全てが左右反転した鏡の中の世界「ミラーワールド」。そこでは生き残った者の願いを叶えるという、仮面ライダー同士の過酷なバトルが繰り広げられていた。「ライダーバトルを止めるため、そして人々を守るため」。仮面ライダー龍騎となった城戸真司を待ち受けていたのは、ナイト=秋山蓮をはじめとする他のライダーたちとの出会いや仲間の死、そしてバトルに仕組まれた悲しき真実であった。熾烈なライダーバトルの中で、真司たちはそれぞれの願いを胸に命を散らしていく。
感想
「バトルロイヤルの金字塔的作品」とまどか☆マギカの脚本を担当した虚淵氏にすら言わしめたほど有名な作品です。なので今作は13人のライダーが出てきます。いきなりめっちゃ増えた。この作品のメインプロデューサーはアギトの白倉Pが続投、脚本のメインライターは今では各種作品で高評価されている小林靖子氏です。小林靖子氏はこれ以降にも何作か平成ライダーを担当していますが、視聴したものはすべて個人的に手堅く面白いと感じたので、彼女の担当作品はお勧めです。
作品の内容についての話に戻りましょう。仮面ライダーといえばヒーローのイメージが強いですがこのように自身の願いのための蹴落とし合いであるライダーバトルが発生する今までとはまた違う特徴を強く持つライダー作品です。このライダーバトルをする候補者の中にはヒーロー要素がほぼない悪の仮面ライダー(仮面ライダー王蛇!)すら出てきます。また龍騎はこのようなバトルロイヤル的な仕組みもあってか、ゲームマスターに選ばれた人間はカードデッキを与えられ、ミラーワールドに住むミラーモンスターと契約することで仮面ライダーとして活躍する仕組みになっています。が、バトルロイヤルとか普通に嫌だよね~?!とこの段階でデッキを貰っても契約することを拒否するとそれはそれでミラーモンスターに襲われ死にます。契約したらしたで選ばれた時点で詰みかけるとか割と素直に最悪…!という気持ちになれますね!実際主人公である真司の使うカードデッキの前の持ち主は食われてました。怖いよ。この作品を代表する「戦わなければ生き残れない!」」という有名なフレーズがありますがつまりそのフレーズは嘘ではないということになります。過酷…。
そんな複数のライダーが出てくる今作で、主人公である仮面ライダー龍騎に変身するのは城戸真司という青年です。あれ、アギトに続いて平成ライダー初期の主人公また茶髪のややロン毛か…と思った方がいたら正解です。しばらくみんな茶髪のややロン毛です。キムタクっぽい髪型流行ってたのかな。そういう時代を感じますね。性格はお人よしでちょっとおバカまである記者見習いです。そんな性格だからこの辛い作品の主人公に適してたんだろうな…。仮面ライダーが多い作品なので他にもライダーに変身する個性豊かな人物が登場します。
秋山蓮というクールな青年が変身する仮面ライダーナイト(ナイトはデザインが蝙蝠っぽくて本当にカッコイイ!)
弁護士であり仮面ライダーでもあり純烈でもあった北岡秀一が変身する銃火器系の仮面ライダーゾルダ
明らかにサイコパスの悪人である浅倉威が変身する仮面ライダー王蛇
などなど…魅力的なメンツがそれぞれ命を懸けて何のために戦うのか。そんな彼らの行く末をぜひ見届けてほしいです!
好きなエピソード
他にもいろいろあるけどやっぱり龍騎は43-44話がめっちゃ印象的です。
何もネタバレみないで続けてここまで見てそして満を持してこの話を見てほしいですね…!
好きなキャラ
ゾルダの北岡さんです。自分の欲望に素直なタイプとはいえ完全な悪というわけではなく、なんなら彼の立場を理解すると気持ちがわかる気がします。人間的で好きです。
4.仮面ライダー555(ファイズ)
https://www.youtube.com/watch?v=UhtwuYFdep8
怪人は本当に悪だろうか。視聴者に問いかけるライダー作品
あらすじ
「疾走する本能」
夢を持たない青年・乾巧は旅の途中、特殊な変身ツール「ファイズギア」を持つ少女・園田真理に遭遇。異形の怪人「オルフェノク」に襲われたことをきっかけに、仮面ライダーファイズとして戦い始めるのだった……。ベルトを巡る争い。そしてオルフェノクとして甦りながらも、人として生きようとする青年・木場勇治との出会い。悪意が生み出す罠や対立に巻き込まれながらも、巧は人間として、ファイズとして、誰かの夢を守るための戦いに身を投じていく。
感想
アギト、龍騎から続く白倉Pがこちらの作品でもプロデュースを担当し、メインライターである脚本家は井上氏のタッグでアギトと同じ二人ですがアギトとはまた違う、結構重めなテーマを持つライダーです。
というのも今作の怪人オルフェノクは一度死亡した人間が覚醒し怪人となったもので、人工的にオルフェノクの因子(オルフェノクの記号)を活性化させられてオルフェノクになるものとそうではなく自然とオルフェノクになるオリジナルと呼ばれる個体がいます。この怪人たちなのですが生前の人間だったころと同じ人格を持ったままなので怪人になる以外は通常の人間と同じ…なのですが、オルフェノクたちの中に人間を殺しつつ同族を増やすことを目的とするブラック企業・スマートブレイン社の存在があり、同族を増やすために人間のオルフェノク化させるために殺害しないで過ごそうとする怪人を許さないのです。そのため、中には人との共存を望むオルフェノクだって当然いるのですが、なかなかうまくいかないという事情があります。そしてこういった重い設定以外にも、なかなか見ていて辛く感じられるほどのいじめ描写や情景描写があります。これも日曜朝なのに!とPTAから苦情が入るレベルだったようです。ここにリンクとして貼っている1話の内容の冒頭なんて私はあんまりすぎてえっ…?と初見で驚いた覚えがあります。
冒頭で述べたような事情を持つオルフェノクたちと戦わなければいけないという時点で、ここまで読んだ方には既に重くシリアスな要素を持っていることが伝わるとおもいますが、一方でかなり明るくコミカルなシーンや見ていて照れくさくなるようなラブコメディやラブロマンスもあり、その感情を揺さぶるようなお話しづくりが井上氏の味という気もします。私は好きなので噛み締めますが…。
そんな555の主人公は成り行きで555に変身した乾巧という青年です。彼は今までの見るからに好青年!といった主人公と違いちょっとツンデレです。口では素直ではないところがありますが、根っこはかなーりいい人で好きです。そして555が他のライダーと違う点は変身する適性さえあれば誰でもベルトを使って変身できるため、ベルトが奪われるなどして主人公以外の人物もしょっちゅう555に変身したりします。555以外のライダーも同様に色んな人物が使うため、ライダーに変身した人数だけでいえば圧倒的に多い作品なんじゃないかと思います。
また、怪人であるオルフェノク側にも主人公的な立ち位置日に近い人物である木場勇治がいます。実は先ほども触れた1話のエピソードは彼の話に特にスポットがあたっていて(要するに彼がそうとうしんどい目に合っているということでもありますが…)そのことからもわかる通り、作品における超重要人物であることは間違いないです。彼や彼以外の個性的なオルフェノク(長田結花や海堂直也、どちらもかなり好きです)と主人公側の交流を含むエピソードはどれも見ていて楽しいなと感じながら見ました。そして、これまでの話で触れていた内容とはすこし違いますが、2号ライダーポジションに出てくる草加雅人!彼も555ではかなーり語り継がれるべき人物です。個人の感想なので人によって違う思いを抱くかもしれないですが私にとっては相当おもしれー男です。実はだいぶいろいろとアレ(ネタバレ防止)なんですがアレな人物は物語にメリハリを生むので好きですね…。おもしれー…。余談ですが、平成ライダーシリーズを見ているとアレな人物のアレさにバリエーションがありとても好きです。
好きなエピソード
12-13話 草加雅人が出てきます。この男、おもしれー…!となりました。
そして43-44話も好きですが説明は割愛。察してください。
好きなキャラ
草加雅人は面白いですが素直に色々と見てて思うところがあったのはオルフェノク組の3人で、どうしても長田結花のエピソードは思うところがあり、印象深いです。
5.仮面ライダー剣(ブレイド)
https://www.youtube.com/watch?v=E4wkHjn4wS8
戦わなければ生き残れない…!ライダー同士のバトルロワイヤル的作品
あらすじ
「運命の切札をつかみ取れ!!」
1万年前、不死の生命体「アンデッド」が52枚のカードに封印された。現代に甦ったアンデッドを再び封印するため、「人類基盤史研究所(通称:BOARD)」はライダーシステムを開発。新人職員・剣崎一真は仮面ライダーブレイドとして、先輩の橘朔也=仮面ライダーギャレンと共に日夜アンデッドとの戦いを繰り広げていた……。橘の裏切り。壊滅する組織。そしてアンデッドの封印に仕組まれた罠。過酷な運命に翻弄されながらも、剣崎は己の信念を刃に込め、全ての人のために戦い続ける。
感想
令和には仮面ライダーセイバーがありますがこちらは剣とかいてブレイドです。この剣というのはトランプのスートであるスペードに由来しているネーミングで、このことからわかる通り今作はトランプモチーフのライダー作品で他にも♢のギャレン、♡のカリス、♧のレンゲルといった4人のライダーが主に登場します。龍騎でも使用したカードを使った戦闘が好評だったことに由来しているようです。
そんな剣は今まで長く担当していた白倉Pではなく救急戦隊ゴーゴーファイブなどスーパー戦隊シリーズなどに関わった日笠淳Pを中心に制作されました。脚本についてはこの作品では前半、後半で担当脚本家が変更しています。前半担当の今井詔二氏はミステリドラマ等で活躍された脚本で特撮脚本はこの作品が初だったためか少々ストーリー面での評価がいまいちだったようです。実際私も前半部分はすこし話がごちゃごちゃしていて追いかけにくい部分があるかも…?とは感じたので、苦労されたのかもしれません。そこで、途中からゲストライターとして参加し機動戦艦ナデシコなどを担当していいた會川昇氏が後半からメインライターに抜擢されています。
また剣といえばオンドゥル語と呼ばれるなんでそんな空耳が?という単語がネタにされたことでも有名ですが、前半部分は結構みんなしてキレてるな!?って思うような場面が多く感情が籠りすぎたが故なんだろうなと見てて思いました。それはそうと橘さんは結局なぜ見てたんですかね?
