ソードワールド2.5にハマっている話
推しコンアドカレ2024参加してくださった皆様ありがとうございました。
こちらの記事は上記アドカレ最終日の記事になります。
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夜坂.icon これはこの記事で紹介する『ソード・ワールド2.5』の表紙です
はじめましての皆様、こんにちは。夜坂と申します。
この記事は自分がハマっているものや好きなものを自由に紹介しようという推しコンテンツを紹介するアドベントカレンダー企画に参加するために書かせていただいた記事です。
去年は平成仮面ライダー20作品の連続視聴をしていたためそれ関連の記事を書かせていただきました。今年もこのカレンダーを主催しようと考えた時に、主催なんだし参加するとして何を書くべきか…ですぐ思いついたのがこのソードワールドの存在です。
それくらい最近は ソード・ワールド2.5 という遊びにハマっていて現在もキャンペーンという継続して遊ぶ予定をいれてます。
とはいえ、知らない人からすればまず「ソード・ワールドとはいったいなんだ?」という話かとおもいます。ソード・ワールドはゲームルールや世界観の記載された本を利用してゲームの進行役とプレイヤー役何人かで遊ぶ、いわゆるTRPGというジャンルのゲームの一種になりますが、これだけではきっと何の事か分からない人の方が多数かと思っています。
そこで今回の記事では「ソード・ワールドについて私がなんではまったのか」そして「ソードワールドのどこが好きなのか」こちらの2つに重点を置いて客観的なおすすめ記事というより、私の体験について触れながらお話しできたらと思います。
そのため、ルールや公式の情報について詳しく知りたいという方はおそらくこの記事はあまり楽しめないないかもしれません。
この記事は日記感覚で読んで頂けると助かります。
その上でもし興味を持つ方がいれば、インターネット上にまだルールブックを購入していない人でもわかるようにルールや世界観を詳しく説明しているサイトの紹介などを末尾に用意しています。そちらを読んでさらに興味を持っていただいて、公式ルールブックなどをご購入いただけたりすると嬉しいなあと思っています。
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なんでソードワールドはじめたの?
身も蓋もないことを言うと「ルールブックが手に入れやすくて安かったから」です。
以下はオススメコンテンツとしての説明に微塵も関係ない自分語りパートなので御託はどうでもいいからもっとソード・ワールドの話をしろ!!という方は飛ばして次の項目に進んでくださると助かります。
上述の理由だと身も蓋もなさ過ぎるので詳しい経緯を説明します。
私は動画視聴系のサブスクリプションサービスでU-NEXTをいつも利用しています。U-NEXTでは月額2200円くらいで動画を視聴できるほか、一部最新作品などの有料動画のレンタルをするほか電子書籍を買う機能が付いています。U-NEXTは他の配信系サービスと違って月額料金が少し高い代わりに、毎月有効期限付きで1500円分の使用期間に制限のあるポイントを配布してくれます。このポイントは便利、ではあるのですが使用期限が3カ月程度と短めで、気が付くと期限を迎えてしまう…という仕様でした。これは多分定期購入したりよく買う漫画があるなどそういう習慣がある人なら便利なんだと思いますが私はそこまではっきり定期購入する作品などもなく、時折なにを購入するか悩むことが良くありました。
