小田部胤久『美学』
序文
人文系学問において、最良の入門書は平易に書かれた解説書ではなく古典
解説書は一瞬わかった気になるがその後の足がかりがない
美学にとってカントの『判断力批判』こそが古典の名に値する
しかし入門書にはならず大半が挫折する
美学は18世紀半ばにバウムガルテンによって作り出された哲学的学問
aesthetica ラテン語
aisthêsis ギリシア語で「感性」という意味
感性の学を意味するが、「芸術の理論」「美しいものの学」とも規定している
「感性」「芸術」「美」の三つの主題が一つに収斂するところに美学は成立した
「美的」ならびに「適意」という訳語について
hysysk.icon 分かる訳ない
第I章 美の無関心性
趣味とは美しいものを判定する能力と定義