このように様々な事情を抱えた本作品ですが、話の内容は後半に向かうにつれ大きく盛り上がっていて面白いです。あらすじに書かれている通り、封印をとかれたしまった怪物アンデッド達を再度封印するという目的でBOARDに所属する主人公、剣崎一真は戦う…のですが。序盤は特に群像劇的な側面が強いです。その中で最も印象的なのはおそらくカリスに変身する相川始の存在ではないでしょうか。彼は555で出てくる怪人オルフェノクとおよそ逆の立場のキャラクターで、怪人でありながら人間と関わる存在です。彼は通常人に対して不愛想なのですが居候先の喫茶店を切り盛りする栗原親子のことは大切に感じているようで、これもうみんな好きだよね?!と思わざるを得ないです。またみんな好きといえば橘さんの存在も欠かせません。橘朔也、通称橘さんは主人公剣崎の勤め先BOARDに所属する先輩であり同じくライダーなのですがはなっぱから主人公とBOARDと離反気味で個別行動をしがちです。クールなのはクールなはずなんですがちょいちょい謎の行動をとりますし、生真面目に話をちゃんと聞くせいか色々騙されまくります。いい人なんだろうな。そういったちょっと大丈夫か?と心配になる点も魅力なんでしょう。残るもう一人のライダーレンゲルについては出番が遅め&あまり詳しく話すとネタバレになってしまうので詳しくは割愛しますがおそらくライダーシリーズ初の高校生である上城睦月が変身する高校生ライダーです。年頃の子がライダーになるってなかなか大変なんだろうなと見ながら思いました。そんな他の個性の強い登場人物たちとの関わりを経て、状況が悪化していく中、 終盤でとても重要な選択をすることになる剣崎というヒーローの行く末をぜひとも見てほしいです。
好きなエピソード
39-40話、やっぱりこういう展開にはどうしても弱いです…
最終回、この作品は最後のオチが一番いいのでやはりこれはね…
好きなキャラ
相川始も橘さんもみんな好きでしょ!?感があり意外性がない。順当に好きですね。どうしたらいいんだよ剣崎ィ!!(剣崎に聞かないで)
6.仮面ライダー響鬼
https://www.youtube.com/watch?v=eHBtcp282zk
明らかに異色中の異色な和風ライダー!ヒビキさんがひたすらカッコイイ!
あらすじ
「ぼくたちには、ヒーローがいる。」
己の身体を鍛え、変身することで超人的な能力を発揮する戦士「鬼」。ヒビキは鬼の一人であり、人々を守るために怪物「魔化魍(まかもう)」 を退治する使命を背負っていた。そして屋久島を訪れた少年・安達明日夢は、鬼と魔化魍の戦いを目撃する。鬼の名は響鬼。ヒビキが変身した姿であった……。ヒビキへの憧れ。抱える悩み。明日夢はヒビキやその仲間の鬼たちと出会ったことで、徐々に成長していく。
感想
超絶異色中異色の作品だと思います。平成ライダーシリーズで響鬼だけなんかライダーというか別の和風特撮作品?!と思ってしまいかねないくらい明らかに違った雰囲気を漂わせています。バイクなし、変身ベルト無し、見た目もライダーらしさなし!そしてものすごく和風!これは元々今作が仮面ライダーではなく石ノ森章太郎作品である『変身忍者 嵐』をベースにした企画だったこと等が影響したようです。
監督はクウガを担当した高寺P、脚本は舞台脚本などを主に担当していたきだつよし氏ということで始まった作品…なのですが何らかの事情でプロデューサーの交代騒動と大きなテコ入れが行われ、30話以前と30話以降で大きく作風が変わっていて間違いなく視聴してる人もあれ?と気づくであろうレベルで雰囲気が変わっています。後半は白倉Pと井上敏樹氏が担当しています。詳しい事情は明らかにされてませんが、高寺Pが相当凝り性なところがあり、こだわりが強すぎるがため脚本含めほぼ監督の指示で動いていたらしく現場が大変だったのでは?と言われていますがなかなか難しいところです。そのため急遽引き継ぎによる大きな変更に驚いてしまう要素はあると思いますが、それでもこの作品の鬼の皆さんのかっこよさは変わらずだと思いますからそういったところを楽しんでほしいです。
響鬼の特徴は様々ありますがストーリー的にもかなり大きいのはヒビキという既に完成された強い戦士であり優しさを併せ持つ大人の姿を見て、十代半ばのまだ幼さのある少年である明日夢が彼を慕って、少しずつ変化していく成長物語という部分でしょうか。或る意味、こういったよくできた大人がヒーローであるという点で高寺Pが同じく関わったクウガの主人公である五代雄介と似ている部分がある気はします。ただヒビキさんは五代雄介よりもうすこし大人で鍛えてますからといいながらシュッと手をかざす茶目っ気もある大人なんですが。そういう精神的に余裕がありそうで実際頼りになる大人の姿ってめっちゃかっこいいです。憧れるのも頷ける。
さて、冒頭で異色と述べた響鬼ですが、自身の体を極限まで鍛えたことで通称鬼と呼ばれる音撃戦士に変身し、魔化魍(たいていが妖怪を由来にした異形の存在たちです)と戦います。彼らは音撃戦士は変身音叉や変身音笛などのる変身アイテムを響かせることで鬼の姿に変化します。そしてその後彼らはそれぞれ太鼓とバチ系の音激鼓、トランペットなどの音撃管、ギターのような音撃弦などそれぞれ楽器のような武器を手に音撃を繰り出し魔化魍達に清めの音を叩き込みます。カッコイイ…。そのため響鬼は音がかなり特徴的な作品で、1話なんかはものすごくわかりやすいくらい音のみを強調するスタイルで話が進行していきます。
ヒビキさんは音撃鼓系であるバチのような見た目の音撃棒を主に扱う使い手で妖怪に対し和太鼓を叩くようにして退治していきます。
鬼たちは自身の後進である弟子を育てていることが多く、まだ若いながらも確かな実力を持ち音撃管を扱うイブキはあきらという悲しい過去を持つ少女を、音撃弦を扱うベテランながらも体調的な問題で引退を見据えているザンキは、明るくすこしお調子者なところもあるトドロキという青年を弟子として育てています。ヒビキさんの弟子は明日夢くんじゃないの?と思うかもしれませんが、ヒビキさんは明日夢くんを弟子にしようとはしません。
しかし後半から弟子関連で波乱の展開が起こります。後半箇所は前半の雰囲気づくりに全力した内容とは流石に異なり違和感を覚える個所もあると思いますが弟子を想う師と師を想う弟子のやりとりは見ていてそれはそれで良さがあります。このような一風変わった魅力的な世界観があること、また師匠と弟子の少年の成長という要素に惹かれる方は、前述のどうしても大きい変化があることさえ事前に知っておけば楽しめるのではないかと思います。
好きなエピソード
44-45話、ザンキさんが好きなのでここは外せないよなあ…!
