テンポ・ルバート
テンポ・ルバートは、訳せば「盗まれた時間」という意味であり、本来的には音符の音価の一部を奪い、他の音符に付与することを意味していた。したがって全体のテンポは変化しなかった。19世紀以降ではこの概念は退化して、柔軟にテンポを変えるという意味で用いられるようにもなった。 テンポ・ルバートの記譜された実例は14世紀に遡る。