その時も、ちょうど今すぐ見たいというレンタル動画や欲しいという電子書籍が思いつかない時期でした。そこでポイントの使い道をどうするかな~と悩んでいた時に、ふと「前から興味あったけど、このポイントを使えばTRPGのルールブックとか買えるんじゃない?」ということに気づいたのです。その結果、検索して「あるじゃん!」で見つけて所持ポイントで気軽に買えそうだった作品で、なおかつタイトルを知っていたものがソード・ワールド2.5だったのです。
ここまで読むと購入理由としてソード・ワールドである必要性が知ってたことと値段くらいしかないじゃん!と思われる方もいると思います。
実際そうです。その時は正直なところ『ソード・ワールドだから遊ぼう』とかそういう強い意欲をもって買った作品ではありませんでした。ルールブックならいつか遊ぶ可能性もあるし、持ってても腐らないだろう位の認識でした。変な損得勘定がある…。
さらに私はTRPGはあまり遊んだ経験もなかったです。正直それ以前は累計で片手で数えられるくらい、でしょうか。多分よく遊んでる人からしたらかなり少ないでしょう。かなりそのへんの知識がなく、今も正直よくわかってないですが雰囲気で楽しくやっています。
そのような私が、TRPGを興味を持つに至った理由も、もちろん人間関係から得たものではありませんでした。その当時はいわゆるニコニコ動画などでリプレイ風動画シリーズなどが流行していた時期でした。
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夜坂.icon 今でも検索して沢山出てくるようです。なつかしい…
私はオススメかランキング当たりに出てきた動画をきっかけに特定のGMさんによるクトゥルフ神話TRPGリプレイ動画シリーズを好んで見ていました。けれど、TRPGって同じ興味を持つ交友関係がないとあまり遊べないですよね。私はそういう意味で気軽に遊べるような知人・友人が身近にあまりいませんでした。そうして興味を持った中で、かろうじて友人の友人みたいな縁ですとか、優しい経験者の方が遊べるように相手してくれたりとか…。遊んでみて楽しい!と思う機会はありましたが、何度も気軽に誘えるかんきょうではなかったなあと思います。
ですので、持っていたルールブックもクトゥルフ神話TRPGと永い後日談のネクロニカという動画で興味を持ったシステムのその2冊のみでした。長らく、いつかもっとしっかり遊んでみたいなあと思っていたのですが、ソード・ワールドについてはTRPG全般について調べた時に、日本で有名なファンタジー系TRPGとしてそういうものもあるらしい、と知った程度でそれ以上は詳しくありませんでした。ですから本当にタイトルと作風だけ知っている、くらいの感覚のまま上述の消極的な理由で購入しています。
その後、自身のFediverseのアカウント上で折角買ったので誰か遊んでみませんか?という話を振ったところ、数人ほど興味を持って反応をしてくださった方がいました。もともと消極的な理由で購入しているとはいえ、あれ?これだけ人数いるなら遊べるな…?となった私は、じゃあ言い出しっぺの私がしっかりルールブックをちゃんと楽しく遊んでもらえるようにGM含めやれるようにするべきだなあとそこでようやくちゃんと向き合おうという状態になったという次第です。
この経緯をここで書いてみても、思った寄り行き当たりばったりだな?!?!?と今でも思います。この時一緒に遊んでみたいと思ってくださる人がいなかったら多分ソード・ワールドのおもしろさにすぐには気づけなかった可能性があるので、この時反応してくださった皆様には感謝しかありません。
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ソードワールドってどんなもの?
