20201201 ユーザー座談会βの記録
この記事は 「クラスター Advent Calendar 2020」の1日目の記事です。
さて、cluster アドベントカレンダー1日目は、先日開催したユーザー座談会βについて書きたいと思います。
ユーザー座談会は、こんなツイートから始まりました。
(このScrapboxは問答無用で画像を横いっぱいにしてしまうのでくそでかになってしまう…)
https://gyazo.com/5edcfacc3afcd659017d12d79a4a3544
突然こんな企画をはじめたのにはもちろん理由があります。
https://gyazo.com/a8ce3b342c25f80699821a0721658f31
リリースから約8か月、毎週 Hello Cluster でも紹介していますが、みなさんに投稿いただいたワールドは2,500を超えています。
件の「大規模アップデート」では様々な機能が追加されましたが、これは単に機能追加というより、「バーチャルSNS」への脱皮という側面がありました。(社内では、「新生cluster」という言葉が良く使われていたほどです)従来の「バーチャルイベントプラットフォーム」としてのclusterから、「あつまる・つくる、バーチャルSNS」へと「新生」したのです。
このワールド投稿数を見ると、そうしたコンセプトの転換が、多少なりとも皆さんに受け入れていただけているのかな、と感じます。しかもそれは、現時点のこんなに制限の多い Creator Kit ですら、です。
皆どうやって使ってるのかな?どうやって楽しんでるのかな?
冷静に考えるとスゴイことだなーと思って改めて振り返ってみると、意外とユーザーの皆さんがどう使ってくれているのか、深く知ることができていないなと感じました。だって、Creator KitをUnityに導入して、clusterの仕様を理解し、自分の創造したい空間をアップロードするって、自分で言うのもなんですが結構難しいことですよ!それをこれだけの人たちがやってくれているわけで、急にこのことをもっとよく理解したくなりました。
そこで、ユーザーの皆さんが楽しくワールドを制作している様子をもっとよく知って、どんなふうにCreator Kitを使っているのか、何に困っているのか、開発チームにどんなことができそうか、この機会に皆さんから直接聞いて、2021年の開発に活かしていこう、ということで座談会を企画しました。
座談会の募集
というわけで冒頭のツイートに至るわけですが、土曜の夕方に告知して、翌日にはしっかり全枠埋めていただきました!
わざわざ「この日程は古参が多いから自分こっちに移動するね」みたいな調整までしていただいて、協力体制すごすぎ 😂となりましたw
総勢16名の方に集まっていただきました。これ、サービス提供側としても、思い立った瞬間から翌週にかけてこれだけのユーザーさんを集められるって、めちゃくちゃスゴイなと思います!
https://gyazo.com/2b27c0c2c40c777d97c32379af313d7f
突然の企画で埋まるか心配ではあったのですが、こういう所もサービスへの熱量を感じて嬉しかったです。
枠が埋まってたり予定が合わなかった皆さんとも、次回是非お話できればなーと思っています。
座談会の場づくり
今回は1枠4名に限定して、みんなで焚火を囲ってしゃべるという雰囲気にしました。
たまーに写真でも登場する、開発チームの定例を開いているメンバーお手製のワールドです。
オンラインでのインタビューということで、通常のヒアリングよりもさらに場の雰囲気作りが重要でしょう。
細かいこだわりとしては、ちょっとでも会話の雰囲気が出やすいようにと思って、メモを取りたい気持ちをグッと抑えてVRで参加しました。
https://gyazo.com/fa2e04b8c78049166dcb6eacfa56c9a6
一度に4人の場をどう回すかは結構難題で、緊張した僕が喋り過ぎてしまうシーンも、あとから思い返すと多かったです。座談会という形なので、僕やプラットフォームの考えをユーザーのみなさんにお話する面もあるかなとは思っていましたが、もっともっと体験談を引き出したり、ユーザーの皆さん同士で盛り上がる感じが作れるとより楽しいなあと思っています。次回はもっと改善したい!
座談会を振り返って
さて、16名の皆さんとお話させていただいて、一番の感想は「本当にいろんな背景の方が遊んでくれているんだなあ!」ということでした。めっちゃ当たり前なんですけれども、改めて直接、どうやってclusterに出会ったのか、普段どんなことをされているのかなどをお聞きして、そのことをとても実感しました。2,500件のワールド投稿の先には、こうした色んな体験や思いがあるんだということを知れたことが一番の収穫です。
それともう一つ感じたのは「コミュニティの力」ということです。今回お聞きした中でも多くの方が、例えばIchitaroさんの企画(TTVRやアバターショー)であったり、草羽エル・御楠ルナさんのBar Angel Kissなど、コミュニティ発の企画やイベント、ワールドから、 cluster にどっぷりハマるようになった、というお話をしてくださいました。
ワールドを作るモチベーションとしても、「そのコミュニティのみんなに使ってもらいたいから」「みんなで遊べるワールドが欲しかったから」といったものを上げてくださる方も多く、「作って楽しむ」という行為と「集まって楽しむ」という行為が深く結びついているんだなと感じさせられました。(もちろん、純粋にGAMEJAM等からワールドづくり、clusterでのゲーム作りにはまり込んでくださった方もたくさんいらっしゃいました)
こうした企画やイベントって開発チームが意図して作ったというよりも、場があることでそれを面白がってくれる人が来てくれて、それによってうまれた縁なわけです。もちろん2018年、19年で言えばそれはゆるくら会などから発生した「ひきこもり衆」というコミュニティだったなと思うわけですが、今回の大規模アップデートこと「新生 cluster」において、それが「ゆるくら会」という自社企画ではなく、自然発生的に産まれてくるようになったことは、大きな成功だったなーと感じました。
また「なぜそれが起きたのか」と考えると、これはやはり Creator Kit による「バーチャル空間の一般解放」が大きいわけです。それによって「あ、clusterってこんな遊び方できるんだ」「 clusterに自分の好きな空間つくっていいんだー」と思ってくださった Ichitaro さんや エルルナのお二人、または今年開かれた1,000を超えるイベントの主催者のみなさんのような、場を創ることに熱狂する人たちがやってきてくれた。「コミュニティの力」を感じると同時に、やはり「クリエイティビティを解放できる場所」というのは、圧倒的な熱量を放つ仕掛けの一つだな、と感じたのでした。
https://gyazo.com/7b5f90d8460045e452389c4f1925813c
というわけで、座談会ではもっともっと貴重なお話を色々お聞きできたんですけれど、それはまたの機会に紹介するとして。
座談会を通して、今年の大きなチャレンジだった「新生 cluster」の成果を確認しつつ、新たな問題、課題、可能性についても色々と知れたのでした。(新たな、の方はまた別途記事にしたいなと思います。)
皆さんとお話できて大変楽しい企画となったので、また次回開催も企画したいとおもいます。
お時間いただいたみなさんありがとうございました!!
というわけで1日目は以上です!!
明日は溝口さんの UaaL によるネイティブ化 の記事です!お楽しみに!!
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