好きなキャラ
ザンキさんかっこよくてずっと好きだったんですがそれゆえに某シーンでこれ許されるんか…?!とびっくりしました。ザンキを演じた松田賢二さんはキバでも次狼というかなーりいい役を演じています。どっちもすき。
7.仮面ライダーカブト
https://www.youtube.com/watch?v=bgou4g7xnEw
濃すぎる登場人物のぶつかり合い!おばあちゃんが名言言いすぎてて好き
あらすじ
「俺が正義」
渋谷の隕石落下災害から7年後。人間に擬態する地球外生命体「ワーム」の脅威が人類に迫る。秘密組織 ZECTはワームに対抗すべく、クロックアップ=超高速戦闘を可能とする「マスクドライダーシステム」を開発。しかし、システムは組織の思惑とは関係なく、運命の男・天道総司を仮面ライダーに選ぶ。こうして天道は仮面ライダーカブトとして、自身の思うままに戦い始めるのだった。
感想
「天の道を往き、総てを司る男」と自称する天道総司というおもしれー男…が主人公のライダーはカブトです。おもしれーライダー…。初見のインパクトの強さがすごすぎます。濃いキャラって見てるだけで楽しいのに濃いキャラの闇鍋状態の作品です。そのため常識人寄りであり、物語において視聴者的なポジションにいてくれるという視聴者フレンドリーな役割にいるだろう加賀美くんなんかはいっそツッコミができる人材であるということで個性として成立しています。そういうの好きです。
そんな濃いキャラ蟲毒のような仮面ライダーカブトですが、プロデューサーは白倉P、脚本はメインライターをアニメポケットモンスターシリーズなどで活躍している米村正二氏が担当しています。米村氏は個性の強いキャラクターを出すことが特徴的な脚本家らしく、そういったところがこの面白キャララッシュのカブトの登場人物らに影響しているのかもしれません。
あらすじにもある通りカブトはワームと呼ばれる地球外生命体と戦うお話なのですがこのワームという存在がなかなか曲者です。ワームは襲った人間の記憶・外見・はてには所持品まで含めオリジナルの人間をコピーし擬態する能力を持っています。なのでワームに襲われた人間は自分とそっくりのもう一人の自分が知らぬ間に存在しているという奇妙な事態に悩まされたり、なんなら襲われて死亡していた場合、本物を襲ったワーム自身が犠牲者に擬態してあたかも普通の人間のように日常生活に溶け込んで地球への侵略活動を進めているということがあるのです。怖すぎる。
しかし、そんなワームたちを主人公である天道総司は仮面ライダーカブトに変身しクロックアップという超加速する能力を使いながら倒していきます。天道総司は自分を世界一偉いと思っていて世界は自分を中心に回っていると思ってそうな不遜な男ですが実際そういう自信があってもおかしくないほどナンデモ卒なくこなす完璧超人です。今作は最強の仮面ライダーをテーマにしているようでそのため主人公がこのような自信を持っていてもおかしくない程度強く、そんな強い彼でも守りたいとても大切なものがありそれは徐々に明らかになるのですがここでは伏せておきましょう。そんな彼の態度に振り回されつつもワームの脅威とどうにか戦おうとするZECTの新米職員・加賀美新は前述のとおり比較的一般人目線で好感が持てます(しかし彼も本当に常識的かと言われるとそうでもないかもしれないですが)。というか他の主要男性が曲者ぞろいで、パーフェクトハーモニー(完全調和)を信念とし部下に慕われるZECT職員だったはず(…)の矢車想、そんな矢車さんを慕う部下の一員だったはず(…)の影山瞬、メイク道具で目潰しもできるメイクアップアーティスト風間大介、神に代わって剣をふるう男である神代剣(じいや付き)などなど…伏せている二人は兎も角それ以外はこの情報だけでも濃そうなのは伝わるかと思います。
ちなみに本題からそれますがカブトはぶっ飛んでる部分以外に料理がやたら出てくるのも特徴的かもしれません。見ていてものすごくお腹がすきました。ご飯描写が美味しそうな作品は好きです。ご飯じゃないだろというものもありましたが。ですので濃いキャラに惹かれる人、ちょっと様子がおかしいところに惹かれる人は特に楽しめるかと思います。終盤のシリアスな話も私は好きです。
好きなエピソード
29-30話、爆笑したくらいに大好きです。
好きなキャラ
癖強キャラ頂上バトルな側面がある本作ですがやはり神代剣かも。じいやもセットで好きなのでお得感がある。じいやと神代剣でワンカウントしていますね。
8.仮面ライダー電王
https://www.youtube.com/watch?v=C7YKEWAcMrE
おどおどした主人公に超・個性的な怪人達が次々と憑依!?
あらすじ
「"時刻(とき)"を超えて、俺、参上!!」
未来からの侵略者「イマジン」。彼らは過去を改変することで未来を変えようとしていた。謎の乗車券「ライダーパス」を拾った”運がとてつもなく悪い”青年・野上良太郎は、時を越える列車「デンライナー」と遭遇し、イマジンのモモタロスに憑依されてしまう。だが良太郎は、自分に憑りついたイマジンの制御や、仮面ライダー電王への変身が可能な存在「特異点」であった。良太郎はモモタロスをはじめとする味方のイマジンたちと協力しながら、時の運行を守る戦士・電王として戦いを繰り広げる。
感想
今作はもはやおなじみの白倉Pと龍騎でも好評だった小林靖子氏による作品です。電王は同じく小林靖子氏が担当した龍騎と違ってかなり明るい作風でありながらも、後半に向けてシリアスな展開もしっかりと楽しめるという内容の作品でした。放送当時は大変人気のあった作品だったと記憶しています。
というのも、こういった単純にストーリーが面白かった点以外に電王で大きく特徴的なのがイマジンと呼ばれる未来からの侵略者が主人公に憑依し戦うという点です。彼らが憑依することで主人公の性格が大きく変わるということからも個性的で分かりやすいキャラクターだった&憑依するイマジンたちの声の演技を担当するのがいわゆる人気声優だったため、声優本人のファンやアニメなどで知っている層が興味を持って視聴したということもあり、幅広い視聴者層を獲得したのだろうと言われています。
今作の主人公である野上良太郎はとてつもなく運が悪く、優しいのですが気が弱い青年です。毎回色々なタイプの主人公が出てくるライダーシリーズですがここまで気が弱い主人公は他にいないです。そんな気が弱くオドオドしている良太郎が最初に憑依されるのは一見口ぶりが荒々しく乱暴者のように見えるモモタロスでした。モモタロスは短気なところもありこのような調子ですが、良識的だったり情に厚い面もあり私はとても好きなキャラクターだったりします。そんなモモタロスだけでもなかなか苦労しそうなものですが、嘘さえついて他人を誑かす頭脳派ながら女性には目がないウラタロス、人情に厚く面倒見の良い性格ながら勘違いして空回りしがちなところもあるキンタロス、子供っぽくわがままな面と無邪気な面を持ちダンスが上手なリュウタロスとそれぞれ子供向けのおとぎ話に出てくるキャラクターに基づいた名前を持つ個性的なイマジンたちが登場します。憑依するイマジンによって変身後のフォームなども大きく変わり、それぞれの得意な戦い方を相手に合わせてうまく使い分けていくという点も面白い要素だと思います。また、ここまで読んだ方ならこんなにいっぱい憑依されたら疲れないの?というとやっぱり良太郎に負担はあるようです。勝手に好きかってされたらそうだよね…。しかし、この個性の強い4人がじゃあ仲良く手を取って協力できるか…というとそれにも難儀したりしてそういったキャラクター同士の掛け合いも面白く楽しめます。そんなに良太郎が大変なら他の人が変身できれば…良いのですが彼は特異点と呼ばれる特別な存在だからこそ電王になれたという理由があったりします。特異点という響きかっこいいですね。憧れる中二っぽいワードの一つです。
電車だけに脱線しました。
また、こういったイマジン以外にも本作には失踪してしまった『良太郎の姉の婚約者』と同じ名前を持ち、同じくライダーとして変身できる謎の少年・桜井侑斗が途中から登場し、彼の素性はいったい何者か?そもそもイマジンたちはなぜこのような事態になっているのか…など大きな謎もあり、話数が進むにすれどうしてこうなったのか実態が明らかになっていくところは見ていて楽しいです。
あまりにも有名かつ、タイムトラベル・憑依することで代わる人格・秘められた謎などだれしも楽しそうな要素が多い作品なので広く色んな方に進められる作品かと思います。強いて言うならイマジンというライダー本人以外にフォーカスが当たってる作品という意味では少々癖のある作品なので、ライダーシリーズの初めてみるなら…というより可能であれば他ライダー作品を見てからこの作品を見るというのがお勧めかも!という気がしています。(勿論最初に見ても問題はないです!複数見てそう思ったという私なりの意見なので)
好きなエピソード
23-24話、上で一言も触れてませんがジーク回。ジーク好きなので。
好きなキャラ
桜井侑斗はみんな好きなのであえて外しますが(みんな好きな人を外すのは言わなくても誰でも好きだろうからです)相方のデネブ好きです!純粋にめっちゃいい人でオカンで身の回りにいてほしさがある。
9.仮面ライダーキバ
https://www.youtube.com/watch?v=-F6JK0U5eZA
過去と現在のエピソードを交えながら愛故に苦悩する人々のドラマを見るライダー
あらすじ
「Wake up!宿命さだめの鎖を解き放て」
人間の持つライフエナジーを吸収する人類の天敵「ファンガイア」。バイオリン職人の紅渡は仮面ライダーキバへと変身し、悪のファンガイアとの戦いに身を投じていた。父・紅音也が遺した「ブラッディローズ」を超えるバイオリンを作ることを夢見ながら……。そして遡ること22年前、天才バイオリニストである音也もまた、ファンガイアとの戦いを繰り広げていた。過去と現在、父と息子。二世代に渡る人間とファンガイアの運命の物語が動き始める。
感想
吸血鬼モチーフのゴシックで退廃的な要素を併せ持つ仮面ライダーキバという作品の一番特徴的なところはバブル期の日本と現代日本での話を行き来しながら進行する所でしょうか。登場人物の見た目がバブルすぎるのでバブルだろうとすぐわかるレベルです。今見るとだいぶ違和感ありますね当時のファッション…。
上記の2つの時間軸を行き来しながら物語が進行するたいぷの長期放送作品というのは他の作品でもあまり見たことのないチャレンジングな構成だと思います。この挑戦的な構成に関わったのは今まで他のライダーシリーズでプロデュースに関わっていた武部直美Pとアギトや555、響鬼後編を担当した井上敏樹氏です。このふたつの時間軸の話を並行で進めるのには理由があって、バブル期の日本の時代に稀代のヴァイオリニストであった紅音也(主人公の父親)がした様々な出来事が、現代日本で生活し仮面ライダーキバに変身する主人公・紅渡の身の回りで起きるファンガイアとの戦いに大きく深く関係しているためでこの両者を並行で見ることで過去と現在の因果が分かるというつくりになっています。そのため、間を開けると話の内容が抜けたりする&当時の平成ライダーはまだ2話完結の構成のため半端に見るとすこし分かりにくく感じてしまう点があるかもしれないところは少々難点かもしれません。おそらくまとめて見ていく分には問題ないかとおもいます。
はじめはこの父親である音也があまりにも女性に惚れっぽく同時に非情にトラブルメーカーだったために、紅渡の元にあなたの父が過去にこんなことをしでかしていてと被害者の会からクレームがあるという展開があり素直に「すげえな…」という気持ちと渡くんを応援したい気持ちが生まれました。滅茶苦茶な親を持つと大変です。無論悪い部分だけの親というわけではないんですが…。
そんなキバですが、途中からものすごく昼ドライダーになります。吸血鬼なのに!でもそういうドロドロした恋愛などで関係がこじれていくのって退廃的なのでそういう点ではあってる気もします。子供向けという視点ではよろしくないのかもしれませんが、何を隠そう脚本の井上氏は昼ドラ戦隊として有名なジェットマンの脚本も担当された方で、そういう方向性での話の見せ方は流石です。親の方が気になって見ていた可能性はありますね。こういうのって次どうなるの???という意味で展開はものすごく気になるので…。
そんなキバですが、吸血鬼モチーフということもあり色々なモチーフが私のような中二心を持つ人のハートをくすぐります。OPだってLUNA SEAのRYUICHIとINORANですよ!作中では蝙蝠の姿をし変身する力を与える相棒キバット(杉田智和)の他、オオカミのような姿になるウルフェン族の生き残りのガルル、マ―マン族の生き残りの少年ラモン、フランケン族の大男カといったアームズモンスターと呼ばれる魔族の怪物トリオの力を借りて戦います。そして何よりライダーキックがかっこいい。ずるい。かっこいいということはそれだけで惹かれる要素があり大事だということを強く感じますね…。そんな紅渡の敵はファンガイアと呼ばれる魔族の中でも頂点に立つファンガイアというヴァンパイアモチーフの種族です。彼らは人間からライフエナジーを捕食し生きている存在で、ステンドグラスのようなもので体が構成されています。カッコイイ…。そんなファンガイアたちのしきたりで「人間を愛することは禁じられている」のでこの設定と前述の内容で色々と察してください。
すこし話はそれますが、このような吸血鬼モチーフの敵がいるということはやはり吸血鬼ハンターもいるということで現代で仮面ライダーイクサに変身する名護啓介というおもしれー男が出てきます。そういうキャラが好きな皆様は彼の活躍にもぜひ注目してください。
というわけでいろいろ書きましたが総括すると複雑な人間関係と吸血鬼と言う単語に惹かれる人向けのライダーかと思います。苦手でなければ楽しいと思うので是非…!
