交流とフローの話
ここで少しスケールを大きくする。もともと日本列島は東アジアの北と南をつなげる陸橋だった。そこは北と南の文化が交流する場所だった。人々が出会う場所には交易が生まれる。交易がある場所には情報が集まる。情報が集まる場所には人が集まる。ここに正帰還ループが発生する。日本国という形が出来上がるずっと前からそういう場所だったわけだ。
ミハイ・チクセントミハイは「フロー体験入門」で、人は他者との交流でフローを体験すると言っていた。フローは「チャレンジ」と「スキル」のバランスの中で発現するからだ。未知の文化との交流はとてつもなく大きく刺激的なフローを生んだに違いない。