経営陣と現場の距離は、社員規模に比例しない
風通しが悪い十数人の組織にいたときに不満や不信感がぬぐえなかったことがあるのに対して、情報の透明性が高く、1人1人の社員に耳に傾ける文化と制度がある10万人の組織では、組織運営という点では全く文句がないどころか驚嘆すらしていました。
タイトルの通り、規模によらず透明性があったりなかったりする、ということですかね june29.icon
(1)全社員が参加・閲覧できる場で経営陣が生の声で話すこと
経営陣が話をする内容については当然なにも書けませんが、元ITジャーナリストとして、「これは話しすぎではないか?」と思う程だったとだけ書いておきます。私はその驚嘆すべきオープンさを、経営陣から社員に対する信頼と敬意として受けとめていました。
(2)社員が声を届けるチャンネルを常にオープンにしておくこと
Googleは会社が成長するにつれてTGIFで直接質問を受けるのがどんどん難しくなったので、Doryと呼ばれるツールを開発しました。これは、sli.doのような質問ツールと同じです。どこの地域の社員でも経営陣に質問ができ、皆が聞きたいという質問が投票で上位に来るようになっています。
人々が聞きたいことを聞けるオフィシャルな経路があると、結果として陰口が減りそうだな〜と思った june29.icon
(3)経営陣が上から目線ではないこと
社員への敬意がないと思う言葉に、以下のようなものがあります。
・経営者が朝三暮四と現場に言われるのは仕方がない。持っている情報の質や量が違うのだから
・経営者目線でものを考えられる社員が少なすぎる
・知らなかったかもしれないが、すでに意思決定済み。実行するのがあなたであっても、これは上位レベルで決まったことで、あなたには関係がない話だ
・経営課題について、いちいち全社員が知る必要はない
実態として能力やレベル感がさまざまであっても、持てる能力を最大限に発揮してもらうことを目的とするなら、情報はできるだけ流通させるのが、今の時代には正解ではないかと思います。
ぼくもそう思います june29.icon
情報の取捨選択ができる人材であれば、情報の流量は多ければ多いほど良いはずです。それに、情報の偏在は、政治家タイプの跋扈を許す悪い権力の発生源にもなります。
共感します june29.icon
Googleという組織にいて、私は情報を探すストレスから人生で初めて解放されたように感じていました。社内をググれば全て情報はある、というほどに極度の情報共有状態です。
Googler の人から「社内をググる」って聞かせてもらったことがあって、ここにも出てきた〜と思った june29.icon
(4)述べた意見が軽んじられたり、不利な扱いを受けないと社員が理解していること