好きなエピソード
話数で言うの難しい30-40話暗いの色々判明してく展開が好きです!
好きなキャラ
名護さんは最高です!!!!どうか弟子にしてください!!!!
10.仮面ライダーディケイド
https://www.youtube.com/watch?v=1ToCKA-pTR0
記念すべき10周年作品は世界を消滅から守るため過去作の並行世界を渡り歩くライダー
あらすじ
「平成ライダー?10年早ぇよ!」
突如崩壊し始める世界。人々に襲い掛かる無数の怪物を前に、記憶喪失の青年・門矢士は仮面ライダーディケイドへと変身する。彼に課せられた使命、それは世界を消滅から救うことだった……。別世界での仮面ライダーたちとの出会い。そして戦い。9つの並行世界を巡るディケイドの旅が今、始まる。
感想
ここまでが冒頭の解説で触れた平成1期ライダーになります。ディケイドは英語の10年という意味からわかるとおり平成ライダーシリーズ10年目という記念すべき節目ということもあり、過去作品のライダーが複数登場するなどお祭り要素の強い作品です。ディケイドは他のライダーシリーズより明らかに話数が少ない(全31話)です。というのも、スーパー戦隊シリーズとずらしておもちゃなどを売り出したいというバンダイ側の都合により放送期間をずらす目的で企画されたという事情があります。これらの話は白倉Pらと脚本をブレイドの會川昇氏(前半)とカブトの米村正二氏(後半)が主に担当されています。中心となる脚本家が前半と後半で変わっている件についてですが、制作の方針の違いからくる悲しい事情のため降板になったということで、その後の方向性等の引き継ぎがなされなかったようです。またその影響があったかまではわかりませんが、次の仮面ライダー放送まで期間が空くという事情からテレビ本放送では「最終回でこの続きは劇場版で」という終わり方の内容を放送し、大荒れになり果てにはBPOから注意される事態になりました。そのため、再放送版では少し違った終わり方になっています。私の見た配信版は多分そちらの再放送版…の内容ではあったと思うのですがそれでも!?ってなりました。なので最終回を見るとびっくりするかもしれないです。この点については、響鬼の途中変更並みに大きい点だと思うのであらかじめ書いておきます。
しかし、そういった事情を踏まえていてもお祭り作品と言うのは楽しいものです。ディケイドの主人公である門矢士は突如無数の怪人に襲われ崩壊していく世界の中で謎の青年に出会い、ディケイドに変身します。そのときい再び現れた青年に、9つの並行世界がひとつに融合して最終的に崩壊しかけていること、それを防ぐためにそれらの世界を旅して崩壊を防がなければならないことを伝えられます。その9つの並行世界というのがディケイド以前の仮面ライダーの世界…に似ているけど色々な部分の違うパラレルワールド的な世界、アナザーライダーズワールド(A.R.WORLD)になります。その世界にいる仮面ライダーたちも基本的に元のライダーと変身者の名前は同じでも、原作とは違う見た目の人物(もちろん役者も別人)です。
そのため、基本的にはこれ以前の他作品を見てからディケイドを見る方が楽しみやすい…とは思いますがディケイドを見てから気になったライダーを見ても基本的に色々と違う世界のためネタバレということにはならずまた違ったものとして楽しめるという点は特徴的だと思います。
そして基本的にそれらの世界に行くと門矢士はなぜか自然とその世界ではある特定の職業についているなどなにかしらその世界に干渉するのに自然な形で溶け込むようになっているようでクウガの世界では巡査だったり、キバの世界ではバイオリニストだったりとそういった変化を見るのもちょっと楽しかったりします。そんな門矢士は記憶喪失の青年で、自身が何者であるか、なぜ仮面ライダーになるのか、なぜ世界を巡らなければならないのかという事情を知らないままだったりします。私だったらめっちゃつらいと思いますが…彼はちょっとひねくれた態度くらいでちゃんと各世界をめぐり憎まれながらもちゃんとやることをやっている根の優しさがあるように感じます。ヒロインのことも夏みかんと呼んで揶揄っているようでいて大切に思っているんだなあと言うのが見てて分かるので微笑ましいです。こういった様々な世界を巡る中で発される「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ」という台詞はそんな彼らしい台詞だと感じています。
やはり世界をめぐるライダー版キノの旅のような要素、それが世界を救うために必要であるというfgoのような要素、どちらもこれら他の有名人気作品にも共通する魅力的で楽しめる面白い要素だと思います。そのため旅する過程の話はとても面白いがゆえに、個人的に正直に書かせていただくと最終回周りが本当に惜しい…!という気持ちが強く困っています。今回の一気見にあたって劇場版系はあまりちゃんと見れていないのでそれらの作品でディケイドについてもっとよくわかればいいなと感じています。
好きなエピソード
22-23話 良い話だ 感動的だ だが無意味だ
好きなキャラ
名護さんは最高です!!!!どうか弟子にしてください!!!!
11.仮面ライダーW(ダブル)
https://www.youtube.com/watch?v=z1vDPzXtiCc
二人でひとつのライダーに変身!街ではびこる怪事件を次々解決!
あらすじ
「俺たちは / 僕たちは、二人で一人の仮面ライダーさ」
風の街・風都で多発する奇怪な事件。それはUSBメモリ型の特殊なアイテム「ガイアメモリ」を用いて超人的な力を手に入れた怪人「ドーパント」によるものだった。ハードボイルドになりきれないハーフボイルド=半熟な私立探偵・左翔太郎の元には、今日もドーパント絡みのやっかいな依頼が持ち込まれる。翔太郎とその相棒・フィリップは二人で一人の仮面ライダー、Wへと変身し、事件を解決へと導くのだった……。謎が謎を呼ぶ事件。ガイアメモリを流通させる組織。2人は風都に隠された数々の秘密を解き明かしていく。
感想
1作品前のディケイドが10年の節目の作品だとしたら、仮面ライダーWは新しい10年の幕開けのような作品です。本来はキバの次に放送される予定だったものが番組時間帯の調整がしたいというディケイドの項で説明した事情からずれたようです。プロデューサーは『デカレンジャー』『ゲキレンジャー』を担当した塚田英明氏、脚本のメインライターはジャンプで連載されていた有名マンガ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の原作を担当していた三条陸氏と今までの平成ライダーシリーズに関わった層と異なった制作陣です。
そんな仮面ライダーWですが、一番特徴的なのはやはり、仮面ライダーシリーズ初の『2人の人間が1人のライダーに変身するバディのライダー』であるということでしょう。「えっ!?2人で同時に?」と思うかもしれませんが動画サムネイルで分かる通り左と右で変身者が異なっていて、1人が仮面ライダーにその場で変身し、もうひとりは自身をライダーの半身に憑依させ、その場で意識を失い寝入ったようになってしまうという方法で変身します。「そんなん、戦ってる時に意識無くなって寝ちゃってる方狙われたら危なくね?」と思うかもしれませんが実際狙われることもあります。だよね。
そんな仮面ライダーダブルに変身するのは舞台である風都で、先代所長である鳴海壮吉に憧れハードボイルドを目指して鳴海探偵事務所で私立探偵業を行うもののまだまだ半熟のハーフボイルドである左翔太郎と1年前に秘密結社ミュージアムから救出された記憶喪失の青年フィリップの二人です。このフィリップ青年は脳内で地球(ほし)の本棚と呼ばれる膨大なデータを閲覧する能力を持っていて翔太郎が聞き込み調査で集めた情報を元にこの能力を生かした推理力とで謎を解決し、風都で起こる様々な事件を解決していきます。先ほど触れたミュージアムという悪い秘密組織が風都で暗躍しており、ガイアメモリと呼ばれる装置を流通させており、その装置を使用した人間は超人的な力を使用することが可能な怪人ドーパントに変貌してしまいます。そのため鳴海探偵事務所では前所長の娘である鳴海亜樹子(ちょっとうるさいくらいにぎやかで楽しい子なので彼女の存在ひとりで事務所がだいぶ明るくなっていて好きです)と左翔太郎・フィリップのふたりで探偵業をすると大抵このガイアメモリに関連する事件にぶちあたります。
こういった事件を追ううちに詳細や犯人・関係者の事情が分かり、そして解決していく…というスタイルのため見ているこちらとしてもわかりやすいです。話が進むにつれ秘密結社ミュージアム側の人間(序盤で本当にすぐ正体が出てくるので言及しますが、風都でとても有名な園咲家という富豪一家)との関わりも増え、どうして彼らがガイアメモリという危険なものを流通させるのかという真相に迫っていくところまでとても話が面白いです。
また今作も2号ライダーは登場しています。仮面ライダーアクセルに変身する警察官・照井竜は自身の家族をWというメモリを持つ男に皆殺しにされたという経歴を持ち、復讐に燃えているのですが左翔太郎らと接するうちにいろいろ彼も変化していき…。そういった過程も楽しめました。
仮面ライダーWは大変好評に終わった作品のようで、漫画版風都探偵という続編が存在しその漫画版がアニメ化されていたりもします。実際私も見ていて細かなエピソードひとつひとつがかなり楽しめたので、一気見視聴が終わり落ち着いたころにアニメ版風都探偵を見てみようと考えています。ですので割と広くおすすめできる作品だと思います。どれを見るか迷ったら…ぜひ見てほしい作品です。
好きなエピソード
43-44話、左翔太郎が大変なことになるんですがそれでもしっかり主人公してて好きです。話の内容もアクセルがかっこいい。
好きなキャラ
ウーン…主人公すぎて当然かもしれないですが左翔太郎が好きです。本人はハードボイルドになり切れないハーフボイルドを嫌がっているようですがそれくらいのほうが人間らしさがあって好きですね。
12.仮面ライダーオーズ/OOO
https://www.youtube.com/watch?v=B4VF9vxDHMw
欲望の秘めた力で人々を救うライダー!怪人アンクと主人公のやり取りが魅力!