ではソードワールドってどんな作品なんでしょうか。簡単に言うと剣と魔法のあるファンタジー世界で冒険者というギルドに集まった他人の依頼をこなすことで報酬を得て生きるキャラクターになりきって遊ぶゲーム です。
TRPGについて、いままで説明していませんでしたが簡易に説明しますと、ゲームの遊び方についてのルールとそのゲームの世界観が書かれた本を使って、本に記されたルールに従ってキャラクターのロールプレイをしながら遊ぶゲームになります。このルールブックですが、サンプルシナリオのようなものこそあれ、基本的にはシナリオがついてきません。このシナリオ部分は自作したりだれかが作成したものを元に遊ぶことになります。シナリオがないってどういうこと?という方もいると思うので礼を出して説明しましょう。
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日本で有名なゲームシリーズのドラゴンクエストシリーズがあると思います。ドラゴンクエストの特徴としては毎ターンプレイヤーキャラと敵がたたかう、まほう、どうぐ、にげるといった選択肢のなかからコマンドを選んで戦うというシステム的な特徴のほかに、色んな職業の仲間と一緒にスライムなどの多様なモンスターが現れるいう世界観があるとおもいます。この二つがTRPGのルールブックに載っている世界観とゲームシステムの部分に近いです。ただしシナリオがないという点についていうと、この世界観は共通しているものの具体的にどういうことがおこるかというイベント類が決まっていないということです。それじゃあすぐ遊べないじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、TRPGの魅力のひとつとしてシナリオが一本決まっているというものではないので同じルールや世界観を用いて色んな遊び方ができるというのがあります。なので先ほどのドラクエ的なルールと世界観で勇者として世界を救うシナリオを遊んでもいいし、魔法使いとして究極の魔法を編み出すために修行するみたいなシナリオを遊んでもいいし、世界各地に散らばる秘宝を集めると願いが叶うとされている…それを探しに行くシナリオを遊んでもいいわけです。ソード・ワールド2.5はこの仕組みで剣と魔法を主に使用してギルドの依頼をこなしていくよというスタイルがベースとなっている作品になります。
ソード・ワールドシリーズはかなり歴史のある作品です。1980年代に初代ソード・ワールドのルールが刊行されました。
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初代はかなり古い作品です、そのため、より遊びやすくして剣と魔法の世界は踏襲しつつも世界観を刷新したソード・ワールド2.0、さらに2.0をベースにしつつもバランス調整などをしてより遊びやすくした現行最新版であるソード・ワールド2.5が発表されました。私が遊んでいるのはこの最新版の2.5です。ソード・ワールド2.5ではラクシアという世界のアルフレイム大陸を主な舞台としています。以下の説明も2.5の世界観の説明になります。
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夜坂.icon これが現行最新版『ソード・ワールド2.5』です
このラクシアという世界は強大な力を宿す3つの始まりの剣<ソードオブジェネシス>によってつくられた世界とされています。つまり剣によって生み出されたまさしくソード・ワールドですね!
そしてその世界は始まりの剣によって次々と色々な生き物が生みだされました。剣は使い手を欲し、自身を必要とする使い手の存在を作ろうとしたとされているようです。しかし、そういった生き物たちはどれだけ成長しようとも剣をとりませんでした。そこで今度は命だけでなく魂を与えたところ、ついに剣をとる生き物が生まれました。そうして最初に剣を取ったのが人間という生物です。人間のうち、強大な力を宿す剣を手にしたこと者はその力によってこの世界における神という存在になり、周囲の人々から経緯を集めました。初めて剣を手にした人間であり神となった始祖神ライフォスは第一の剣を仲間にも貸し与えることで同じように強大な力を持った他の神々が生まれ、平和な時代を築き上げていたようです。しかし、一方で別な人間が第二の剣を手に入れました。彼は利己的だったため、剣の力を与えようとせず、強大な力で世界を手に入れようとしました。そして力を手に入れさせるために、生物の魂を穢すことで力を引き出させました。この時作り出された穢れた魂を持つ化け物のような種族は蛮族と呼ばれます。
こうして、調和を司る第一の剣をとり、世界の安寧を求めた人間をはじめとする『人族(ひとぞく)』と、解放を司る第二の剣をとり、より強大な力あるものこそが上に立つべきだという価値観を持つ『蛮族(ばんぞく)』と呼ばれる別々の種族の区分が生まれました。この人族と蛮族は相いれない価値観を持つためお互いの求めるもののためにそれぞれの神とともに長い間戦争が続きます。その戦乱の過程で3本目の剣は自身の力を戦乱のために使われることを嫌ってか自ら砕け散って行方がわからなくなります。そして、長い戦いの中で第一の剣とと第二の剣も失われ、戦乱に疲れた神は休息をとり、神が地上にいる時代は終わったとされています。現在は神のいない状態で人族と蛮族が争いを続けている世界です。
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ここまでがソード・ワールド2.5 の世界における神話の時代『神紀文明シュネルア時代』と世界の基礎的な設定です。ここまでの概説の時点で、結構なボリュームがあることが分かるかと思います。これは本当に世界の神話と成り立ちについて説明しただけのものです。それでこの世界の現在はどういう世界かすら触れきれていません。それだけ、ソード・ワールドの世界観がよく作り込まれているものだということは伝わっていますでしょうか?
