ノートンの携帯品に対する考察(2021/09/09 18:15)
地层石蛋
「地层」で階層、「石蛋」で石の卵。
直訳は「階層の石卵」 「卵の化石」みたいなかんじなんですかね。
ノートンの衣装や携帯品の一部は石にちなんだものがあり現状でR衣装は全て石の名前、
携帯品にも琥珀があったと思います。
SSR「プラネタリウム」が空に浮く石(星)をモチーフにしたものとしたらこちらは地に埋まる石をモチーフにしたものかと。
https://scrapbox.io/files/6139cacfc9cb15001f4b29d6.jpg
形はこんな感じ
まず形は完全に卵です。
黒い卵で大地の新たな切れ目のような紅い「裂け眼」がありしかしそれがあるのは前面だけのようです。
頭頂部には蕾のようなものがあり(恐らく何かの花をモチーフにしていると思いますが私にはわかりません)
材質は恐らく玄武岩(玄武岩は溶岩が冷え固まった時にできる「火成岩」の一つ)でしょう(参考ページ) (以下サイトから引用)
"黒い玄武岩には磁鉄鉱(Fe3O4)の微粒子がたくさん含まれる場合が多い。このようなものはひもに吊した磁石が吸い寄せられる。なお,赤鉄鉱(Fe2O3)を多く含む暗赤色の玄武岩はあまり磁石につかない。"
つまりこの携帯品そのものが磁力を帯びているのです。
卵の象徴として「リンゴとは反対の魔除けであり人の死の迷路(ラビリンス)からエリュシオン(極楽)へと導いたとあります。そこから察するにノートンの「暗い場所」(ラビリンス)への恐怖があり「明るい場所」(エリュシオン)への願いがあると考えられます。
土台はエッグカップで間違いないでしょう。エッグカップの歴史は古く古代ローマ帝国にさかのぼります。
その時は銀製のエッグカップ(エッグサーバー)だったそう。これを専門に集める人もいるみたいですよ。
エッグカップって実用性の面から言ったら全くでコレクター用に見えます。
そしてその「コレクター用」のものに石の卵をノートンはのけってるわけですよ。
さらにその卵はバンドで拘束されてこれ以上割れないようになっています。
「光を望みながらそれが実現するとは思っていない」=望むこと自体が無価値である。
というのが一つ。もう一つはその卵には「神」が宿っている。
だが神は神でも「邪神」でありノートンはそれらが孵らないように余りにも儚すぎるバンド(理性)でしばりつけている。
よくみると土台部分と蕾、そしてバンド部分は色が違うんですよね。
恐らく黄色がかった部分は真鍮ではないでしょうか。かの有名なソロモン王は真鍮の筒に72の悪魔を封じ込めました。
(魔術に置いて割と真鍮はお仕事なさってる)
だがその悪魔は所詮"悪魔"でしかない。ノートンのしばりつけようとしているものは邪ながらも「神」。
このノートンの足掻きこそ「無価値」で「無意味」であるという証かもしれません。
※どうでもいい追記
これを見た時の私の感想↓
https://youtu.be/E86nqlODc28?t=141
以上、ノートンのSSR携帯品を見て興奮のあまり勢いで文章を書いた中国語歴1.5日の私でした。
参考書物
イメージシンボル事典(アト・ド・フリース著)
ーーここから下は参考にした書物から移しただけの文字列ーー
卵の象徴(以下引用)
”ギリシアでは(卵はタブーとなっていた) a,ネメシスはゼウスのしつこい求愛から逃れようとしてハクチョウの姿に変えたが、このハクチョウの卵から産まれたのがトロイのヘレンである(中略)(トロイの)ヘレンはエウリュノメと同じような女神とされる”
"b,レダはハクチョウに姿を変えたゼウスによって孕まされ、卵を生み、双子のカストルとポリュデウケスが孵った。レダはネメシスとなった。異本では、ゼウスとネメシスが交わって生まれた卵を、レダが偶然見つけ、それを持ち帰って孵化したとされている"
"C,牧神パンは、キツツキ、ないしペネロペ-アヒルの生んだ卵から生まれた"
象徴(関連があると思われるものだけを抜粋)
復活、(太陽の)復活(故に赤く塗られることが多い)、リンゴとは反対の魔除けで、人を「死の迷路」(labyrinth
)から脱出させ、エリジウムの園(極楽)へと導いた。
墓に入れられた、(有史以前)不死、地下墓地(永遠の幸福のための贖い))通過儀礼、北欧神話(白卵酒。力と知恵を授けるミミルの飲み物)
レオンティーンズは息子に「お前は卵を金と思って受け取る」つもりかと詰問するところから、ほとんど無価値なものを表す。
【民間伝承】普通の卵は基本的に不吉
石の象徴
統一、団結、神(多くの神は石や穴から生まれる(ミトラ教))
石を手にしたユピテル(ローマ神話の主神)にかけて誓う事は聖なる誓いを意味した。
隕石(特に四角い形)は信仰の対象となった。
(石崇拝はアポロ、ヘラクレス、ポセイドン、ヘルメス崇拝の1形態)
神が最初に作った固形物(岩)
王は石から生まれた。
聖杯伝説では基本的な象徴の一つ。
石から作り出された人間。クロノスと乳ウラノスが母の「大地」と交接していたとき、その正規を石の鎌で切り落とし、背後に投げ捨てた。するとその性器から三人の姉妹エリニュスたちと地下の巨人族ギガンテスが生まれた。=睾丸の象徴
例えばドルイド教徒の間では、石は一般的に樹木崇拝と結びついている。
原始的な神の武器
黒い石:罰、有罪、敗北、拘束
ヘレネの「血のしたたりおちる石」:
互いにこすりあわせると血をしたたらせる石で、ヘレネはこれを夫パリスの情熱を燃え立たせる媚薬として使った。パリスはこの石に毎年子供を生贄として捧げ、ヘレネによる殺害を免れ、彼女の配偶者として生き残った。
民間伝承
丸い石:呪いをかける時に使われる(ケルト)
ーーーーー