あらすじ
「俺が変身する!!!」
800年の眠りから目覚めたメダルの怪人「グリード」。彼らは完全な姿を取り戻すため、神秘の力を持つ「オーメダル」を求めていた。人間の欲望を利用して暗躍するグリードたち。欲望とは無縁の青年・火野映司は、右腕だけになってしまったグリード・アンクに促され、仮面ライダーオーズとして戦い始める。人々の命を守るために戦う映司。オーズの力でメダルを手に入れようと目論むアンク。グリードたちとのメダルを巡る争いは、やがて世界の存亡にまで発展していく。
感想
555と書いてファイズと読ませるのにつづき、OOOが3つでオーズという作品です。チーフプロデューサーは仮面ライダーキバを担当した武部P、脚本は龍騎、電王を担当した小林靖子氏がメインライターです。
このOOOというのはコアメダルという変身の際に使用することもあるメダルの形をモチーフにしたものだったりします。コアメダルとは欲望のエネルギーを宿したメダルで、このメダルを使ってオーズドライバーを利用し変身する変身者は本人次第で、0から∞に、更に無限を超えたOOOの能力も手にしうるようです。このコアメダルは800年前に錬金術師によって作成され動物のエネルギーを宿しています。これらは属性の各色ごとに10枚存在し、そのうち1枚欠けた9枚になる事で欠けたメダルを取り戻したいという欲望からグリードと言う存在が生まれます。そんなグリードが自身の体細胞であるセルメダルを人間に埋め込むことでヤミーという怪人を生み出します。ヤミーは欲望を増幅させ一定以上メダルをためると親のグリードの元に戻り増やしたセルメダルを吐き出して壊れます、自分でお金を集めてくる貯金箱みたいなものですかね。うらやましい。セルメダルが多いほどグリードとしての力も強まるのでグリードたちは欲望からそのような行いをするのですが人間としてはたまったもんじゃないですよね。それを阻止するのが火野映司という主人公になります。
火野映司はバイト中にアンクというグリードのコアメダルを1枚拾ったことをきっかけに、グリードたちの戦いに巻き込まれることになってしまいます。元々性格はものすごくお人好しなものの、世界各地を放浪し住所なども持たない世捨て人のような人でしたが、このアンクとの出会いがきっかけでライダーに変身して以降、お人好しでこんな世捨て人のような彼にも強い欲望があることが後々判明します。ここはもちろん本編で確認してほしいです。
さて、先ほど出てきたアンクというグリードですがコアメダルが1枚のみになってしまっているため、片腕のみというグリードとしてはかなりみすぼらしい姿になってしまっています。そんなアンクは人間をライダーに変身させて協力する良いグリード…というわけでは勿論ありません。欲望を元に生まれた存在なので1枚しかコアメダルを持たない状況は本人的にはどうしても許せないし、どうにかして力を取り戻したいわけです。そのため瀕死状態の刑事の体に憑依し、彼の命を維持する代わりに自身の目的のために協力しろと映司を脅しています。とんでもないな。このような存在のため当然口も態度も悪いのですが、映司を中心に居候先の多国籍料理店クスクシエ等で多くの人と関わるうちに色々このあたりの事情が変わっていきます。欲望をテーマにしていながらもこのような人の心の機微のようなものが丁寧に書かれているところ、ここが私はオーズの大きな魅力だと思います。
各ライダーごとにサブライダーにも触れているので今回も触れます。今回の作品には鴻上ファウンデーションという「欲望は世界を救う」を持論に掲げたなにかと様子のおかしいところはありつつも魅力的な会長が立ちあげた大きな企業が出てきます。その会社に雇われた謎の男、伊達明が変身します。伊達さんの目的はお金を稼ぐことで、今まで出てきた2号ライダーとすこし雰囲気が違ってイケメンというよりナイスガイでしょうか。伊達さんはカッコイイです。もうひとり後藤さんという段々おかしくなってきておもしれー男になる人物がいますが彼と伊達さんのやりとりもかなり魅力的なので楽しみにしてほしいです。
すこし惜しい点があるとすれば東北大震災の影響で予定より短めの話数で終わってしまったことと、Vシネ版である復活のコアメダルの評価が否強めの賛否両論になっているところでしょうか。オーズは一気見以前に視聴した作品のため私は既にVシネ版を視聴していますが思い入れがある人ほどVシネ版は見ないほうが良い可能性が高いのでそこは気を付けたほうがいい気がしています。
好きなエピソード
33-34話、後からここだけ様子が特におかしいなと思って調べたら伝説の回だったしなんか後々オーズOPミームの元凶になってて笑った
好きなキャラ
主人公ペア二人以外でとなるとガメルとメズールの関係が好きでしたねえ…。ガメルは人間態で成人男性だけど中身が子供に対し、母のような接し方をするメズールの方が少女の姿なのもまた良し…。
13.仮面ライダーフォーゼ
https://www.youtube.com/watch?v=eAe5qDwsN7Q
宇宙キターーー!とびっきり明るく元気が貰える青春ものライダー!
あらすじ
「青春スイッチ、オン!」
天ノ川学園高校にやって来たリーゼントの転校生・如月弦太朗。その夢は学園の全員と友達になること。転校初日に謎の怪人「ゾディアーツ」と遭遇した弦太朗は、幼馴染の城島ユウキから託されたフォーゼドライバーで仮面ライダーフォーゼへと変身。以来、ユウキや歌星賢吾らと協力して学園の平和を乱すゾディアーツとの戦いを繰り広げている。徐々に増えていく個性的な仲間との友情を深めながら、弦太朗は学園の陰に潜む敵に迫る。
感想
高校生ライダーは剣にもでていましたが主人公が高校生どころか舞台が学園なのはおそらく今作が初でしょう。そんな仮面ライダーフォーゼは仮面ライダー生誕40周年記念作品でもあります。チーフプロデューサーは仮面ライダーWを担当した塚田英明氏、メインライターは『天元突破グレンラガン』でシリーズ構成・脚本を担当された中島かずき氏になります。
オーズの後半でも書きましたが東日本大震災の影響もあり、今作は暗い要素より視聴者を明るく励ます作風でという方針があったようです。実際ものすごい明るいと思います。ただテーマが学園のせいで出てくる悪人のやることが地味に生々しく素直に嫌な感じはします。世界征服をする悪者と言われてもピンとこないけど自分の靴を隠してみんなで馬鹿にするようないじめをする悪者のほうが想像できて嫌な感じしますよね?そんな部分があり、解決をその後図るもの…と何となくわかっていてもうわっという気持ちになりはしました。ただ、フォーゼの学校は日本にあるはずなのに文化的に何かとアメリカ的な部分があったのも印象的です。わざと日本の学校のイメージと少しずらしたんですかね?