私は、物語の世界観や設定について色々思いを巡らせたりそこでなにがあったのか考えるということが好きなのですが、その部分がこれらの設定を見てワクワク感と共に沸き起こった覚えがあります。続けて、この神話の時代の後の現在のソード・ワールド2.5の世界がどんな世界か簡単に説明します。
神のいなくなった世界では数々の文明が起こりました。
3000年前に滅んだとされる『魔法文明デュランディル時代』。その時代は最初に強大な魔法を使う者が国を支配する魔法王となり魔法文化によって文明が栄えた時代があります。この時代は何故滅んだのか、力を求め過ぎた結果魔神という危険な存在を呼び出してしまったからだとされていますが明確な理由は明らかにされていません。
魔法文明が滅び、その後、およそ300年前まで続いていたとされる『魔動機文明アル・メナス時代』。この時代以前は、それまで扱える才能を持つ者しか使えなかった魔法を魔動機という道具や機械を用いることで、誰でも使えるようにしたという高度文明の時代です。この時代は一般市民でさえその恩恵を享受する高度に発達した文明として栄え、蛮族たちは地上から追いやられほとんど姿を見せなくなっていたとされています。
しかし、その高度な文明も<大破局(ディアボリック・トライアンフ)>と呼ばれる蛮族たちによる世界的な大規模な侵攻により、終わりを告げます。当然世界の支配を望む蛮族たちが追いやられて黙っているわけがありませんね。その結果、文明は大きく破壊され、人族滅亡寸前というところでこの大破局を率いた蛮族の王が倒されました。何者が成し遂げたのかなどの記録は残っていないようですが、その結果、文明は破壊されたものの、どうにか滅びることはありませんでした。
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現代はその大破局から300年後の世界です。大破局によって多くのものが破壊されてしまったため文明レベルは大きく後退しています。アル・メナス文明が現代文明並みに栄えていたらしいのですが、それが剣と魔法のファンタジーの世界まで変化するということはおそらく相当なんでしょう。現代世界では人族の集落の外には蛮族たちが占拠した危険な領域がまだまだ数多く残されており、かつて栄えた文明の遺物は遺跡に眠っている状態です。そのような不安定な暮らしの中、財宝探しの遺跡の調査や蛮族の討伐など、危険のある仕事をギルドからの依頼として受け、時には戦う冒険者たちの存在は重宝されているようです。
ここでようやく出てきた冒険者がこのソード・ワールド2.5を遊ぶプレイヤーキャラクターの立ち位置になります。冒険者はドラゴンクエストの勇者と違って初めから魔王を討伐するために…といった存在というより、危険な仕事を伴う便利屋みたいな職業に近いところがあります。そんな冒険者たちですが、TRPGという自由にシナリオを生み出せるソード・ワールドの世界においては、いずれは世界を救う英雄となることもあるかもしれません。そういったところもプレイヤーやシナリオを用いてゲーム進行するゲームマスター次第、ということで遊び手に委ねられています。
どんな遊び方をするの?
