IDとパスワードを覚えているだけではアカウントを守れない
新しい自作PCを組んだことを契機に、ネット環境の見直しを進めている。
その作業の一つとして、パスワード管理マネージャーを全件棚卸しした。
最終更新日が2022年になっていたので、約4年ぶり……ということになる。
ちなみに4年前は今回よりもさらに散らかっている状態で、
中でも問題だったのは、登録する際のメールアドレスがバラバラすぎたことだ。
「今の気分で登録先のメールアドレスを選びました☆」としか思えない有様であった。
そこで前回は、とにかく一つのメールアドレスに集約することで、
「このメールアドレスさえ確認しておけば大丈夫!」という状態になるように整理を進めた。
これ自体は功を奏して、無事に不要なメールアドレスを駆逐できたわけである。
……のだが、お察しの通り、一つのメールアドレスですべてを運用すると、
仮にこのメールアドレスが使えなくなった時に、最悪ほとんど身動きが取れなくなる懸念がある。
そこで今回は、重要な連絡先はそのまま残しつつ、
通販や創作サイトには別のメールアドレス用意して、さらにエイリアスを付けて管理することにした。
数にして実に150件以上。
一件一件チマチマ進めるほかなく、丸二日掛かってしまった。
しかし全件整理後は、漫画全巻がナンバリング順に並んだ棚のようにサッパリしたもの。
ようやく胸のつかえが取れた気分に落ち着いたのであった。
めでたし、めでたし。
***
――と、ここからが後日談。という名の《本編》である。
実は、IDとパスワードを記憶しているにも関わらず、
なぜかログインできないサイトがそこそこあった。
これが1件、2件程度であれば、
「4年前に整理したとき、作業ミスでもしたんかな~?」と軽く流して終わるところだが、
10件近くにもなると話が変わってくる。
作業ミスではないと確信できる理由としては、
一つに集約したはずのメールアドレスでパスワードを問い合わせても、何も反応が返ってこないためだ。
ということはつまり――
「サービス提供側でアカウントを無効にされた」ということではないだろうか。
もしそうであれば、これはなかなか悲しい話で、
「お、このサイトまだまだ元気にサービス継続しとるな!元気しとるか~?」(ログインポチー
「えっと……ごめんなさい。どちら様ですか?」(アカウントが見つかりませんでした
みたいな仕打ちを食らっているに等しい。
「パスワードは強固なものにした上で絶対忘れるなよ!」とかいちいち注文付けてくるクセにさあ……
お前のほうこそ忘れてんじゃねーよ!
特にヒドかったのは、資格試験の確認サイトでこの事象が発生したことである。
かなり前の資格とはいえ、当時はがんばって取得したものだから、貴重な白歴史が一つ消えてしまった。
資格でさえ、ローカルやアナログで管理しておくべきだったとは夢にも思わなかった。
もちろん、4年も作業を後回しにしていた自分にも一定の非があるのはわかっている。
「《年イチ》くらいで見直すのが理想」などと指摘されても仕方ない話ではある。
しかし一度キレイに整理すると、なんやかんやで4年くらいは何とかなってしまうものなのだ。
***
サービス提供側がセキュリティだのコンプラだのを重視した結果、
ユーザーがまだ必要としている情報まで消されるようになったのなら――
まったく、皮肉な話ではないだろうか。
2026-06-04 2026-06-04