寛容と孤独
週末金曜日の定時10分前であったとする。
すべての業務を終わらせ、あとは定時が来るのを待つだけだ。
リーダーは人当たりの良い人物で、
「やることやったら帰っていいから!」
と言い残して、その日は都合により先に帰宅してしまった。
今は一人で作業している状況だ。
この時、
10分くらいだし、片付けの準備してたら定時になるしもう帰っちゃうか
規則として定められているのだから、必ず定時まで業務を継続しなければならない
といった判断のさじ加減は、おそらく人に拠る。
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ちなみに私は前者 of 前者
なんなら10分といわず更なる記録更新を狙ってみたくなるタイプの人間なのだが、
前者のノリで後者の考えの人に話しかけて、よく怪訝な顔をされる。
確かに後者はぐうの音も出ないほどの正論なのだが、一度こういうやり取りがあると、
「あ、この人には冗談が通じないんだな」
と考え、今後は隙を見せないように立ち振舞うのは当然の帰結だ。
本心:
「えええええ!?!?www逆に????wwwえ、逆に帰らないヤツおりゅ!???www」
建前(feat. 神妙な顔つき):
「いえ、これはやはり許されないことでありましょう……心情として汲む余地もございますん……」
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特にSNSなどの不特定多数のコミュニティにおいては、どちらの考えの人もいるのが普通である。
今所属しているコミュニティが居心地良く感じるのは、前者のノリがある程度許されているからだ。
しかし後者は正論であるため一言が非常に強く、いずれは後者の声が全体の空気を支配してしまうだろう。
その兆候を感じたタイミングで、私は再び孤独になると思う。
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wrote 2024.01.20