主題に戻りましょう。仮面ライダーフォーゼは宇宙モチーフのライダーです。そのため、主人公・如月弦太朗が転校してきた天ノ川学園高校にある廃部室の古いロッカーがラビットハッチと呼ばれる月面基地に繋がっています。そのため宇宙服を着て基地の外に出て月面から地球を眺めることもできます。すごいな…。そのラビットハッチは、宇宙に存在する未知のエネルギーであるコズミックエナジーの力を引き出し手利用するアストロスイッチを主人公の同級生となる歌星賢吾が開発する時に利用されていました。如月弦太朗は転校して早々賢吾と友達になろうとして断られ、意地になって彼を追いかけた結果この基地の存在を知り成り行きで仮面ライダーに変身します。そしてそのままこの基地は仮面ライダー部という非公式の部活の部室になるのです。なぜ主人公はいきなり賢吾と友達になろうとしたの?と思うかもしれませんがそれこそが弦太朗の一番の特徴ともいえる「初対面の相手あっても誰ともでもすぐダチになろうとする」性格から来ています。なので何かあるたびにすぐ友達になろうとします。悪い奴でも?と思うかもしれませんが、本人が反省しさえすれば受け入れるような度量の深い心を持ち、彼がこの視聴者ごと元気づけることをテーマにしたフォーゼと言う作品にぴったりな性格をしていることは伝わるんじゃないでしょうか。こんな弦太朗の性格のおかげで学園中の色んな人の人生が大きく変わり、仮面ライダー部に関わる人の数も話が進むにつれて増えていきます。ちなみにこのようなあまりにも良い奴すぎる点のおかげで、本人が気付かないところで女子からもモテてたりします。そりゃそうだよなあと見てて思うほど明るく元気でいい人です。
そんなフォーゼが主に戦うのはゾディアーツと呼ばれる星座モチーフの怪人が出てきます。ゾディアーツスイッチというアストロスイッチに似たスイッチを押すことで押した人物がゾディアーツに変身してしまいます。スイッチを使い続けると仮にスイッチから解放されても身体への負担が大きく危険な代物のようです。どうしてそんな危険なスイッチが学園内に、というとそういうものを流通させようとする人物がいる訳なんですよね。彼らは上級ゾディアーツと呼ばれる黄道十二星座の力を宿したホロスコープスを覚醒させるためにそのようなことをしているのですがその目的は何なのか…。ここは本編を見てお楽しみください。
今作の2号ライダーはこのゾディアーツを敵視する反ゾディアーツ同盟に所属する朔田流星です。朔田流星役は有名俳優の吉沢亮で作中でもイケメンであることをネタにされてるほどでした。当時からやっぱりすごかったんですね。彼は自身の正体が仮面ライダーメテオであることを隠すために本心を隠すような言動をして仮面ライダー部に接触します。そのため視聴者の視点で正体は判明しつつも登場人物は知らないことから、ちょっと腹黒風に見えるところも面白いかと思います。
個人的には全体的に明るく(とはいえもちろんクライマックスにかけて辛い展開がないわけではないです)話も分かりやすい学園物で初めて視聴するのにも向いている作品だと思います。とにかく元気をもらいたいときに見てほしいライダーです!
好きなエピソード
23-24話 この話はゲストキャラクターの成長する様子が印象的で好きでした 良い話だと思います
41-42話 こういうの素直に弱いですね…
好きなキャラ
主役とその周りのメンバーはみんな好きなのですがその中でも風城美羽は意志の強い女性と言う感じで好きでした。それまでの話の経緯から細かい描写なくても卒業関連の部分の心情の吐露のシーンでそりゃそうだろうなあとうんうんしながら見てましたね。
14.仮面ライダーウィザード
https://www.youtube.com/watch?v=OebemK-T-xA
絶望を乗り越えて力を得た魔法使いの仮面ライダー
あらすじ
「今こそ指輪の力を 出でよ魔法使い(ウィザード)!」
文明の進歩と共に忘れ去られてしまった「魔法」。だが、現代にも魔法使いは存在した。彼の名は操真晴人。魔法の指輪「ウィザードリング」で仮面ライダーウィザードへと変身し、絶望から生まれる魔物「ファントム」から人々を救うために戦い続けている……。晴人が魔法使いになった理由、謎の少女・コヨミに秘められた過去、そして二人を待ち受ける過酷な運命。人々に希望をもたらす、指輪の魔法使いの物語が幕を開ける。
感想
仮面ライダーウィザードは魔法石のついた指輪の力で魔法を使う魔法使いのライダーが主人公の作品です。チーフプロデューサーは『シンケンジャー』『ゴーカイジャー』を担当した宇都宮孝明P、脚本は響鬼前半を担当したきだ氏と多忙なきだ氏のフォローができるようにと『アキバレンジャー』『ゴーカイジャー』などの特撮脚本を多数を担当した香村純子の二人体制で行われました。ベルトにキラキラと宝石のように輝くリングを翳すことでリングの色の属性に対応した魔法を使用します。私が子供の頃にこれみてたらめっちゃ憧れてたと思いますね!魔法も魔法石もかっこいいので…!すこし話外れますが平成後期になってからベルト系おもちゃの音声の癖が余計強くなっている気がします。シャバドゥビタッチヘンシーンて何?と思いながらもなんかこうBGMみたいな感じでスルーされるのであまり気にしないようにしていますがおもちゃメーカーの方針…?なんなんでしょうね…?
ウィザードの主人公である操真晴人は元々は魔法使いでも何でもない普通の青年です。しかし、彼は半年前の日食の日に行われた『サバト』と呼ばれる謎の儀式に巻き込まれます。儀式で大勢の人々が命を失った中、生き残ってしまった数少ない人間の1人が彼なのです。サバトの結果、巻き添えになった人間達は、絶望の感情から生み出される魔物であるファントムを生み出し、ファントムに飲まれながら死んでいきました。主人公はこの儀式に巻き込まれ自分の体内にファントムを宿しながらもどうにか抑え込み、死亡せずに済んだ存在ということになります。とはいえ、こんな儀式巻き込まれたら相当なトラウマでしょう。そのため、このときに生まれたファントムたちが新たにファントムを生み出しそうな人間(ゲートと呼ばれます)を見つけ絶望させようとするのを阻止し二度と同じ悲劇を繰り替えさないために命がけで戦っています。重い。
またこの儀式のときに晴人と同じように生き残ったコヨミという少女がいますが彼女は自身に関する記憶をすっかりなくしている上に、魔力がないと動けない体のため晴人から魔力を分けてもらいながら生きています。そんな彼女も勿論生き残るからには何かしらあったのでしょうが…。それについては本編を見てほしいです。
先ほども書きましたが、今回の敵である怪人は人を絶望させようとしてくる存在のため毎話毎話色んな人間が狙われます。しかもファントムは宿主であった人間と同じ姿・記憶を引き継ぎながらも絶望から生まれた通り邪悪な性質を持っています。そのため中には犠牲になったゲートの生前の知り合いを絶望させようとして…という話もあったりするほどです。しかし毎回誰かしらが絶望するというばかりではなく、 絶望したとしても絶望から立ち直っていく人の姿も描かれているためゲストキャラクターの掘り下げがかなり深く見ていてこの人には頑張ってほしいなと応援したくなることもかなり多かったです。なので絶望的な状況からどうにか希望をつかみ取る展開が好きな人は楽しめると思います。主人公自身が乗り越えた側の人間ですしね。
そんな今作に出てくる2号ライダーは今まで出てきたクールだったり、知的だったりという雰囲気が強い傾向がありましたが、今作の仁藤攻介はそんな従来のイメージのライダーと比べるとかなり雰囲気が違っています。明るくマイペースで何なら人の話を聞かないときもある自由人のような彼ですが、キマイラというファントムと相当重い契約を交わしているのですが…。そうと感じさせない明るさがあります。ぜひ本編で見て魅力をわかってほしいキャラクターの一人です。
上述してる内容から分かる通り、多種多様な人物が次々過酷な境遇におかれるため様々な人物の魅力のある部分を掘り下げやすい作品だと思います。また絶望も今作の大きいテーマの一つであるため、物語が終盤に向かうにつれてどんどん状況が過酷になっていきます。そもそもなぜファントムたちは新たなファントムを増やそうとしているのか、サバトの儀式に秘められた意味とは何だったのか、回を増すごとに辛くなっていくところもありますが、どうか楽しんで見て欲しいです。
好きなエピソード
24-25話 おばあちゃん回はずるい
好きなキャラ
仁藤攻介はいいぞ~!しか言えない。彼は本当に良いキャラクターでした。最後まで好きだったなあ。
15.仮面ライダー鎧武/ガイム
https://www.youtube.com/watch?v=wRRcXGVZFnU
ストリートダンスバトルから始まる壮大な展開!最終的な勝利はいったい誰の手に…!?