このような世界観を持つソード・ワールド2.5ですが、実際はどのように遊ぶのでしょうか。ソード・ワールドは対面型ゲームなのでいろいろな判定の成功失敗や能力値を決めるために6面ダイス(いわゆる普通のサイコロ)を2個用いて遊ぶゲームです。そのため、キャラクター作成時にどのような種族にするか選んだあと、サイコロを振って能力値を決めます。
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そしてその後、プレイヤーキャラクターはまずそれぞれ技能と呼ばれるスキルのようなものに経験点と呼ばれるポイント(シナリオに沿って冒険をしてギルドに報告するたびに貰える、好きな技能に割り振れる経験値のようなもの)を用いて、例えば剣や斧のような武器をふるって戦う技能だったり魔法を使って仲間を能力を高めて支援する技能だったり、密偵のように街で偵察を行うための技能だったり…そういった技能を取得したりより高めていきます。
この時決める種族には人間のほか、ファンタジー作品ではもはや定番の種族であるエルフやドワーフ、ソード・ワールド2.5にしかいない?かもしれないちょっと珍しい種族から選びます。例えば、二足で立って歩くうさぎの種族であるタビットや1日に限られた短い時間だけ空を飛べる羽をもつ竜人種族のリルドラケンなど数多くの種族から選べます。そして技能も例に出したもののほかにも数多くの選択肢があります。そのため自分がどういう種族のどんな技能を盛ったキャラクターにするか、そのキャラクターはどんな性格や背景なのか…といった考えるのが楽しい部分かと思います。
そしてそのキャラクターを作ったら、たとえば冒険の道中で危険を察知できるかどうかの判定や武器をうまく振るって命中させられたかどうかの判定をキャラクターのステータスや技能レベルに応じて成功・失敗を決めながら遊んでいくことになります。
やった行動が上手くいくかどうかの判定はすっごくざっくり簡単に言うと振ったサイコロの目と技能やステータスをたした値が、超えたい目標の値より大きければ成功、小さければ失敗という仕組みになります。
そういった行動による判定以外の箇所ではシナリオに沿って冒険を進めることになるのですが、そのシチュエーションの中で自分の作り出したキャラクターはこんな性格だからこう発言するだろうだとか、警戒心の強い性格だから扉に罠が仕掛けられているかもしれない!と感じるかもしれないだろう、といったことを発言・共有しながら、ギルドからの依頼達成のために仲間のキャラクターと協力して冒険していくという遊び方をします。
生み出したキャラクターが冒険という運の要素も絡む世界の中で他の同じように作り出されたキャラクターたちとその場で会話をしながらどう振舞っていくか…創作活動で楽しんでいるときにかなり近い部分で楽しんでいると感じています。実際めっちゃ楽しいです。
ありがとう、ソード・ワールド。ありがとう、グループ SNE。
ソード・ワールドのどんなところが好きなの?
ここまで説明した流れで伝わっているところもあるかと思いますが、私はこのよく考えられた世界観設定とその世界を舞台にどんなキャラクターたちが生きているかを考えるのがとても楽しいと感じています。ソード・ワールド2.5独自のいろいろと想像の余地のあるファンタジーの世界の中で、どんな人物がどのような性格で生きてきたのか。そしてこれから何を成し遂げていくのか…そういったことを考えたり、世界設定の秘密についてあれこれ考えるのが楽しいです。世界設定については滅茶苦茶膨大な量があるので気になったことを調べたり、サプリメントと呼ばれる追加ルールや世界観設定資料が載っている本を読んでこういうところがあるのかと知ることができます。正直資料を読んでるだけでも私は結構楽しいです。
また、戦闘や探索のためにどのような技能を取ってどういう戦い方、冒険の仕方をするか考えることも楽しいです。戦士技能をとりつつ神官として回復する技能を取ったり、錬金術で有利なバフデバフを与えたり、学者として敵として現れた蛮族の生態を見抜いたり…創作であれこれ考えるだけでなく、どうしたら仲間のみんなと効率よく敵を倒せるようになるか技能を取得することで出来ること一覧と豊富なアイテムや装備品を眺めながらあーでもないこーでもないと考えるのも滅茶苦茶楽しいです。
昔ゲームの攻略本などでアルティマニアと呼ばれる分厚い攻略本シリーズありましたよね?ああいうの見てるの好きな人は私と同じようにこういうところも好きなんじゃないかと思います。
個人的に特に好きな個所はファンタジーのこれかっけえなあ…とかこういう設定いいなあ…と思ってることが様々な組み合わせで実現出来るところだと思います。突然オタクの早口語りのコーナーになるんですが…例えば私みたいな中学二年生の魂をこじらせてる人にウケると思う種族がナイトメアナイトメアという種族です。
