松尾スズキ
松尾 スズキ(まつお スズキ、本名:松尾 勝幸(まつお かつゆき)、1962年12月15日 - )は、日本の俳優、劇作家、演出家、脚本家、映画監督、コラムニスト。
漫画家になりたくて高校生の時に漫画賞に応募し続け、大学ではデザインを専攻し漫画研究会に入ったが、漫研の中で最も絵が下手であったためプライドが叩き潰され、演劇研究会に入った。コメディにも興味があり高校生の時に財津一郎やジョン・ベルーシの真似を一人部屋でしていたが、演劇研究会でいよいよコメディにはまる。在学中に劇団エクボを創設、学外からも人材を集め公演を行なったが、その後演劇をやめ、4年のとき絵画に目覚め、落第。卒業後は上京し印刷会社でサラリーマンをしていたが、仕事や人間関係が上手くいかず1年で挫折。その後、イラストで細々と生計を立てながら、1988年、雑誌で団員を募集し、劇団大人計画を設立。同時期にラジカル・ガジベリビンバ・システムに参加。『ファンキー! 宇宙は見える所までしかない』で第41回岸田國士戯曲賞受賞。以後、テレビや映画などへ役者としての出演が増える。 2004年公開の映画監督デビュー作『恋の門』はヴェネツィア国際映画祭に出品された。漫画原作者としても活動。特に漫画家、河井克夫との活動は名義を「チーム紅卍」としている。山本直樹の漫画原作も手がけている。コラム、小説など著書も多数。2006年1月、小説『クワイエットルームにようこそ』で第134回芥川賞候補。以後、2010年(『老人賭博』)、2018年(「もう『はい』としか言えない」)にも著作が芥川賞候補となっている。2006年から太田出版より、自身がスーパーバイザーをつとめる雑誌『hon-nin』が刊行されている。