ナラティブアプローチ
ナラティヴ・アプローチは「社会構成主義」という考え方に基づいています。
社会構成主義は、ものごとは社会との相互の影響の中で形づくられるという考え方です。社会構成主義では、現実も客観や本質によるものではなく影響を受けて変わりうるものであり、人々の間で言葉を介して構成されていると考えます。
例えば、あるお菓子が美味しいかどうかは「あのお菓子は美味しい」「あのお菓子を食べてみたが、そんなに美味しくない」などと言う人々の言葉や評価によってつくられているという考え方です。
ナラティヴ・アプローチも「人々の人生や人間関係は個人や人々のコミュニティが自分たちの経験に意味を与えるためのストーリーによって形づくられる」という考え方を出発点としています。
そして、まずはその人の語るストーリーという形でその人の問題や課題を外に出してもらいます。語り手と聞き手が語りを通して相互に影響しあい、ストーリーが変わっていくことで、考え方や課題を変えていくという手法です。