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夜坂.icon このソドワ2.5リプレイ小説「魔神使いと影光の学舎」の表紙右にいる黒髪の少年がナイトメアです
このナイトメアという種族はナイトメア一族が住んでいる村があってその村で生まれた…みたいな種族ではありません。
他の一部の人族種族(人間、エルフ、ドワーフ、リルドラケンと呼ばれる二足歩行する竜人の種族など)の親から突然変異で生まれてくるある一定の特徴を持った存在をナイトメアといいます。
一体何が突然変異なのかというと、彼らは親が上述の竜人であるリルドラケンだったりしたとしても必ず色白の人間に近い外見で生まれてきます。その上その頭には短い角のようなものが生えています。生まれながら鬼や悪魔のような外見ということです。どうしてそのような突然変異が起こるかの原理は不明ですが、このような角が生えているナイトメアは一般的な人族社会では忌避されています。どうしてかの説明は長くなるのですが以下に書きます。
このソード・ワールド2.5の世界には魂の穢れというものが存在しています。
前述したとおりソード・ワールド2.5は神の実在している世界観なのですが、この世界の生物は死んで生命を終えると魂が天に昇り、また別な存在として生まれ変わる輪廻転生が自然の摂理の世界なのです。しかし、魔法があるこの世界ではその摂理を打ち破ることができます。なんと、一度は死んだ存在であっても操霊魔法と呼ばれる魔法のひとつである蘇生魔法を用いることで、死んでから蘇生できるのです。
しかしそういった世界の理を破る行いには当然リスクがあります。それが、魂の穢れです。蘇生された存在の魂に歯この穢れが蓄積してしまいます。この穢れはシステム上最大5点まで溜まりますが5 点溜まった時点でまともな生物としての存在ではなくなります。ゾンビとか、アンデッドとかもっと恐ろしい世界の理に反するおぞましい不死の存在になってしまいます。たとえかすかな穢れであったとしても徐々に通常の人ではなくそういった不死者に近い存在になっていきます。頭に小さな角が生えたり、血を欲するようになったり、酷い時には皮膚が腐り落ち始めたり…。
なので、基本的には蘇生は一般社会では忌み嫌われ恐れられるタブーに近い行為とされています。特に、熱心に神を信仰している者からすれば非常に冒涜的な存在にも映るでしょう。このような存在に対して比較的偏見が薄いのは危険と隣り合わせで冒険をする冒険者くらいでしょうか。彼ら自身も危険な仕事ゆえに蘇生を頼ることがある立場ですしね。
また、この穢れをあえて意図的に宿すことで寄り強大な力を持たせようとして生みだされたとされる種族が人族と敵対している蛮族です。つまり蛮族は総じて生まれた時点で穢れているということになります。つまり穢れをもつということは蛮族に近い存在でもあるということです。こういった事情も合わさり、人族社会では穢れを宿している存在というのは人族の文明を破壊し、時に同族の命を奪う危険な存在に近い異物ということで、基本的には差別的な扱いを受けがちな存在と言えましょう。
つまり、このナイトメアという存在は人の親から生まれていますが、蛮族と同じように、生まれながらにしてこの世界で忌み嫌われる穢れを宿して生まれてきている、生まれながら差別を受ける可能性の高い種族です。そして、この頭から生えた角のせいで、医療や回復魔法の発達していない小さな町や村でナイトメアが生まれてしまうと母体を傷つけ母親を死なせてしまうことも多々あるといいます。必ずしもそうではないのですが、これらの事情が噛み合った結果、忌み子として捨てられたり育てられても扱いはよくなかったりと散々な目に遭いやすいのがこのナイトメアという存在です。
しかしそんなナイトメアですが、穢れを宿した蛮族が力を持っているのと同様に、戦闘などの場面においては通常の人間よりかなりステータスが高いうえに、端的に言って強いです。戦うときは異貌という種族特性を利用して、青白い肌と角ののびたより人外に近い外見に変化することで他の種族で受けるような戦闘時の制約を受けずに魔法を行使しながら戦えます。
なので、強いことが良いとされる冒険者の世界では重宝されることもある存在です。しかし、人によっては戦うことでしかまともに存在を認められず普通に幸せに生きることができないナイトメアもいたりするのでしょう。また、逆に周りの人に恵まれて育った幸運なナイトメアもいるかもしれません。彼らの寿命は長く正確には不明と言われていますが、戦いやこの過酷な生まれのために命を落とすものも多く、結局はよくわかっていないのだそうです。何だこの曇らせ設定の山!?
