2024/3/15 日記
育休中なのでちょっと日記でも書くかという気持ちになり久しぶりにブログ的なものを書く。
育休中、というか、こどもが産まれて1週間とかの間であるが、人生においても割と特殊な期間だなあという感覚があり、それを残しておきたいという気持ちでいる。
2024/3/4に男の子が産まれた。
予定日は3/2でそのころにおしるしは来たものの、いまいち進む気配がなくどうなんだろう、みたいな話をしながら、遠出は避けつついつもどおりに過ごしていた。安定期に入ってから、誰に聞いたか忘れてしまったが「しばらくできなくなるから、二人で過ごす時間を大切にするといい」といわれたことを意識していて、割と積極的に二人で遊ぶイベントを入れてきた。キャンプや買い物くらいでそんな特殊なことはないのだが、三崎に越してきてから二人で車で出かけるだけでも楽しく、毎週末どこかに出かけた。男親はどうしても実感が薄く(妻には不満をもたせたが)この生活が変わるんだということは理解しつつもイマイチ実感はないままだった。
3/4の朝6時半ごろ、起きてきた妻が「お腹痛いから前駆陣痛かも?」「重い生理痛ぐらい」「けどはかったら3分間隔ぐらいな気がして陣痛にしてはいきなり早すぎるような感じ」ということで産院に電話する。おしるしがきていることなどを伝えると来てみましょうかとのことで、出産用に準備しておいた荷物を持って車を出した。「ついに?とはいえちょっと変な感じだしまだなんじゃないか…?」みたいな気持ちもあり、「車に乗ったらちょっと痛み落ち着いた気がする」「一旦帰ってということになるかもね(産院は隣町で40分ぐらいかかるので、割と遠出なのである)」など話しながら、ここ最近ふたりではまっているオモコロウォッチを流して笑いながら向かった。
産院はまだコロナ体制が残っており、とりあえず妻だけでとのことで、院内に送り届けて車内でオモコロの続きを聞きながら待っていた。ちょうどこの日から育休をとっていたので、月曜日だったが仕事はない。育休間際に割とバタついた展開がありslackを気にしつつ「産まれる日が伸びたらどうするんだろう、このまま休むのかな。」など考えていた。身は空いてるのに仕事は休みという状態が何かふわっとしている。
そうこうしていると妻から電話があり「破水してたみたいで子宮口もだいぶ開いていて、このまま分娩に入るらしい、荷物持って2階にきてって」「おおまじか、わかった」。もちろん予定日や状況的にそういう展開でおかしくないよねとは思っていたはずだが、やはり実際に伝えられるとじわりと緊張が走る。まだ8時ごろなので受付も閉まっている中、指定された2階に行くがどこなのかわからない。なんとなくどこかの部屋にいるのかな?というイメージだったので廊下を奥まで進むが、各部屋には患者名が書かれているようだけど、妻の名前はない。「2階のどこかちゃんと聞けばよかった、というか言ってくれよなー」くらいの気持ちで妻に折り返し電話をすると「(割とイラついた感じで)え?わかんない?うーん、ナースステーションで聞いて」と言われて確かにと思いつつ廊下の途中にあるナースステーションを覗き込むと、「あ、旦那さんですか?こちらです」とナースステーションの奥にある分娩室へ案内された。分娩室はいわゆる病院の手術室…というか処置室的な雰囲気で、大きい分娩台が2台設置され、他にも細々とした医療機器が並ぶような場所だった。一台に既に院内着のようなものに着替えた妻が横たわっている。先ほど送り出した時は自分で歩いていたのに、既に辛そうな雰囲気で余裕がなさそうだった。勝手に脳内で「院内の部屋にでも待機してるのかな?」と想像してたので「もうこんな感じの状態なの?」という驚きがあった。
持ってきた荷物をとりあえず床に置き、妻の様子を見る。そりゃこんな余裕ない状況で「どこ?」とか言われたらイラつくわという感じ。診てくれている助産師さんから状況を聞く。この辺りはもうドタバタであまり細かくは覚えていないが、事前準備で出産バッグに入れておいた飲み物に、これも準備していた百均のペットボトル用ストローを装着して妻に渡したことを覚えている。事前準備の時に「これを使うときがくるんだな」と考えていたので、そこだけ特に記憶に残っている。
そうしている間にも妻の状況は進行していて、陣痛に合わせて背中をさすったりお尻の辺りを押したりするぐらいが私にできることだった。この辺は事前にYouTubeで見て二人でイメージしていたのだが、実際にやってみるとやはり難しい。その後1週間ぐらい厳しめの腰痛を感じるぐらいは気合を入れてやっていたが、後で妻に聞くとやはり助産師さんが押してくれるほうがよかったそうだ(そうだろうなという感じだったので、後半からはお任せしていた)。これからこどもが出てくるあたりを、普段ありえないぐらい強く押すということでどうしてもおっかなびっくりになっていたのだろう。
合間で片手が空いた隙に両方の両親のいるLINE部屋に分娩が始まったことだけを伝え、会社のslackへも「病院に来たのでこれから返答できないと思う」という連絡をいれた。(後者はもともと育休に入る前提であったわけなので蛇足ではあったが、先に書いたとおりどこか休みに入る覚悟がまだなかったのだと思う。)
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