beer
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ビール.iconビール好きによるビール好きのためのビールのページビール.icon
ビールは紀元前4000年から飲まれてきた人類の叡智です.
そんなビールの魅力を伝えて1人でもビールに興味を持ってもらえたら幸いです.
ビールについて
ビールは主に麦を原料に醸造したアルコール飲料の1種です
麦が使われることが多いですが,麦以外の原料が使われたり,副原料が入っていたりします
明確に法律で決まっているわけではありませんが,基本的にビールとは麦 ホップ 水 その他原料の3つから作られます
麦
ほとんどのビールは大麦(二条大麦)から作られますが六条大麦や小麦から作られるビールもあります
麦以外でも一応はビールを作ることは可能で,変わり種としてお米から作られたビールもあります
ビールの製造の過程では麦は麦芽というものに加工されます.
ビールはワイン等と同じく醸造酒なので糖を発酵させてアルコールにするのですが,麦は主にデンプンしかありません
そこで,麦を発芽させてデンプンを糖にする酵素を発生させてから発酵によりアルコールを生成します
この発芽した麦のことを麦芽と言います
ホップ
ホップとは植物の一種で,このホップによりビール独特の香り,苦味を生み出します.
ビールがビールらしいのはホップのおかげです.
ホップにもアロマホップやビータホップなど様々あります.
水
ビールの9割以上は水であるので,水も重要な要素の1つです.
ビール醸造に使用する水は醸造用水とよばれ,作るビールの種類によって硬水か軟水かが決まります.
一般的に濃い色のビールは硬水,淡い色のビールは軟水が使われます.
その他原料
その他原料が無くても良いですが,ビールの味の調整のために使われます.
米やとうもろこし,デンプン,糖類,着色料などが使われます.
日本の法律ではビールには使用して良いその他原料の量の比率が決まっており,この比率を超えた場合はビールではなく発泡酒に分類されます
ビールの製造
大雑把に書くと
麦芽をつくる => 水,麦芽,その他原料から麦汁を作る => ホップを入れる => 発酵させる => 濾過する => ビール.icon
です.
製造する中で,麦芽を作る時に麦をローストするかしないか,水は何を使うか,ホップは何を使うか,入れるタイミングはいつか,発酵は上面か下面か,等様々な違いにより多種多様なビールが出来上がります.ビールの種類は1000以上あります.
ビールの種類
上記のようにビールには沢山の種類がありますが,大きく分けてラガーとエールの2種類があります.
製造の上でラガーとエールが決まるタイミングは発酵です.
酵母の種類により発酵の種類が変わり,タンクの中で発酵する場所の違いから上面発酵酵母と下面発酵酵母と呼ばれます
上面発酵酵母で作られたビールをエール,下面発酵酵母で作られたビールをラガーと言います
まずはラガーとエールの違いを抑えておけばokです.
ラガー
ラガーは下面発酵酵母を使用し,低温(10℃前後)で長時間かけて発酵させるスタイルです.
爽快で喉越し爽やか,スッキリとした口当たりが特徴で,世界的に一番飲まれてるビールです.
ラガーのビールには主に下記のような種類があります
ピルスナー
メルツェン
ヘレス
ドゥンケル
ポーター
エール
エールは上面発酵酵母を使用し,常温(20℃前後)で短期間に発酵させるスタイルです
ビールの中では一番歴史が古く昔ながらのビールです
エールはラガーと違い麦芽の甘みや香ばしさが強く,ゴクゴク飲むのではなく香りや旨味を味わいながら飲むビールです
エールのビールには主に下記のような種類があります
ペールエール
IPA(インディアペールエール)
ヴァイツェン
スタウト
ちなみに
日本でよく飲まれてるビールはスーパードライ,プレモル,ヱビス,サッポロ等がありますがすべて同じ種類のビールです
これらはラガーのピルスナーという種類で,ピルスナーはたしかに世界的にも一番飲まれてるビールです.
しかし,日本ではメーカーの戦略により「ビールと言えばコレ!」みたいな感じに広まっているのでとても勿体無い気がします.
世界にはもっといろんな種類のビールがたくさんあり,日本でもクラフトビールとして色々作られてます.
スーパードライもいいですけど,もっと別のビールにも目を向けると色々楽しめますよ!!
ビールの魅力
ビールの飲み方
ビールは五感で飲むお酒だと思います.
視覚 ビールの色(グラスをビールに注いで色を見る)
聴覚 ビールを注ぐ音(炭酸が弾けながら注がれる音)
嗅覚 ビールの香り(飲む前にグラスのビールから香りを楽しむ.美味そう!)
味覚 甘み,酸味,苦味などが複雑なバランスで舌の上を流れる(くぅー!)
触覚 ビールが喉を通る感覚(さいこう)
おすすめビール
のんびり追加していきます.
ピルスナー ピルスナー.icon
ヴァイツェン ヴァイツェン.icon
エール,IPA エール.icon
スタウト,ポーター スタウト.icon
銀河高原ビール ヴァイツェン.icon
小麦でできたビール.苦味が殆ど無く,ビール苦手な人でもだいぶ飲みやすいです.バナナのような香りがします.
よなよなエール エール.icon
長野の美味しい水で作られた美味しいペールエール.香りが強く,苦味もしっかり感じます.色々賞をとってるすごいやつ.
COEDO 鞠花 エール.icon
アホみたいに美味しいIPA.IPAなので苦さはもちろんだが,華やかな香りが凄まじく美味しさにビビる.発音が似てるのでよくマリファナに間違えられるが,鞠花をキメるとか話している人が居るのであながち間違いではない.
お店で買うのは難しいかも…
ギネス スタウト.icon
世界的にも有名なスタウトビール.コーヒーを思わせる濃厚な味が特徴.ギネスには公式で飲み方が決まってるので是非専用グラスで飲んで欲しい. Q&A
Q.発泡酒とはどう違うんですか?
A.日本の法律上では「その他原料」がたくさん入っていたら発泡酒に分類されます
我が国の酒税法では、使用原料と麦芽の使用割合により、ビールと発泡酒を区分しております。
イ ビール
ビールは、A 麦芽、ホップ及び水を原料として発酵させたもの(麦芽の使用割合100%)及びB 麦芽、ホップ、水及び麦、米等の特定の副原料を使用して発酵させたもので、麦芽の使用割合が約67%以上のものをいいます。
ロ 発泡酒
発泡酒は、麦芽又は麦を原料の一部とした発泡性のある雑酒で、具体的には、A 麦芽の使用割合が約67%未満のもの、B ビールの製造に認められない原料を使用したもの、C 麦芽を使用せず麦を原料の一部としたものが該当します。
つまりは
ビール:麦芽の使用割合が約67%以上で,国の定める原料を使っている
発泡酒:麦芽の使用割合が約67%未満,又は麦芽の使用割合が約67%以上だけど国の定める原料以外を使っている
という違いがあります.もっと大雑把に言えばその他原料がたくさん入ってたら発泡酒になります.
違いを分けているのはかかる税金が異なるからです.
ビールと発泡酒を区別しているのは日本の法律なので,国によっては日本で言う発泡酒の様なお酒もビールとして飲まれているところもあります.
参考文献