という形でナイトメアについて語りましたが、皆さんはどう思いますか?私はこういう設定大好きです。
ナイトメアには特に忌み子として生まれた存在であるという性質が強いためそういった社会的属性に対するエピソードがもりだくさんです。このようにソード・ワールド2.5の世界においてはその世界の中のたった1種族についてだけでも物語性を感じさせるだけの濃いバックボーンがあります。もし自分がこのナイトメアという種族で生まれたキャラクターを作るなら…と色々考えを巡らせるのは楽しいとおもいませんか?
ここで興味を持つ方にはまずルールブック1だけでいいので世界観設定と種族の設定などを読んでほしいです。こういった設定の奥深さが私が特に惹きつけている要素のひとつといっても過言ではありません。
ところでソード・ワールドのシナリオはどう用意したらいいの
ここで少し脱線しますが…遊ぶためのシナリオですがどうやって用意するんじゃい!という方向けに入手方法を案内すると以下のようになります。
・公式の発売している本のうちシナリオ掲載されている本を購入
・ソード・ワールドを楽しんでいるユーザーが作成したシナリオデータもしくは本を入手(販売しているものの場合は購入)
・シナリオを自作する
遊ぶためのルールブックを購入するとサンプルのシナリオは掲載されています。しかし数も限られてますし、いきなり自作するのは難しいですよね。そういう方でも、公式発売のシナリオ掲載されているタイプの本を購入したり、有志の方の公開されているシナリオを遊ぶことができます。有志の方のシナリオは主にTALTOと呼ばれるサイトやBOOTHなどで公開されていることがおおく、人によっては個人サイトなどいろいろな配布方法があるようです。お探ししてみてください。
また公式シナリオや有志の方の作成シナリオの一部にはゲームブック形式(小説を読みながらこのあとどうする?のように選択肢などが出てAかBか選んで該当のページに進む…みたいな遊び方をする本)で遊べるソロシナリオもあったりします!ですのでこの世界観気になる~!遊びたいけど人と都合をあわせるのが難しいぞ~!という方でもソロシナリオをからでしたらひとりで指示に従いながら遊ぶことができます!