あらすじ
「ライダー戦国時代」
アルバイトに勤しむ青年・葛葉紘汰は、もっと強く、何でもできる自分に変身したいと思い悩んでいた。そんな折、謎の変身ベルトを拾い、アーマードライダー鎧武へと変身する力を入手。空間の裂け目から現れる異世界の怪生物「インベス」から人々を守るために戦い始める……。アーマードライダー同士のバトル、異種族との出会い、やがて戦いは二人の男の一騎打ちへと収束していく。
感想
仮面ライダー鎧武は鎧×果物モチーフと言うそれってあうの!?と思われそうな二種類がモチーフになっている仮面ライダーです。斬新な作風にしたいという意図があってあえて果物モチーフを追加したようです。正直オレンジとかメロンとか言われても何事!?感があったのですがこの果物モチーフというのははストーリー的にも意味の大きいモチーフになっていて後からなるほど!と嘆息した覚えがあります。そんな仮面ライダー鎧武はチーフプロデューサーを OOO などを担当した武部P、脚本は『魔法少女まどか☆マギカ』のほか特撮みのある『ブラスレイダー』なども担当した虚淵玄氏がメインライターとして参加しています。虚淵氏の所属するニトロプラス自体も今作の制作に大きくかかわっていて、クリーチャーデザインやサブライターにニトロプラス関係者が関わっているようです。氏の作品を知っている方なら想像できるかもしれませんが明るく見えて結構暗く過酷な作品になっていると思います。その部分について今回詳しく触れませんが見る方は覚悟しておいたほうがよいかもしれません。
鎧武はまず第一話目冒頭に主人公たちの住む沢芽市では独自の文化が流行しているという描写から始まります。沢芽市はユグドラシル・コーポレーションという大企業が支配する少し閉鎖的な雰囲気のある都市ですが、そんな街で流行っている独自の文化、それがチーム対抗のストリートダンスです。このストリートダンスバトルにハマっている若者集団はビートライダーズと呼ばれており、ロックシードと言う不思議な道具を使って召喚されるインベスと言うモンスターを召喚し戦わせることでダンスを披露する場所取りバトルが行われていました。主人公の葛葉 紘汰はビートライダーズの1チームである『チーム鎧武』のサブリーダーです。彼はお調子者な部分はありつつも優しく面倒見が良いことから人に慕われていました。しかしダンスバトルばかりやっていて生活費が稼げないことを責められ本人も思い直した結果、ダンスチームを止めてアルバイトをしようと決心しました。そんな矢先に、友でありチームリーダーでもある裕也に呼ばれ紘汰同じチームに所属しプロダンサーを目指す高司舞と共に呼び出し先に向かった結果、ひょんなことから戦極ドライバーという変身ベルトを手にしてしまいます。
そんな紘汰が今までの他のライダー主人公と違うのは普通の青年だからかベルトを手にし変身出来て力を得られたことで調子に乗る点ではないでしょうか。普通変身ができる道具を手に入れて、じゃあこれは力が強すぎるから何かまずい時だけ使おう…って普通ならなくないですか?そのため序盤で調子に乗ってむやみやたらと変身する姿が見られます。ここめちゃくちゃ理解るなと思いながら見てました。だからその後調子に乗ったせいで失敗するのとかもスマートな主人公が好きじゃない人にはじれったいのかもしれないですが、葛葉 紘汰というキャラクターの持つ人間くささが凄く出ている気がします。余談ですがそんな彼を演じた俳優である佐野岳さんの運動能力は歴代ライダー俳優の中でも最上位レベルと一般人どころではないので変身なしでものすごい動作をしているシーンが入っていたりします。すごいな…。
というわけで冒頭部分はこのダンスバトルチームを中心に話が展開していきます。チーム鎧武と険悪なムードだったチームバロンとそのリーダーであり弱肉強食を信条とする駆紋戒斗(仮面ライダーバナナ⁉バロンだ!)、主人公を慕う弟分のような存在でありつつ自分の素性を隠す呉島光実(仮面ライダー龍玄)、そして何故か参戦する全く若者でも何でもない有名洋菓子店のクセつよ店長こと凰蓮・ピエール・アルフォンゾ(仮面ライダーブラーボ)…。彼らを中心に他のチームのリーダー達が次々登場し、彼らも紘汰と同様に特殊なドライバーを手に入れライダーの力を持って更にインベスバトルにのめり込んでいきます。ですが、そもそも特定の道具を使うとモンスターが召喚され戦わせることができるっておかしいですよね?そう、今作の怪人枠はこのインベスたちです。しかもビートライダーズ同士のインベスバトルが盛り上がる過程でインベスたちが徐々に狂暴化していきます。なんでそんなものが出回っているのか…その答えや真相が明かされるのは実は序盤です。仮面ライダー鎧武は10-20話の間で話の雰囲気が一気に変わり、ストーリーがかなり深刻なものになります。正直ここからがかなり面白いと思うのですが面白いからこそ先の内容には触れません。ここから先は実際に見て楽しんでほしいです。虚淵氏の作風が好きな方ならかなり楽しめるのではないか?と思います。
好きなエピソード
色々好きな話はありますが敢えて上げるなら25話!これ普通にいい話で好き。絆っていいよね。
好きなキャラ
呉島貴虎ですね。なんかこう色んな所で不遇ですが彼の信念はほんとうにかっこよかったとおもいます。
16.仮面ライダードライブ
https://www.youtube.com/watch?v=RcjHn8MBCCU
刑事ドラマ×仮面ライダー!この組み合わせは見やすいですし面白くないわけがありません!
あらすじ
「この男、刑事で仮面ライダー!!」
機械生命体・ロイミュードによる大規模破壊事件「グローバルフリーズ」から半年。沈静化したと思われていたロイミュードたちが活動を再開する。「特殊状況下事件捜査課(通称:特状課)」の刑事・泊進ノ介は、意思を持つ謎のベルト=ベルトさんや、個性的だが腕は確かな同僚たちと協力してロイミュード関連の怪事件を捜査。スーパーマシン「トライドロン」で現場へ急行し、仮面ライダードライブへと変身して市民の安全を守るために戦う。捜査と戦いに明け暮れながら、進ノ介は事件とその裏に隠された真実を解き明かしていく。
感想
仮面ライダーアギトや仮面ライダーWで2号ライダーが警察官…という警察官がライダーに変身するパターン自体はよくありましたが仮面ライダードライブは主人公自身が警察官という今までありそうで逆になかったタイプの仮面ライダーです。ドライブの製作陣はチーフプロデューサーは『キョウリュウジャー』を担当した大森敬仁P、メインライターは同じく『キョウリュウジャー』と『仮面ライダーW』を担当した三条氏です。
さて仮面ライダードライブですがドライブという時点で分かる通り車に乗るタイプのライダーですもはや仮面ドライバーじゃんそれは!主人公はスーパーカーに乗ってるのでバイクに乗りません。まあスーパーカーあれば乗らないよな…。車に乗るライダー自体は昭和ライダーにも存在(仮面ライダーBLACKRXなど)しているようですがメイン機でバイクに乗らないのは初だそうです。
さて、仮面ライダードライブは1話冒頭から世界が滅亡しかける危機に瀕する様子が流れます。これが今回の敵怪人であるロイミュードたちによって引き起こされたグローバルフリーズ事件です。ロイミュードというのは機械生命体で人間の姿にも怪人のような姿にもなりますが、その本体は数字のような形をしているコアです。そのコアさえ無事であればバイラルコアという装置を利用することで人間の思念を読み取りながら肉体を再構成して復活することが可能です。そんなロイミュードたちが人間たちを滅ぼそうとして世界規模で行われたのがグローバルフリーズと呼ばれる事件です。ロイミュードたちには重加速と呼ばれる現象を引き起こす力があり、この力が発動しているときはロイミュード以外のありとあらゆるもののスピードがゆっくりになり自由に身動きが取れなくなるため、この間に襲われたり、事故に巻き込まれることでかなり危険な状態になってしまいます。ドライブはこの事件から半年経過したあとの話なので、社会的にも当然のものとして浸透してるのかこの重加速現象はどんよりと呼ばれアプリなどで発生状況を確認できるものになっています。こういうところ現実みがあって好きです。
そんなロイミュードたちの事件について対応するために設立されたのが主人公・泊進ノ介が所属する警視庁特状課で、ロイミュード絡みの可能性がある事件を捜査しています。とはいえ、当初この課はかなり扱いも悪く主人公も島流し同然の扱いでここに辿り着くという状態で警視庁内でもどんよりなんて実在するの?派の人からは白い目で見られたり嫌がらせを受けたりします。こういうところもありそうな話で何だか嫌ですね。そんな彼が喋ったり意思をもつ持つベルト(ベルトさんと呼ばれていてかわいい)を装着し仮面ライダードライブに変身することでロイミュードたちと戦うのが今作です。
もちろん事件の調査が先に合って問題の敵と戦う…という話が多いのでそれこそ刑事ドラマを見ている感覚で楽しめるという点でかなりとっつきやすく感じられました。主人公の泊進ノ介はアクセルが入るまではだらっとしていますが本来優秀な刑事なので、ちょっとした違和感からすべてをつなげて推理していくためそういう展開が好きな人におすすめです。その上で更に、敵でありながら人間らしさを持っているキャラクターですとか、逆に非情すぎる上に演者さんの演技力も相まって凄く邪悪に感じられるキャラクターがいたり、色んな魅力的なキャラクターが登場するため、毎話毎話楽しめる作品ではないかと思います。特にロイミュードで敵として立ちふさがるハート、ブレン、メディックの3人とその関係は555の人間と友好的なオルフェノクと違って明確に主人公と敵対している関係なのですがそれでいてかなり人間らしさを持っている点があり魅力的に感じられて私は好きです。
今作の2号ライダーである仮面ライダーマッハは主人公と同じ警視庁特状課…というわけではなくそこの所属するヒロイン・詩島霧子の弟である詩島剛が変身します。アメリカで仮面ライダーの訓練を受けて帰国したという経緯があり、かなりはじめはその変身や活躍を見せたがる目立ちたがりな面が強いのかな…と思わせますがなかなか重いものを背負っていることが後々判明します。また2号ライダーの他にロイミュードたちの間で「死神」というあだ名で呼ばれるチェイスという謎の多いロイミュードの青年も登場します。彼もかなり魅力的なキャラクターでふたりとも後半でかなり良いシーンが多いのでぜひとも見て確認してほしいです。
以上の事からかなりとっつきやすめのライダー作品ではないかと思います。多分Wが好きな人は同じ脚本の方と言うこともありますが、設定などは大幅に違うとはいえ事件が起こりそれについて解決しながら物語が展開するという構成の型が似ている点で親しみやすいのではないかなと感じます。お勧めです。
好きなエピソード
43-44話!ずるいもん!!!これ!!!好きでしょこの話!
