モラルの起源
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モラルの起源―道徳、良心、利他行動はどのように進化したのか | クリストファー ボーム, Christopher Boehm, 斉藤 隆央 |本 | 通販 | Amazon
クリストファー・ボーム
の
書籍
長谷川眞理子
の
翻訳
道徳
、
良心
、
利他
行動
原題が "Moral Origins: The Evolution of Virtue, Altruism, and Shame" で直訳すると「
徳
、
他愛
、そして
恥
の
進化
」ということで邦題には「
恥
」が載っていない。まだ全然途中なんだけどもこの「
恥
」という感覚、恥ずかしくて顔色を赤くすることがどうも大事になっているらしい
http://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2018/03/19/182109
アダム・スミス
の「
道徳感情論
」からの流れで読んでいるけれど、この本は、倫理とか哲学についてのものではない。じゃあ、どういう本なのかというと、人間特有のものと考えられている「
道徳
」や「
良心
」が
自然選択
によって獲得されたという仮説を
ダーウィン
と同じやり方で示す、というものだ。だから、とっても面白いんだけども誰にでもオススメ出来るわけじゃなくて、「
種の起源
」を読んでいなくてもその
雰囲気
を知っていたほうが良さそうだし、「
利己的な遺伝子
」も
雰囲気
わかってたほうが良さそうだし。とか言いつつ自分自身はもうあまり記憶に残っていなかったりするんだけども。 「モラルの起源」の中で、
人類
(ホモ・サピエンス)は更新世後期(12万6000年前~1万1700年前)に、生存(絶滅)に関わるような厳しい気候変化にさらされていてそこで「
道徳
」や「
良心
」が
進化
した、って言っていて思い浮かべたのが前に読んだことがある「
フィンチの嘴
」。
http://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2018/03/26/192855
「
道徳感情論
」は、人間に備わっている「
道徳
観」は「
理性
」に依らない、もっと「
感情
」に近いところにある、って言っていて「"
自然
" は我々をそのように仕立てた」と言っている。"
神様
"ではなくて"
自然
"。
ダーウィン
の「
種の起源
」と同じ感じがする。で、「モラルの起源」はダーウィンがやったのと同じやり方、自然史を積み重ねることで仮説を裏付けていくという方法で、人間だけが持つ「
道徳
感」が
自然選択
の仕組みから進化したことを示そうとする。
http://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2018/04/02/173529