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ヒューマンオーグメンテーション学セミナー#1 知覚の拡張と能力獲得の未来
2017年6月1日、福武ラーニングシアターにてソニー株式会社による寄付講座「ヒューマンオーグメンテーション(人間拡張)学」の第一回セミナーが開催されました。情報学環教授の暦本純一が提唱するヒューマンオーグメンテーションのコンセプトについて3名の識者による講演およびパネルディスカッションが行われ、学生や社会人を合わせ200名あまりが参加しました。
ヤフー株式会社安宅和人氏による講演では、AIによる単純労働の自動化が進む中で人間が為すべきことについての示唆から、ヒューマンオーグメンテーションという概念の重要性が強調されました。また東京工業大学伊藤亜紗准教授からは、障害を持つ方々がどのような感覚を持っているかについての研究内容をまじえ、私たち人間のもつ感覚の面白さについての講演が行われました。同講座の味八木崇特任准教授による報告では、ヒューマンオーグメンテーションに関わるこれまでの研究実績や最新の成果についての紹介がなされました。 パネルディスカッションでは情報学環教授の暦本純一も参加し、3名の講演内容をふまえて人間拡張という分野の今後の動向や、研究の役割について議論が交わされました。今後も本講座ではヒューマンオーグメンテーション分野における最先端を切り拓く人材の育成を行っていきます。
記事・写真:城啓介(修士課程)