好きなキャラ
ブレンいいキャラしすぎてて好き。その顔が~~~~~!はどちらかというと本人の方がいい顔していた
17.仮面ライダーゴースト
https://www.youtube.com/watch?v=ibNuBghix_8
主人公が死ぬところからスタート!それでも明るい幽霊が変身する仮面ライダー
あらすじ
「命、燃やすぜ!」
18歳の誕生日。天空寺タケルは謎の怪人・眼魔に襲われ、命を落としてしまう。謎の空間で出会った仙人風の男の計らいで一時的に復活したタケルであったが、 完全に生き返るためには、英雄の魂が込められた15個の目玉型のアイテム「ゴースト眼魂(アイコン)」を探し出さなければならない。 タケルは仮面ライダーゴーストとして襲い来る眼魔を倒しつつ、眼魂を探し始めるのだった……。そして眼魔との戦いは、世界の行く末を左右する事態へと繋がっていく。
感想
仮面ライダーゴーストはゴーストと言う名前の通り主人公が死んでます。死んでること…あるんだ!ゴーストの制作はチーフプロデューサーは『仮面ライダーW』から『仮面ライダーフォーゼ』まで制作に携わっていた高橋一浩プロデューサーと『トリック 2 』など実写ドラマの経験が豊富な福田卓郎氏をメインライターとして脚本を担当されています。ゴーストと言う名前からわかる通り幽霊モチーフのライダーのため生きることと死ぬことをテーマにした作品だったようです。ただ、死というテーマを扱っている一方で表現規制の影響を受けたのではないか?と言われている側面も多く、規制の影響を受けなかったVシネ版や小説版の方では本編と打って変わってハードな展開をしているという話を事前に聞いていました。なので本編についてはどんな感じだろうと思ってみましたが主人公が死んでいるとはいえかなり明るめのライダーです。
1話で既に亡くなっていた父から送られてきた荷物を受け取った結果、その中身を狙う怪人に襲われ死んでしまった主人公・天空寺タケル。彼は死んでしまいましたが謎の仙人に出会うことで仮の命を手に入れます。しかし仮の命の通り仮でしかないので 完全に生き返る為には99日以内に歴史上の英雄や偉人の魂を宿したゴースト眼魂(あいこん)を集めるようにと言われます。仮面ライダーゴーストにはエジソンやベートーヴェンや織田信長といった歴史上の有名な人物もとい英雄の魂を宿した眼魂が存在し、それらを集めるとどんな願いも叶えることができるというドラゴンボールのような能力を持っています。主人公は先述の通り命を落としますが、父からの贈り物がこの英雄の眼魂を作るためのブランクの器の状態の眼魂だったので、それを受け取ったがために狙う狙われてしまったということが判明します。英雄の眼魂を作るためには英雄に関する物品と英雄に思い入れのある人間の英雄に対する強い思いの両方が必要になります。しかし、今作の怪人枠のである異世界から訪れた眼魔という存在は、これと少し違った方法で目的物を手に入れることができるようです。というのも英雄への思いを持つ人間たちをそそのかすことで人間の命と引き換えに眼魂を生成するのですそのため、一度死を経験し人を死なせるわけにはいかないという思いが強くなっているタケルはただ眼魂を集めるというだけでなく眼魔のターゲットにされた人間の命を守りながら戦うということになります。
もし、自分の命に猶予がないが助かる為のその目的物が手に入れられるという極限状態になったら人によっては例え他の人が死んでも構わないから自分の保身を図る人だっていると思います。まして主人公のタケルはまだまだ若い10代の少年ですしもしこれで残日数が少なくなったらはじめは他人の命までは…といかずとも悪い考えが頭をよぎることもあるんじゃないかと思わないでもないですが、彼はそんなことはしません。一貫して自分のことより他者の幸せを願うタイプの人間です。それゆえに周囲の人間からはもっと自分の命を優先してと心配されたりします。それはそう言いたくなる気持ちもわかるよね。このようなタケルの言葉は時々浮足ついていないように聞こえる点もあるのかもしれないですが彼がいかに優しく強い人間なのかということが伝わってきて私は嫌いじゃないです。
さて、今作にも主人公以外のライダーが登場します。それはタケルと逆に極限状態で余裕がなくなってしまった状態で現れる仮面ライダースペクターこと深海マコトです。彼の場合は自分自身の命のため戦うというわけではなく彼の大切な妹であるカノンが眼魂の姿になってしまっており、そんな妹を人間の姿で蘇らせるためにはどんな手段もいとわないという状態に陥っていました。妹がそんな状態になってしまったのは2人が人間でありながら何故か10年前に異界である眼魔の世界に迷い込んでしまい、その過程で肉体を失ってしまったためです。眼魔の世界は大帝という存在が支配する王政のようなものが敷かれた世界で大帝の息子であるアランという青年(実年齢はもっと長いのですが)が眼魔たちを誘導し眼魂を集めて何らかをしようと企んでいます。そんな彼らがタケルと関わることでどう変わっていくか、なぜ眼魂を集めようとしているのか。そしてその行動の結果、何が起こったかはぜひご自身でご覧になってみてください。
それはそうとライダーの変身時のモーションがとても好きです。いいですよね。
好きなエピソード
29話、30話 フミ婆関連のエピソード好きなんですよね
好きなキャラ
アラン様!やはり安直ですがああいうキャラは好きになりやすいです。深海マコトはなんか外伝的な作品を見たら沼そう?で怖いですね。
18.仮面ライダーエグゼイド
https://www.youtube.com/watch?v=Ujg3cF5ScO4
ゲーム医療で人間の体にはびこるバグを治療!医者でありライダー達のオペが始まる!
あらすじ
「ノーコンティニューで運命を変えろ!!」
「バグスターウイルス」それは人体に直接感染し、ゲーム病を引き起こす新型のウイルス。
聖都大学附属病院の地下には、バグスターに対抗するための極秘部署「電脳救命センター:通称CR」が存在した。
CRに所属する小児科研修医・宝生永夢は天才ゲーマーの手腕を最大限に発揮し、仮面ライダーエグゼイドとしてゲーム病の治療に全力を注いでいた……。
思い出せない過去。自身とバグスターの関係。明かされていく数々の事実に打ちのめされながらも、永夢は患者の命を救うために戦い続けるのだった。
感想
仮面ライダーエグゼイドはゲームと医者がモチーフというその2つ!?となりそうな癖の強いモチーフのライダーです。メインプロデューサーは仮面ライダードライブも担当した大森P、メインライターは『金田一少年の事件簿N』や『パーフェクト・ブルー』などミステリ系ドラマで脚本を一部担当されていた高橋 悠也氏を中心に制作された作品です。
エグゼイドといえば他のライダーと違って目の部分に瞳があるしゲームキャラのようなデザインが特徴的で、更に作中でもキノコを取得する前のチビマリオのように通常のライダー体の前にSDチックなデフォルメ体型で戦うシーンも多々あります(その姿でしか出来ないことがあるため)そんなエグゼイドですが、エグゼイドの世界ではコンピューターウイルスである「バグスターウイルス」というウイルスが人間に感染するゲーム病という感染症に脅かされている状況です。通常の病であれば投薬治療ですとか手術で対応できるのですがゲーム病はコンピューターウイルスなのでそういった方法では治療できません。そこでどうやって治療するのかというとウイルスと戦うなどゲームで競い合って勝利した場合ゲーム病に感染した患者を救うことができます。この戦闘工程のことをオペと称し、天才ゲーマーMと呼ばれるほどの腕前をもつ研修医・宝生永夢(えむ)はゲーム病治療のためのドクターとして戦うことになる…のですが、なんとこの医者×ライダーが序盤から複数人出てきます。
1人目が主人公の研修先である聖都大学附属病院の院長の息子であり、仮面ライダーブレイブに変身する鏡飛彩(ひいろ)です。彼は永夢と同い年でありながらアメリカの大学で飛び級などをした結果若いながらも天才外科医として有名な医師です。ただ彼は自身の能力に自信があることと、患者に深入りしないという方針であるという点で永夢とは違っていてそういう点で対立したりします。2人目は仮面ライダースナイプに変身して戦う医師免許を剥奪された闇医者・花家大我。変身アイテムであるライダーガシャットをすべて手に入れ全てのバグスターをぶっ潰す!と息撒いて登場します。闇医者らしいコメントでいいですねえ!3人目は仮面ライダーレーザー…だけどライダーというよりバイクに変身する(!?)チャラついていて怪しい雰囲気をまとう監察医・九条貴利矢と序盤からライダーラッシュが始まります。まあお医者さんが複数いて全員が治療するつもりなのはいいことだけどこれは仮面ライダーという作品なので揉めます。だよね。
またゲーム病の治療のためにガシャットというゲームソフトを作成する幻夢コーポレーションという会社が協力しているのですがその社長である檀黎斗(くろと)もなかなかというかかなーり癖のある人物で物語の筋書きに関わる情報のため詳しいことは言えないですが、彼はインターネットミームになるほどの活躍を見せてくれます。実際ものすごい人気だったみたいで…。面白いもんな。私はこの手の人物を創作作品で見るのが大好きなので、こういう存在は大好物なんでありがたい話です。ずっと笑ってました
さてそんな魅力的なキャラクターばかりの本作ですがストーリー展開やゲームをモチーフにしていることからくる演出などが楽しく、ゴーストもそうでしたが前半後半でかなり展開が変わるタイプの作品なので中だるみなどせず最後まで飽きずにみられるのではないかと思います。造形などの癖が強いところはありますが個人的に誰にでもおすすめしやすい部類のライダー作品かなと思います。
好きなエピソード
30-31話、個人的に見てて笑顔になるほどうれしいことがあったので
好きなキャラ
他のキャラも魅力的なのに檀黎斗見るたびに笑い転げてた記憶しかない。ヴェ―――ハハハ!!!てアニメキャラじゃなくても笑うことあるんだなあ。
おわりに ※後日ジオウまで見て追記と総括します
というわけで現時点で視聴が終っている18作品の感想になります!近いうちにビルド・ジオウも見ますので見次第追記し、総括もまとめて追記・変更できればと思っています!期限までに間に合いませんでしたが年明けまでには平成を駆け抜けたい所なので頑張ります~!