レチタティーヴォ
レチタティーヴォとは、オペラやオラトリオ、カンタータなどで、話し言葉で語るように歌われる部分です。イタリア語で「叙唱」を意味し、ことばの自然なリズムやアクセントを生かして歌われます。
レチタティーヴォは、劇の状況や物語の展開を説明するために用いられ、美しい旋律を歌い上げるアリアとは対照的です。レチタティーヴォは独立した楽曲として存在することはなく、アリアなどに結び付きます。
レチタティーヴォには、チェンバロ伴奏とオーケストラ伴奏の2種類があります。チェンバロ伴奏のレチタティーヴォは「レチタティーヴォ・セッコ」と呼ばれ、「セッコ」は「乾いた」という意味です。