2025/05/20仕事辞めたい
仕事を辞めたい。
辞めたいというかもうほとんど「辞める」まできている。
昨日、着替えて玄関の前まで行ったのに結局休んだ。涙が止まらなかった。
もはや限界だと認めざるを得ない。
ここで辞めなかったらいつ辞めるのかわからない。
今も混雑した電車の中で座り込みたくてたまらない。
だけどいざ「やめる」行動を具体的に考えると足がすくむ。体が固まる。
どうしたらいいのかわからなくなる。混乱する。
説明ができない。
精神的な不調でやめたいなんて、言えない。
言えないのは、私が規範を内面化しているからだ。わかっている。
これまでずっと秘密にしてきたことをカミングアウトしなければならないような、そんな重い気分になる。実際はそんな重い話でもない。
でもいくら考えても「やめる」という結論からは逃げられない。何度も考えて、もう「やめる」なのだ。自分の中で答えは出てる。
でも「どうして?」「次はどうするの?」などの質問に答えないといけないと思うと、到底言い出せる代物ではない、という気がしてくる。
それが結局私の胸や足を重くしている。
季節の変わり目の不調がずーっと続いているような感覚
職場にたどり着いたが、上司に不調をきづかれ、早退することになった。
もう、自分の中では今までとは違う感じがしていることには気づいている。
気づいてもらった上司に自分の状態を話しておこうと思い、そうした。
せっかく早退したので、行こうと思っていた婦人科へ行った。本当はピロリの結果が出てからにしようと思っていたのだが。
自分ではこの不調が精神的なものだとわかっているが、身体にも出てきていることも確かだった。まあ胃の方は本当に精神的なものなの?という疑いはあるが、胃カメラの結果所見なしだったので……。
3時間ほど待合室で本を読みながら待った。
その間、「私はなぜここにきてしまったのだろう…」と思った。別に、さほど強い症状があるわけでもないし、仕事を辞めれば多分済む話なのだ。対症療法としての薬をもらって、また仕事に行けるようになりたいわけではないのだ。私の今の困りごとを、医学で解決なんかできないのに。ただ、相談したいだけなのに……。
しかしそんな気持ちも3時間も待っていると落ち着いてどっかへ行ってしまう。診察室に呼ばれ、緊張しながら中へ入ると、医師はひとこと「しんどいね」と静かに言った。
それで私は、「どう説明しよう」などと考えていたことがすべてすっ飛んで、「はい。ちょっと体調が良くなくて…」としか言えなかった。医師は何も言わずに私を診ていた。私は「それで…仕事に行くのがしんどいです」と続けた。
私が問診に書いた諸症状について確認されたが、すべて「そうですね」としか答えられなかった。だって、「そう」なのだから。ここでなんか「別にそんなに酷いわけじゃないんですけど…」みたいなことを言ったとて何になるのか。「ここは婦人科だから月経と関係しているかどうかってのがすべてだと思います」と言われて、私は多分防衛の意味で、笑みを浮かべた。婦人科だから。私だってそう思う。自分の不調は完全にメンタルからきていて、多分今回のは月経とは関係がない。月経と関係のあるメンタル不全もずっとあるが、今回のは多分、違う。
医師は優しかった。「別に入り口はどっちでもいいんだよ。来やすいところに来てくれればいいの。またしんどかったらきて」と言って、漢方を処方された。
処方箋を手に私は混乱していた。私はこんなに今しんどかったんだっけ?薬をもらうということは、これで回復してまた仕事を頑張れってこと?ていうか私の今の状態って何?
仕事を早退して、別に激しい痛みもないのに、病院で診察を受け、薬を処方されている今の状態が、よくわからなかった。でも、なんかずっと泣きそうだった。
実感がわかないまま薬剤師に薬の説明を受け、ドラッグストアで買い物して、その間ずーっとぼーっとしていた。身体はひどく疲れていて、心は泣いているようで、しかし脳だけは冷静だった。
離人感があった。最寄駅に着く直前の電車内では泣いていた。