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東京大学大学院情報学環
ヒューマンオーグメンテーション学(ソニー寄付講座)
第4回セミナー「存在の拡張」
2018年11月29日、福武ラーニングシアターにてソニー株式会社による寄付講座「ヒューマンオーグメンテーション学」の第四回セミナーが開催されました。前回までの「知覚の拡張」「身体能力の拡張」というテーマに続き、今回は「存在の拡張」をテーマとして、3名の識者による講演およびパネルセッションが行われました。
名古屋大学戸田智基先生による講演では、コミュニケーションにおける音声変換技術の有用性、技術の普及に向けて正しい社会的認知を得ることの重要性が語られました。また、東京大学鳴海拓志先生からは、VR/AR技術により知覚・行動・認知を変容させる多くの研究事例の紹介とともに、他領域の技術者、デザイナー、アーティストとの協働の必要性も強調されました。同講座の石黒祥生客員准教授による講演では、身体・存在・認知の拡張に関する暦本研究室の研究実績が紹介されました。 同講座の暦本純一教授も参加したパネルディスカッションでは、各々の研究領域での課題や動向をもとに、学際的な協働の必要性や研究を社会に広めていくための倫理面等の課題、そして「存在の拡張」に関する研究の今後の動向について議論が交わされました。
記事・写真:高田一輝(修士課程)