文献管理ソフトに関する案内@OMU
公開:2023-10-21
論文などの文献の書誌情報を管理するためのソフトウェアについて説明
在学中は有料相当のソフトウェアを無料で利用する権利がある
まとめ
結論
学部生のうちは、無料で利用可能なMendeleyまたはZoteroを選ぶのが現実的。
PDFファイルをクラウドに保管・同期させる場合は前者を選ぶとよい。
大学院生、特に研究者志望の場合はこだわり条件で選んでもよい(後述)。
ただし、現役の間は一生付き合うことになるので、サブスクリプションやアップグレードのコストが無視できない。
エクスポートすれば、卒業・修了してからも別のソフトに移行できる
ほとんどのソフトでは、日本語の扱いに一定の妥協が必要。
補足事項
参考文献リストのスタイル設定を省力化したいだけの場合はBibGuruを使うとよい。
登録不要・無料で利用可能 https://www.bibguru.com
Paperpileの開発元が提供しているサービス
筆者の現状
メイン:Paperpile
理由
動作が軽快で、機能がゴチャゴチャしていない
Google Driveの容量さえ確保できればストレージに困らない
ただ、複数人で編集可能な共有ライブラリ機能が無いので、共同研究の際に困ることが増えてきた
EndNoteへ移行すべきかも? と思いつつある
サブ:Mendeley & Zotero
システマティック・レビューを行う際など、メインと分離しておきたいデータの保存先として利用
ソフト別の簡単な紹介
利用経験あり
Mendeley(メンデレー)
https://www.mendeley.com
在学中はアカデミック版を無料で利用できるので、特にこだわりがなければ、学部生・院生ともにこちらを推奨。
以前はSNSなどを備えており多機能だったが、現在はクラウド型の文献管理にフォーカス。
Zotero(ゾテロ)
https://www.zotero.org
無料プランでも十分使えて、オープンソース。
有料プランを契約すると、クラウドストレージの容量が増える。
ファイルの保存場所をDropboxなどの同期フォルダに指定すれば、独自のクラウドを利用しなくてよくなる。
EndNote(エンドノート)
https://www.usaco.co.jp/endnote
古株の定番ソフトだが、基本的にプロ向けで高価(6万円オーバー)
英語と日本語で異なる書式を設定できる稀有なソフト。
Paperpile(ペーパーパイル)
https://paperpile.com
Google Driveありきで動作するウェブアプリ。
有料ながら競合よりも安くて動作が軽く、iOS/iPadOS版アプリも存在する。
Papers(ペーパーズ)
https://www.papersapp.com
運営会社の合併でReadCubeと統合された。
利用経験なし
DEVONthink(デヴォンシンク)
https://www.devontechnologies.com/apps/devonthink
MacとiPad向けでは、こちらも密かに人気の模様。
#ゼミ補足資料