モテット
モテットとは、聖書の詩編などを歌詞とする多声の宗教声楽曲で、中世からヨーロッパで発達しました。音楽用語として、曲種(ジャンル)であると同時に書法(スタイル)でもあります。
モテットの起源は、13世紀以降に発展した世俗的なポリフォニー歌曲と言われています。初期のモテットは聖歌に基づく定旋律の上に二声部をもち、異なる歌詞で歌われていました。ルネサンス期以降はミサ通常文によらない多声の宗教的声楽曲としての性格が強まり、礼拝で演奏されました。