※個人的にこのあたりの本でおすすめのものなどもありますから最後の興味のある方へのページでご紹介します。
ソード・ワールドのちょっと難しいかもしれないところ
ソード・ワールド2.5はTRPGの中では結構ルールが複雑と言われている部分があります。
実際その通りだと思います。というのも、こういう時はどうしたらいいのというシチュエーションがかなり細かく設定されているためです。
そのせいで、ルールが複雑だとなあとぱっと見どうしても敷居が高く感じられる要素が強い側面があるかと思います。実際、私も楽しそうと思ってルールブックを手にして、自身でゲームマスターとプレイヤーキャラクターを兼任しながら遊んでいますが、普通にその時ルールの判断ミスに気付かず進行したということを割と頻繁に経験しています(参加者全員初心者なのでお互い気付かないなんてことはよくありますし)
勿論、気づいた場合後から修正していますが、そういう意味ではまあ何度も間違ってるくらいルールがあるのは事実です。
しかし、それは同時にファンタジーという非日常的な世界観でありながら、それだけやれることが多く、いろんな場面を想定していることの示唆でもあるとおもいます。豊富な世界観設定、やれることがおおすぎるがゆえに発生した難所と言うところでしょうか。魅力と同時に発生する箇所の一部でもあるんじゃないかとおもいます。
とはいえ、上述の部分はあくまで細かい部分やちょっと変わったシチュエーションなどの部分の話です。基本的なシステム自体は2つのサイコロを振って出た目が目標の数値より大きいかどうか、で成り立っています。この点はほとんど一貫していると思います。なので、基本的な部分自体はルールブックを見ながらサイコロを振ってみると覚えやすい内容ではあると思います。
なのでもしここまで読んで興味があるけど敷居が高そうと思った方々でも、基礎的な部分のルールに目を通して確認したうえで、それでも例外的な部分や細かくてわからない不安な部分は、事前に確認したり、その時々でGMなどの進行役の人に聞いたり自身でもルールを確認しながら遊んででも十分ではないか?と個人的には思っています。
それにソロで遊ぶこともできますし、何よりゲームなんだから参加者がみんな楽しんでやれたらいいんじゃないかなあと思っています。
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もっと詳しくソード・ワールド2.5を知りたい方へ
この記事を読んで興味があるのでもっと知りたい!と思ってくださった方向けに公式サイトや初心者向けに色々なことを詳しく教えてくれている動画やサイトをご紹介します。
https://youtu.be/c1PKdsHr1tY?si=R9AgBx-LTy_ztP9P
こちらは ソードワールド2.5制作者である北沢慶先生がゲーム進行役であるGMをされたときのソード・ワールド2.5の初心者体験卓のリプレイ動画だそうです。そのためこの動画には初心者向けにソードワールドはこんなかんじだよ~って説明もついているんですが。本当に滅茶苦茶わかりやすいです。当然原作者様だしなあ。続きの動画を見ることで実際どんな感じで遊んでいるかも確認でき、わかりやすいので気になった方には一番おすすめです。というか見てほしい…。
ドラゴンブック編集部によるソード・ワールド2.5の紹介
ソードワールド2.5シリーズを出版している編集部によるソード・ワールド2.5の紹介です。こちらのnoteには他のTRPGの概要説明もありますから気になるものがあればそれを見るのもよいかと思います。
ソード・ワールド2.5 入門用覚え書き
世界観の概要からキャラクターの作り方までいたれりつくせりな先人の方の情報です。キャラクタービルドなんかはとくに初めてだとわからないと思うのでルールブックかった方はぜひ…!
BOOK WALKER
角川系列の電子書籍取り扱いサイトです。興味を持って本を買いたい!となった方のうち電子書籍でも構わないという方にお勧めなのがこちらです。このサイトの何がすごいってソードワールド含む角川系列で取扱っている電子書籍化されたTRPG作品の大半を定期的におよそ半額程度の莫大なポイント還元セールで販売している点です。ポイント50%還元で買うとなんと定価の半額で買えちまうんだ!そして初めて利用する場合は50%ポイント還元と更に初回50%還元が重複して税分以外100%還元というわけわからないことが起こったりします。私はセール時期を狙ってここでサプリメントと呼ばれる拡張ルールやデータが載っている本を買い漁っています。
以上!手短になりますがソード・ワールド2.5の紹介記事でした!
この記事を見てソード・ワールド2.5に興味を持ってくださる方がいると嬉しいんですが…。もし、気になる、もっと知りたいという方がいたらぜひ声をかけてください!一緒に遊んだりしましょう!
というわけで興味のある方はぜひともよろしくお願いします~